台湾で新卒でスタートアップに挑戦する面白みとは
台湾発AIベンチャーとして「ECをもっと探しやすく」をテーマとしたAIサジェストプラットフォームを提供しているawoo株式会社(以下、awoo)。
今回は、カスタマーサクセスチームにてクライアントへのサービス価値最大化に従事している今坂さんに、 awooへの入社の経緯や業務のやりがいについて話を聞きました。
東京から台湾の大学へ。そして新卒でawooに入社した理由とは
──はじめに、これまでのご経歴を教えてください。
東京の高校を卒業、台湾の大学へ進学・卒業し、新卒でawooへ入社しました。
現在は台湾に在住しながら、日本のクライアント向けのカスタマーサクセスを担当しています。
──どのような経緯で、台湾の大学へ進学されたのですか?
少し幼少期に遡りますが、小さい頃から母がディープな旅好きということもあり家族で海外旅行へ行くことが多く、それも東南アジアの観光客があまり行かないようなマイナーな島に行ったり、現地に溶け込むような体験をさせて貰っていました。 その影響もあり、日本にいるだけでは得られない学びがまだまだたくさんあると感じ、将来は海外で学びたい・働きたいと思うようになり、高校では留学制度のある東京の学校へ進学し、在学時に1年間ニュージーランドへ留学しました。慣れない言語や文化の壁にもちろん大変なことも多くありましたが、その分毎日が刺激的で楽しくて、自然と海外の大学へ進学したいと強く思うようになったのです。そして、「英語圏の次は、言語も文化も全く異なる中国語圏で学びたい!」と思い、台湾の大学へ進学することを決めました。
──新卒でawooに入社したのは、どのような点が決め手となったのですか?
まず、台湾における新卒の就職活動は日本のように一斉に行う就活システムはありません。そのため、求人サイトで偶然awooを見つけ、興味を持ち応募しました。また、就職活動時がちょうど新型コロナウィルスが流行したタイミングで、国外への移動が制限されたこともあり、そのまま台湾でキャリアをスタートしたいと思ったことも決断の背景にあります。
awooへの入社を決めた理由は二つあります。
まず、awooの展開しているAI×ECの事業領域に、将来的な事業成長性や自分のキャリアの広がりを感じた点です。コロナウィルス流行によりEC事業の成長が著しく、また私自身、新しいことにチャレンジすることが好きな性格なので、最新テクノロジーであるAI×ECの領域に携われることはとても魅力的でした。また、台湾の大学在学時に別のAI企業でインターンシップを経験していたので、AI企業で働くイメージを持てたことも安心材料としてありました。
二点目は、スタートアップでゼロからチャレンジできる環境であった点です。私は2021年9月に入社しましたが、その当時awooは台湾ではすでに事業基盤が出来てきていましたが、日本市場に向けてはこれからサービスをスタートするフェーズでした。そのため、まさにこれから組織の仕組みを作っていく環境で経験を積めることで、多くのことを学べ、成長できるだろうと思い入社を決めました。
──新卒で、スタートアップ企業に飛び込むことの怖さはなかったのですか。
そうですね。私は、整った環境で決まったことをするよりも、未開の地を切り開いていきたいタイプなので、不安よりも好奇心が勝りました。私自身「面白いことにチャレンジしたい」という価値観を大切に生きています。
これまでも高校でニュージーランドへ留学したり、台湾の大学に進学したり。もちろん慣れない環境でチャレンジすることは多くの困難が伴いますが、自分のコンフォートゾーンを飛び出して挑戦することで、その分面白みや達成感があり自己成長に繋がると考えています。そのため、awooに入社するときも不安はなく、スタートアップの環境でキャリアをスタートできることにわくわくしました。
年齢関係なく個人の意見を尊重し任せてくれる、それがawooの良いところ
──現在担当している業務を教えてください。
入社以降カスタマーサクセスチームに所属し、日本のクライアント向けの業務に従事しています。主に、サービス契約後の実装、サービスリリース後のクライアントサポート、プロダクト改善に向けた社内連携などを行っています。
特に、クライアントサポートは、データ分析等を用いてawooのサービス価値の最大化に尽力しています。プロダクト改善は、台湾チームのエンジニアやプロダクトチームと日々連携をとりながら、クライアントフィードバックをもとにプロダクト改善に取り組んでいます。またカスタマーサクセスチームの社内オペレーション改善や体制整備なども、積極的に行うよう心がけています。
──現在の仕事の面白みや、やりがいを教えてください。
ひとつは、年齢や経験に関係なく仕事を任せてもらえたり、自分の意見が反映されることにとてもやりがいを感じます。新卒で入社すると、どうしても大企業などでは型に沿った業務が多かったり、自分の意見が通りにくい環境があると思います。しかし、awooは一人ひとりの意見を年齢に関係なく尊重してくれる文化が根付いているので、自分の考えを発信し、時には周囲を巻き込みながら形にしていける機会があります。
例えば、私の入社当時はカスタマーサクセスチームはまだ3名しかおらず、体制やオペレーションも改善が必要な状況でした。そこで、社内マニュアル化を提案し、他のメンバーと試行錯誤しながら標準化や効率化のためのマニュアルを制作したり、オペレーションを整備したりし、組織拡大の土台作りに関わることができました。
ふたつ目は、国を跨いだ考え方の違いとそこから得られる多様な視点はグローバル企業ならではの面白みです。例えば、クライアントのフィードバックの捉え方一つをとっても、台湾と日本で重要だと考える点が異なっていたり、その事象に取り組むスピードが異なっているようなことは多々あります。また、私が台湾・日本チームのコミュニケーションの橋渡しを行うこともありますが、文化や前提条件の違いで翻訳しても伝わらないなと思った時には、ワンクッションおいて解釈・言葉を置き替えてから伝えるよう心がけています。
このようなことは一つの国で仕事をしていたら気が付かないと思うので、文化の違いを感じたり、そこから多様な視点を得られる部分は面白く、学びもあります。
──awooの社風の特徴について教えてください。
前述の通り、年齢関係なく一人ひとりの意見を聞き、尊重するところはawooの良い文化だと感じています。
入社当時は3名だけだったカスタマーサクセスチームも、2年間でだいぶ拡大してきました。もちろん若いメンバーだけでなくリーダー陣も増えていますが、初期の頃からの「個人が裁量を持てる環境」や、「個人の意見を聞き尊重してくれる」社風は失われておらず、むしろその文化が全体に浸透してきて、カルチャーとして根付いてきているように感じます。
例えば、カスタマーサクセスチームで課題がある時には、マネージャーがトップダウンで決定するのではなくて、チーム全体で別途時間を設けて課題や改善策をディスカッションし、最適なアクションを決定する。このようなフローを設け、個人の意見を聞き・尊重することで、納得感を持って仕事に臨めますし、加えてチーム力も高まる機会になっているのだと感じています。加えて、様々なバックグラウンドの人が入社しているので、新しい意見や違った考え方が増え、アイディアが多様化しています。これまでは3つの選択肢からベターを選択していたのが、今は10個のアイディアからベストを選べるようになったような感じです。
またみんな口を揃えて言うのですが、awooは本当に良い人が多いです。フラットな社風で、みんなが同じ課題にまっすぐ向き合っているので、働いていて居心地が良いですし、さらにそのような環境を醸成し続けられる会社ってそう多くはないと思うので、仕事だけでなくカルチャー作りや姿勢についても、先輩方からいつも多くのことを学んでいます。
より強いチーム基盤をつくり、海外進出にチャレンジしたい
──awooで描く今後のビジョンについて教えてください。
これまで、日本の組織立ち上げから拡大までを経験できた点は、とても貴重な経験であったと思っています。今後は、さらにチーム体制を強化するためにオペレーションの改善や標準化などにも貢献していきたいです。また、ますますクライアント数も増えてきているので、提供できるサービスの質向上や業務効率化にも貢献できたらと考えています。
また、私個人としては今後もグローバルで様々なことにチャレンジしていきたいと思っているので、将来的にawooが海外事業への進出の際は、積極的に関わっていけたら嬉しいです。
──最後に、awooに興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
awooは若いメンバーにも挑戦をさせてくれる環境です。また会社全体をよりよくするためにチーム全員で協力しながら日々取り組んでいます。チャレンジが好きな人、チームやプロダクトの向上に密に関わっていきたい人にはとてもいい環境です!
ぜひ事業や会社に興味を持っていただける方と一緒に、日本マーケットの事業拡大を盛り上げていけたらと思っています。