まだメンター1人もいないの? #1
「今度の土曜日、夢を実現するために必要な「心」を作る講座を開くから聴きにこうへん?」
ある日、幼稚園から幼なじみのAからLINEでこのメッセージが入った。
ぼくが14年勤めた公務員を退職する同じ2018年に、Aはガンを患い、腫瘍が見つかってすぐに手術をしたが、リンパ節に転移していた。
80〜90%は完治するとドクターから言われていたが、妻と子ども2人がいる身。
闘病生活中は、日中に寝て、
薬の副作用で気分が悪いためご飯は食べられない。
にも関わらず、Facebookには笑顔のセルフィー写真を載せ、「ヘッチャラだぜ〜!」と強気の投稿内容に、僕だけではなく多くの人が勇気をもらっていたに違いない。
「そのポジティブな思考はどこからやってくるんだろう?」
そして、Aはガン治療を終え、退院。
冒頭のメッセージをくれたのは入院治療を終えて退院後のことだった。
Aには以前から公務員を退職することを伝えていた。
その中で、「自分のやりたいこと」を具体化してくれていた。会話の中でも「メンター」という言葉をよく使っていた。
ぼくの中の「メンター」のイメージはと言うと、「師匠・先生」という見本となる人のことで、「なんか怪しいなぁ〜」って正直なところ思っていた。
メンターとか、コンサルとか、学校で知る職業じゃなかったからだと思う。しかし、Aがおこなった講座に参加してみて、ぼくの「メンター」のイメージは大きく変わった。
人は目標に向かって歩いていたら、様々な悩みを抱く
講座当日。
Aがにこやかな表情でホワイトボードの前に立って説明を始めた。言われなければ病み上がりとはとても感じない勢いがあった。
人は、社会人になると仕事以外にも、健康、結婚、出産、子育て、お金、時間、人間関係など、いろんな悩みを抱えている。
実際にAはガンになったことでこれらのほとんどの悩みを一気に背負うことになっていただろう。
そのプレッシャーはハンパじゃなかったはずだ。
しかし、Aはこう言った。
「まだ自分がガンでよかった、、、もし自分の子どもがガンになっていたらと思うと、、、冷静に考えられていたかどうかわからなかった」
人が悩みを解決したいと思うときにぶつかる壁がある。
それは、、、
人は誰しも主観的に生きているが故に、自分の悩み・状況に気づきにくいということだ。
人の意識は2つある。
潜在意識と顕在意識だ。
このうち顕在意識は、わずか3%。
この数字から見ても、自分を客観視することはとても難しいことだと知った。
その後、Aは「メンターリング」という言葉を紹介してくれた。
メンターリング……とは、簡単に言うと「目標設定」や「課題整理」をするにあたって、客観的に質問をしたり、意見で気づかせてくれること。
この講座には約10名が参加していて、その中の1人、Xさんの悩みを事例として紹介してくれた。
Xさんは、起業するにあたって、お金と自分の能力に対するマイナスの価値観があることによって、一歩を踏み出せずに悩んでいた。
Xさんは、なぜマイナス思考になってしまうのか??
それは、Xさんのこれまでの人生での失敗経験からその価値観が出来上がってしまっているからだった。
その原因を知ることで、対策は打てる。
自分のホンネを自分でトコトン理解することから全ては始まるのだ。
その「自己理解」を徹底してサポートするのが「メンター」という立場だ。
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