この週末から週明け7日というガザ蜂起から1年の日にかけて全国、世界各地でパレスチナ連帯のアクションがありました。また、あれから1年という節目でテレビや新聞でも報道が増えている印象です。
渋谷でのデモは後ろに某アイヌ文化やその歴史を(も)取り扱った漫画の実写版の広告が大きく掲示されていて、「セトラーコロニアリズム(入植植民地主義)」で彼の地とこの国は繋がっているのだよな、と改めて思いました。そしてイスラエルと日本のその歴史と文化のウォッシングぶりも繋げるもので象徴的だと思いました。
こちらの記事では、この間、居を変えながら取材を続けたムハンマド・マンスール記者の動画と寄稿に始まり、市民の声と現状を取り上げ、最後はサラ・ロイさんのインタビューで締めくくっているもの。長めですが是非読んでください(有料記事ですがフォロイーさんがプレゼントをシェアしてくれていたリンクを貼っています。10/9、1時まで読めます。ありがとうございます。)
この「低開発」から「反開発」へのシフトとその長い時間をかけて完成するまでがサラ・ロイ著『ガザとは何か』にみっちり書かれていて、先日のスナック社会科でもお話に出ましたが、上記引用に※を付けた部分、「生活を外部に依存する状態」は日本を含む各国NGO、NPO団体が支えてきたことでもあったわけです。この「善きこと」がイスラエルの計画をアシストどころか利益を与えることにもなっていたことは、『なぜガザなのか』に読んでいてキツいくらい書かれているので是非お読みください。
こちらのアーカイブはまだまだ配信&販売中ですが、また感想が届きましたのでご紹介します。
コロンブスの話(コロンブスが出航した日は改宗を迫られていた期日の翌日)は話がそれたようでいて、大海原に出ざるを得ないやむを得ない理由があったこと、歴史の偉人のように語られていたコロンブスの大航海も近代から現代に続く植民地主義の礎を作ったわけで、本当に先日のnoteにも書いたマスターナラティブだけを読んでいると見誤るなと思わせられるものでもありました。
こうして、ご自身の住まわれている土地や日頃考えていることに引き付けた感想をいただくと、またこちらでも発見があります。コロンブスとイーロン・マスクを繋げることもなるほどな、と思いました。これからも冗長にやっていきます!(そこか)
また、ヘブライ語についての話も詳しく聞けたのも良かったですよね。もうちょっとイディッシュ語(ヨーロッパの離散していたユダヤ人たちが使っていた言語)についても突っ込んで話したかったところですが、支配と言語の統一の裏に消えていく(消えていった)言語がどれだけあるか、またこの日のお話で出たクレオール語とも繋がる話で、日本で生まれ育って単一言語で生きてきた(しかも神奈川県)自分には本当に意識しづらい部分なので、徐京植さんのお話含め結構しつこく言語の話ができたのは良かったです。あと「国語」といわれるものも意識していたいと思いました。
https://forms.gle/d6G3nzh3QgW9ckLW6
事後アンケートフォームもまだまだ開いておりますので、後から視聴された方も是非ご感想をお寄せください。また配布資料も早尾さんの予定など随時更新しておりますので(本当にどうかしている)チェックしてみてください。
あと、先に引用した記事で初めてサラ・ロイさんを知った方は是非、この2冊をお読みいただければ。「ガザ」について考えることは、その当地や人びとのことを知るだけではなく、支配・被支配側いずれにも関わらない人はいない植民地主義の歴史と、それが現代においても変容しながら続いていること、我々もその影響から逃れ得ないことを突きつけます。
では今日はこのへんで。つづく(かも)。