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「生誕140年記念 石崎光瑤」展(-2024.11.10)・京都文化博物館
閲覧ありがとうございます。日本絵画一愛好家です。
本記事は、2024年9月14日から11月10日まで京都文化博物館(京都市中京区)にて絶賛開催中の「生誕140年記念 石崎光瑤」展について、弊方による雑な飛報とご理解頂けますと幸甚です。
ということで、京都文化博物館ウェブサイトの本展ページに僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
京都文化博物館は京都市営地下鉄の烏丸御池駅から歩いてすぐなので、アクセスしやすい場所だと思います、
石崎光瑤先生に関しては、富山県南砺市の福光美術館で本年2024年3月2日から4月14日まで開催された「知られざる光瑤の横顔」展を弊方拝覧させて頂き、記事化させて頂いております。僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
本記事は、いつも通りのだだ長いヲタトーク記事とは異なり、会期中に間に合わせて諸姉兄(ジェンダーに配慮しました)にとってわずかでもご参考になれば、という意図で、ヲタトークを控えて内容を絞った飛報的な記事とさせて頂いております。
さて、本展「石崎光瑤」展は、かなり早い時期にお伺いしており、他の皆さんどのような所感をお持ちなのかと思って、拝覧後に安直にインターネットを検索したところ、検出された「石崎光瑤展行ってきました!」記事が思っているよりかなり少ないという状況でした。そこで弊方、僭越ながら本展「石崎光瑤」展の飛報を投稿させて頂こうと思っておりました。
ところが、福井県立美術館「生誕150年記念 菱田春草展 不朽の名作《落葉》誕生秘話」展の飛報と、サントリー美術館「没後300年記念 英一蝶-風流才子、浮き世を写す-」展の飛報を、先に投稿させて頂いた後に、改めて本展について安直にインターネットで検索させて頂いたところ、たくさんの素晴らしい記事が検出されました。
弊方が本展「石崎光瑤」展には珍しく早めにお伺いしましたので、安直なインターネットの検索時期が単に早すぎただけみたいでした。
ほな、投稿するのやめますわ、ということになるわけもなく、他の皆さま方の記事に比べるとお目汚しになるとは思いますが、僭越ながら本飛報を投稿させて頂きます。
なお、先に投稿させて頂いた弊方の2つの「行ってきました!」飛報に僭越ながらリンクを張らせて頂きますので、ご参考頂けますと幸甚です。
さて本展、京都文化博物館の4階の特別展示室と3階の総合展示室の2室で開催されており、多くの投稿記事にてご紹介されておられます通り、4階の特別展示室は撮影可でした。
ということで、4階の入口を弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を僭越ながら掲載させて頂きます。ピンぼけてますね。アホですね。申し訳ありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082194-7nE0COw9ghMVjdp8atL4US1R.jpg?width=1200)
個人的なおススメですが、まずはベタですが、第十二回文展特選の六曲一雙の大作「熱国妍春」(作品番号21)と、第一回帝展特選の六曲一雙の大作「燦雨」(作品番号22)が、まとめて拝見できるというところでしょうか。
いずれも4階の展示ですので写真撮影可なのですが、弊方「熱国妍春」の写真は僭越ながら撮影させて頂いたのですが、「燦雨」については撮影させて頂いておりませんでした。
忘れてた?! 老化した?! 福光美術館ではありがたく撮影させて頂きましたので、それでよいと思ったのかもしれません。おっさん歳ですので忘れてしまいました。
ところが、なぜか弊方、「熱国妍春」と「燦雨」の屏風の裏はいずれもバッチリ撮影させて頂いておりました。弊方自称「屏風の裏愛好家」でございます。アホで申し訳ございません。
まことに僭越ながら、これら二つの偉大なる大作の屏風の裏が拝見できる写真を掲載させて頂きます。ぜひこれら美しき大作の屏風の裏をご堪能頂ければと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082237-Ex67mLCP01XZKuAiDHURe9NW.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729082273-d1xvgLCuRj8NXfcBenPKGW3m.jpg?width=1200)
なお、展示ケース前面にオーディエンスの方々のご尊顔やお姿が写り込んでいるところは、プライバシーや肖像権等の関係からモザイク処理をさせて頂いております。
次の個人的なおススメですが、4階展示の二曲一雙の「秋光」(作品番号34)です。こちらは屏風の裏は撮影できませんでした。僭越ながら弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082325-STD5qnZw2rcjKoLJxRuekGCs.jpg?width=1200)
こちらは福光美術館蔵の作品ですが、「知られざる光瑤の横顔」展では展示されておりませんでした。たらし込みがスゴいですね。弊方、たらし込みでたらし込まれるのがめっちゃ好みですので、僭越ながらおススメさせて頂きたいと思います。
ところでつい先日、京都市京セラ美術館で始まりました「巨匠たちの学び舎」展に、またもやかなり早くにお伺いさせて拝覧させて頂いたのですが、なんと本作「秋光」が思いっきり展示されておりました。作品番号39でした。本展「石崎光瑤」展での展示は9月14日から9月29日までだったとのことです。
残念ながら本展「石崎光瑤」展では「秋光」は拝見できませんが、京都市京セラ美術館「巨匠たちの学び舎」展では通期で拝見できるようですので、そちらをご覧頂ければと思います。
次に、写真撮影禁止であった3階ですが、やはり一番のおススメは、金剛峯寺奥殿襖絵(作品番号48,49)かと思います。再現的に展示されており、たいそう見応えがありました。
本展京都展に先駆けて、福光美術館において7月13日から9月2日にかけて開催された富山展(南砺展?)では、この金剛峯寺奥殿襖絵以外の作品は撮影可だった模様です。
3階では、六曲一雙の大作「奔湍」(作品番号56)や六曲一隻の大作「隆冬」(作品番号62)、より個人的には、福光美術館でも拝見した「霜月」(作品番号58)、同じく「聚芳」(作品番号66)、同じく「遊兎」(作品番号67)等も激萌え作品でした。
「遊兎」は黒いうさぎさんと白いうさぎさんとが寄り添って描かれる作品です。うさぎさんは寂しすぎると死んじゃうらしいのですが、こちらのうさぎさんは仲よく寄り添っているので、そんなことはなさそうです。福光美術館にて撮影させて頂いた「遊兎」の雑な写真を掲載させて頂きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082413-Epo3Gf72vUwKMki0NV4BScmu.jpg?width=1200)
さらに3階の展示作品のうち、最後の方で展示されていた、額装作品の「襲」(作品番号63)とその下絵(作品番号69)も見応えがある作品でした。京都文化博物館ウェブサイトの先ほどの本展ページでも写真が掲載されていますので、ご参照頂ければと思います
この「襲」という作品は、いわゆる「鷙鳥図(しちょうず)」に該当する作品のように思われます。鷹などの猛禽類が他の鳥などを獲物として捕らえようと狩りをするありさまを描いた絵画作品を「鷙鳥図」というそうです。
江戸時代以前には、この勇ましくも残酷な描写が、特にお武家様方の価値観に適合したようで、結構な作例があるみたいです。安直にインターネットを検索したところ、例えば下記の二つの作品紹介ページが検出されました。僭越ながらリンクを張らせて頂きます。
展示解説によれば、この「襲」という作品は、戦争画的な解釈も可能なようです。制作年が昭和17年であり「鷙鳥図」といえることから、戦意高揚的な目的で描かれた可能性があるのかもしれません。
ここまで雑にまとめて投稿させて頂こうかと思っておりましたところ、先日、京都府立堂本印象美術館において始まりました「モダニスト 福田豊四郎 秋田を描く」を拝覧してまいりまして、たいへん感動したというか、感銘を受けたというか、良い意味で混乱したというか、そういうことがありまして、福田豊四郎先生に関していろいろ安直に調べはじめまして、たまたま国書刊行会から2016年に改訂版が発行された『戦争と美術 1937-1945』(針生一郎、椹木野衣、蔵屋美香、河田明久、平瀬礼太、大谷省吾編)を見返しておりましたところ、同書の中に「襲」が掲載されていることに気付きました。
まずは、重厚で高価で購入時にはちょっと鼻血でそうな感じであった『戦争と美術 1937-1945』改訂版の表紙を、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082671-MeP7S4pUjs2HQYfgDWyTcqEk.jpg?width=1200)
同書の第124ページから第139ページにかけて、「現所在不明作品《初版刊行以降に所在が判明したものについては、作品横に所蔵先を註記した》」という、同書の最初の発行時点(2007年)では所在が不明であった戦争画作品の一部が、まとめて比較的小さな図版で紹介されておりました。
そして、同書第133ページに「襲」が白黒図版で紹介されておりました。白黒図版の横には所蔵先が註記されておりませんでしたので、改訂版の発行時点では「襲」の所蔵先は不明だった模様です。
なお、本展「石崎光瑤」展の展示作品リストや図録では、「襲」の所蔵者は「空欄」になっておりましたが、京都文化博物館ウェブサイトの先ほどの本展ページでは個人蔵となっておりました。
少なくとも2016年より後に「襲」の所在が明らかになった可能性が高いように思われます。何にせよ「襲」が現存することが明らかとなり、バッチリ本展で展示され、弊方も含めた多くのオーディエンスが拝見できることになって、たいへんありがたいことだと思いました。
僭越ながら『戦争と美術 1937-1945』の第133ページを、弊方の微妙なガラケー的なガラホで撮影した雑な写真を掲載させて頂きます。赤枠部分が「襲」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729082767-5fOjEQkWw86XIYiP1uDpBJcd.jpg?width=1200)
本展、少ないですが展示替えがあり、後期展に突入いたしましたので、ぜひ後期展もお伺いしたいと予定をやりくりしております。できればギャラリートークにお伺いしたいところですが、なかなか難しそうです。
飛報ですので、ヲタトークを控えた上で、弊方の雑で一方的で個人的なおススメのみとさせて頂きました、というつもりが、やっぱりヲタトークしてしまいました。申し訳ありません
本展についても、改めて通常運転の長文自己満足ヲタトークを投稿させて頂きたいなぁと思っております。
以上、簡単ですが閲覧頂きありがとうございました。