四季
春月
朝晩の冷え込みがたいぶ和らぎ
日差しが優しく降り注ぐ
ぽかぽか日向ぼっこ
ふと顔を掠める桜の花びら
次第に夜がやってくる
春月がぼんやり見えた
夏月
炎天下を歩く 肌が焼ける
からだ中の水分が蒸発していく
まばゆい太陽は笑っている
満足気な太陽が沈み 星が輝き始める
その中心に夏月が光っていた
秋月
ひんやりとした風が頬を掠める
キンモクセイの匂いが漂ってきた
風に揺れ色付いた葉がヒラヒラと舞い落ちる
すでに日は暮れ 秋月が顔を出していた
冬月
手足がかじかむほどの凍える風
空から降り注ぐ雪が さらに手足を動かなくさせる
あっという間に夜が来て 辺りにポツポツ明かりがともる
手を擦りながら家路を急ぐ
明かりが途切れ 冬月がぼくを照らす
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