外人の漢字評価はとてつもなく高い。
2回目のアメリカ出張で初めてヨセミテ国立公園を訪れた時のこと。
とにかく浮き足立っていた自分はまずはお目当の憧れ課題を見るためにCAMP4へ。
その時は確か夏前で半袖だった記憶がある。
クライミングをするには少し暑い時期だが憧れの課題を前にそんなことは言ってられない。
とはいえその頃はまだ海外出張を真面目に遂行しようとしていたため、クライミングシューズとチョークバックは持って言ったものの
クライミングマットなんて持っていない。ただCAMP4で借りられるという情報は持っていたが如何せん誰にいえば借りられるのかなんてわからない。
このあと控える大事な仕事のためにも怪我はできない、がクライミングはしたい。
葛藤はあったがノーマットであれこれ触ってみることに。
アメリカのクライマーの間ではノーマットでボルダリングをすること自体ノーマルではない。
現に一緒の課題を登っていると身体すれすれに手を添えて渾身のスポットをしてくれるのだ。
なのでノーマットで登っている自分に対して「侍」とか「クラシックスタイル」とか半笑いで結構声をかけられた。
初めてのヨセミテクライミング中に二人の外人と仲良くなった。のちに仕事で再開することになるPETAとDAVEだ。
その二人と3日間一緒に色々な課題を登った。PETAはおじいちゃんが日本人でほんのすこーし日本語話せた。異国の地に一人でクライミングをしにきた自分にとっては心の支えになった。
話は変わるが外国人からの漢字の評価はものすごく高い。
日本人が 「I ♡ NEWYORK」のTシャツを着ているように外国人が漢字のTシャツを着ているのをサンフランシスコでもヨセミテでもみた。
印象に残っているのは「少林寺拳法」って書いてあるTシャツを着ているクライマー。
全身タトゥーが入っていて漢字もちらほら入っている。
よーく見てみると肘に「膝」という漢字が。
間違えを伝えるのは野暮だな〜と思いそのままにしたけどいつか彼に再開できると信じて漢字のTシャツを作ったのだ。