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【PL第13節振り返り】4発快勝!時間をかければ王座へ返り咲ける。:マンチェスターユナイテッドVSエヴァートン

こんにちは!
この記事ではプレミアリーグの節ごとに戦術や良かった点、今後の課題について振り返っています!
ユナイテッドメインで書いています。他サポの方はご了承ください。

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はじめに

 アモリムが就任してから早い時間での得点が続き、エヴァートン戦では4発快勝と少し前までとは見違えて良くなったと感じた方も多いだろう。しかし、アモリムは「ただラッキーだった」とコメントをしており、戦術が浸透し切るまでまだまだ時間が必要だろう。
 だが、就任からたった数日で選手の特徴を熟知しチームを作るアモリムがただただすごい。
ということで今節も振り返っていきましょう!


試合総括

両チームスタメン

・ビルドアップ

 ユナイテッドはいつも通り「3-4-3」でスタート。それに対しエヴァートンは「4-4-2」の中央固めのブロックを敷いてきた。
エンディアイエが少し高い位置を取ってきたため、「4-3-3」のブロックに見えることもあった。

 エヴァートンは中央を固めたブロックを敷いているため、この局面でサイドを限定されながらプレスをかけられると、ウイングバックにボールが出た際にプレスをはめられてしまう。
これを避けるためにアモリムは策を用意していた。
右サイドでは、メイヌーが落ちてきて、マズラウィが広がりアマドが少し高い位置を取る。
メイヌーが落ちてくることで、エヴァートンのマーカーを釣ることができる。ラッシュフォードが裏への抜け出しをチラつかせることで、エヴァートンの最終ラインを下げられる。メイヌーが落ちて空いたスペースをザークツィーが使うことでこのブロックを突破することができる。

 左サイドでは、ブルーノがサイドに流れ落ちてくる。それに連動しダロトが縦へ走り、スペースを空ける。駆け上がったダロトへのスルーパス(6分のシーン)やザークツィーが降りてボールを受け展開するシーンが見られた。

 基本的には、CB、WB、ツーセンターの7枚で左右に揺さぶりながら攻撃を狙う。だが、CBが持った時にカゼミロのボールをもらう動きが乏しい。ウガルテとのポジション争いを勝つためにはもう少し動きを見せてほしい。

また、右サイドではアマドがサイドで受けた時、時間を作ることができる。
そこへラッシュフォードがアマドのマーカーの背後へスプリント。アマドからのスルーパスを受けたラッシュフォードがファイナルサードへ侵入しクロス。得点には繋がらなかったが、端的にかつ早く敵陣深くまで侵入することができるため、効果的だろう。(アーノルド→サラー的な?)

33分。デザインされたコーナーからラッシュのダイレクトボレーで先制点!!
強いクラブはセットプレーをものにできる。テンハグ体制ではコーナーキックの戦術はゼロに等しく、コーナーからの得点は少なかった。コーナーキック戦術の改革にもアモリムは着手しているであろう。

40分。アマドが高い位置でボール奪取。流れたボールをブルーノが拾ってザークツィーにパス。流してこんで追加点。
フラム戦以来、得点がなかったザークツィーにやっとゴールが生まれた!
この試合では、彼の下がって来るタイミング、収める能力、散らす能力など非常に良いプレーが多く見られた。このゴールをきっかけに本来の力を発揮してほしい!

後半開始早々。ザークツィーがアマドへ展開。アマドがためを作って、ラッシュがダイヤゴナルラン。そのままダイレクトで流し込んで追加点!
ラッシュを右サイドで使う理由として、カットインを必要とせずパンチの効いたシュートを打てるため、タイムロスが生まれない、素早く攻撃が完結するという良い点が挙げられる。

 ビルドアップでラッシュフォードに対する不満を挙げるとするならば、ザークツィーがボール受けた時に、裏抜けするか降りてボールをもらうかの判断が上手くないところだろう。
 指導の上手いアモリムによって改善することを期待しよう。

63分。アマドがボール奪取し持ち上がり、ザークツィーへパス。そのまま流し込み追加点!!

 アマドは攻守の切り替えがとにかく速い。
セットした守備からも奪われた後でも、相手やバックパスなどに対するプレスが速いため、すぐに間合いを詰めることができ奪える。
アモリムユナイテッドのウイングバックとして欠かせない選手になりそうだ。というか、もうなっているだろう。

・守備

 ツーセンターの片方が上がって空いた脇のスペースをマクニールに突かれ攻められるシーンが多く見られた。

「5-2-3」の守備ブロックを作るのであれば、ここは改善が必要だろう。強豪と戦った際には必ずこのスペースを有効活用され、シュートまで持って行かれてしまうだろう。
リチャとデリフトがマークを受け渡し、デリフトが前へ出て潰すのか、またはシャドーの選手により守備に関する考えを伝えるのか、はたまた「4-4-2」のブロックを形成するのか。
次節のアーセナル戦では注目したい。

後半では、「4-3-1-2」気味で守備するシーンが見られた。

ザークツィーが敵のボランチを徹底的にマーク。

この場合、ツーセンターが前へ出てプレスを行わずに済むため、エヴァートンはビルドアップで手を焼いていた印象だ。
前半で少し手を焼いていたマクニールのポジションを対策するために、後半から守備を修正してきたアモリムは流石だ。

守備ブロックをセットした状態からのプレスにおいては、テンハグ体制から積み重ねてきたものがあるので、目立った悪い点はなかったと私は思う。

さいごに

 今節は4発快勝とユナサポにとっては非常に気持ちいい試合だったと思う。しかし、アモリムはまだまだ改善の余地があることをインタビューにて話していた。確かに、まだ就任して数日なので、これからどんどん改善して良いチームになっていくだろう。
戦術の浸透と選手同士の相互理解を深めた完全体アモリムユナイテッドを早くみたいと思わせてくれる良い試合だった。
過密日程の12月はトレーニングに時間をかけること他の月に比べ難しいが、この12月を乗り切り常勝の気流に乗せて、今シーズンが終了した際にはTOP4フィニッシュ、EL優勝を成し遂げられるチームになっていてほしい。


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