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【PL第16節振り返り】王座奪還へのはじまり。:マンチェスターユナイテッドVSマンチェスターシティ
こんにちは!
この記事ではプレミアリーグの節ごとに戦術や良かった点、今後の課題について振り返っています!
ユナイテッドメインで書いています。他サポの方はご了承ください。
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試合総括
・攻撃
シティの「4-4-2、4-1-4-1」に対して、ユナイテッドはウイングバックが幅を取り、「3-2-5、3-2-4-1」の陣形で横に揺さぶりながら、ゴールまでの糸口を探す。
これはアモリムに代わってから見慣れた基本的なビルドアップ。
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ユナイテッドは、右サイドにデリフト、マズラウィ、アマド、メイヌー、ウガルデのオーバーロード(一定ゾーンに人を密集させる)を作り、基本的に右サイドで組み立て、左のダロトに展開するシーンが多く見られた。
マズラウィにボールが入った際、ポケットを取りに行くアマドの動きが非常に良かった。この動きのおかげで、中央へのパスコースを空けられる。また、アマドがボールを受けた際には、ボールキープ力が高いため、敵陣深くで脅威になることができる。
前半は、この動きでアマドが抜け出すもオフサイドが多かった。マンチェスターダービーで気合いが入りすぎて前のめりになっていたのかもしれない。
しかし、今後のアモリムの指導によって抜け出すタイミングなどが完璧なれば、アマドはスーパーな選手になれるだろう。
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話が戻るが、左サイドのダロトに展開した後、敵陣深くまで侵入することができるが、そこからの崩しに関しては改善が必要だろう。
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押し込んだ局面、相手に間合いを詰められている局面だと、右利きのダロトは縦への可能性を見せず、必ず中を向く。
これは左ウイングバックに右利きの選手を置かざるを得ない状況がネックなのだが、縦ではなく中へ来ることがシティの選手にバレてしまっているため、素早いカウンターで敵陣深くに侵入できても、右足に持ち替えスピードダウンしてしまうシーンが見られた。
左利きの選手を左ウイングバックで起用できれば、体をゴール方向に開いてボールをトラップできるため、縦と中の両方の可能性を相手に示すことができる。また、縦突破からそのままクロスを上げることもできる。
冬の移籍市場では、左利きウイングバックの補強が必要かと。(17歳のディエゴ・レオンを獲得間近らしいが、個人的には即戦力級の選手が欲しい)
また、深い位置でダロトが持った時のサポートがあまり見られなかった印象だ。ブルーノはポケットを取りに行かず、PA外に位置取りすることが多く、その際、ブルーノ、メイヌーのポジションが被っていることがある。
敵陣に押し込んで停滞している時には、中へのコースを空ける意味でもポケットへのラン必要だと思う。だが、ポケットへ抜けても左足でクロスを上げることになるため、ブルーノのポジション取りが間違っているとは思わない。
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デリフトにボールが出た時、ドクとフォーデンがスライドしてメイヌーを徹底マークしてきた。おそらくペップが用意した守備戦術なのだろうが、これは一切ハマることは無かった。
フォーデンがメイヌーへマークしに行くことで、マズラウィが空く。ヌニェスがマズラウィへプレスをかけてくるが、間合いを完全に詰められていないため、マズラウィは何でもできる状態になっていた。それによって、右サイドでは個人での打開やパスワークで崩すことができていた。
また、後半から途中交代で入ってきたアントニーは、敵陣深くでのボール保持において非常に効果的だった。ドリブル突破やボールキープから裏へのパスなど非常に良いプレーをしていた。右ウイングバックとして、マズラウィと差別化を図れる点もプラスポイントだ。
気持ちがあって戦える選手なので、頑張ってほしい!
得点に関しては、ただただアマドがすごかった。
2点目に関しては、サイドのCBがボールを持った時、対角へのロングパスで簡単にゴールを狙う形を選手間でしっかりと共有していたからこそ、生まれた得点だろう。
この逆転弾には技術が詰め込まれている。
リチャのロングパス、アマドのトラップがすごいことは言うまでもない。
アマドはリチャがパスを出すのに合わせて、加速と減速を行っている。また、最初はヌニェスにマークを付かれていたが、意図的にグヴァルディオルの近くに寄り、ヌニェスとグヴァルディオルのどっちがアマドをマークするか、迷わせることに成功。
その結果、アマドはフリーで抜け出すことができ、ゴールを奪うことができた。
・守備
今日のメンバーを見ると、アモリムのコンセプトを完璧ではないが分かっていて、守備がしっかりできるメンバーを選んできたと思う。
ラッシュ、ガルナチョがメンバー外だったのは、プライベートでの問題ではなく、戦術の理解度の部分が足りないと判断され外されたのだろう。
シティは「3-2-5、2-2-5-1」のような形で組み立ててくるのに対し、ユナイテッドは「5-3-2、5-3-1-1」のブロックを敷いて構える。
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CBからサイドにパスが出た時に、ブルーノが縦へのパスコース(ここではデブライネ)を消しながら猛プレスを仕掛ける。また、デブライネやフォーデンにパスが出たとしても、リチャとデリフトの徹底マークによって自由を与えることは少なかった。
また、ウガルデのカバー範囲が凄まじい。縦横無尽に駆け回り、パスカットできそうだと思ったら相手を狩る勢いでプレスを仕掛け、ボール奪取してくれる。そこから、ショートカウンターに繋げることができた。アモリム体制にとってウガルデは欠かせない存在になると思う。
シティの自陣深くではこのプレスがハマり、エデルソンが蹴らざるを得ない状況を作ることができ、セカンドボールをしっかり回収することでユナイテッドのボール保持率を上げていた。
失点に関しては運が悪かったとしか言えない。デブライネへしっかりとプレスはかけられていたし、たまたまディフラクションが悪くグヴァルディオルの下へボールが行ってしまっただけだ。コーナーの守備が課題なだけにあまり印象は良くないが。
最後に
シティ相手に運ではなくフットボールで勝てたことはこの短期間での成長を表していると思う。
これから、アモリムのコンセプトがより浸透し、ビルドアップや守備において成長が見られると思うとユナイテッドの未来が楽しみでならない。
今シーズンの結果も重要だが、時間をかけて最強のユナイテッドが復活することを祈ろう。
Manchester is ALWAYS RED🔥