本屋ライトハウス【おでんの会×スナック社会科】が終わりました
気付けば4時間という長丁場、2月から毎月開催が続いたスナック社会科ですが、どんどん長くなるという結果に…。ご登壇された宮越里子さん、BARBARA DARLINgさん、店主関口さん、スタッフで入ってくれた荒木さん、また連帯グッズをお寄せ下さった皆さま、持参と設営をして下さったたきさん、そしてそして、そんな長丁場に会場と配信でご参加下さった皆様に感謝と最大のリスペクトを。
どうぞ忌憚なくご意見やご感想もお送り下さい。
またアーカイブも配信&発売中ですので、お時間や余力のある時にお楽しみいただけましたら。後日、文字起こしも店舗の方からご案内があると思いますので、その際はシェアしますね。
長丁場ではあったのですが、加速度的に悪い方向へ社会が傾く中で、問題や論点を再確認できる時間は必要だな、と思いました。またご参加された方はお分かりの通り、宮越さん、BARBARAさん、私と、同じ問題意識はあっても解釈の違うところや捉える深度の違いなどの差異があり、それでも話すことが出来る。ということの大切さと、そういう場というものが、あらゆる地域や場所、様々な人のあいだで増えていけば良いな思いました。(なので、しつこいくらいグラウンドルールについて話せたのも私にとっては良かったです。)
好き勝手にやらせていただいた店主の関口さんにも改めて感謝。関口さんに感謝と言えば、昨日は関口さんがイヤモニを用意してくれて、スナック社会科を始めて初めて「聴こえる!」という状態でやっていて、色々と難聴になってからのことがぐるぐる駆け巡り泣きそうになってました。店主の徹底的な合理的配慮に感謝。セーファースペースを目指す書店の看板は伊達じゃなかった。あと、玉こんにゃくの残りを冷蔵庫に入れっぱなしで帰ってしまったので処理願います…
昨日、日中ブースを広げてた際にお若いふたり連れの方とお話していて、「これはなんですか?」に始まり、説明していたら「最近ガザで起きていることを知って、自分なりに調べようと思ったけどどこから手を付けていいのか分からなくて」とのことで、こういう「今が入り口!」という方とお話する機会はこういう事をしているとたまにあって、凄い嬉しいのだけど、凄い緊張する一瞬でもあり(責任重大!)、自分なりにガザで起きていることや入管法のヤバさを話したら、ZINEやフライヤー、ステッカーなど色々と手にとって帰ってくださったので良かった。
そして、そのお若い方も友人でジェンダー関連のアクションを起こしている方がいて、社会課題に関心が生まれたそうでやはりどこかの誰かの点が、どこかの誰かの点に繋がることってあるなと再確認。昨日はたまたまなんだけど、そんな点がばっつり繋がった日でもあったのでした。
スナック社会科vol.2の時に会場のロックカフェロフトに勤めていて、それから社会科に時折参加してくださっていることねさんが自作の連帯グッズを持参してシェアしてくださったり、またそのvol.2の時にスタッフで入ってくれたもじゃがやっているおでん屋さんの常連さんが「左翼のイベントがあるよって教えてもらって」って来てくださったり(紹介の仕方よ…)、他にも、客席には前回の金沢にご登壇下さった山本浩貴先生がいらしたり、SNSで相互フォローだった漫画家のさいきまこ先生がいらしたり(初対面感なくて爆笑してしまった)、小さな郊外の本屋で点が交差しまくっていたのでした。
また、終わったあと店頭で初対面同士の参加者の皆さんがおでん鍋を囲んであれやこれや話して盛り上がっていて(それを離れたところで煙草を吸いながら見ているおばさんis俺)、いい景色だなあと思ったのでした。
で、急遽なんですが、せっかくの連帯グッズやフライヤーもまだあるし、昨日は暑くて「読書コーナー」も不人気だったし、ということで久々にReadin'Writin'(田原町)さんの【お座敷一箱古本市】に出店することにしました。
※5/4(土)12:00〜18:00 店舗ロフトのお座敷スペース
本屋さんですが、品揃えの充実さと目配りもさることながら、店主の淹れるコーヒーもありロフトのベンチも吹き抜けていて、静かで気持ちがいい空間なので、良かったら遊びに来て下さい。
おすすめの本をどっさり持って行きます。
ではまた、落ち着いたら昨日の内容についてレポートできたらと思います。本当にありがとうございました!!
※4/18追記
当日のお話の中で引用させていただいた『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』。書籍の詳細はこちら。主に前段の宮越さんとのお話で引いたのは清水晶子先生担当の第1章「クイア・ポリティクスとポリティカル・コレクトネス」から。お話の中でも出ましたが、この書籍の共著者3人の方がそれぞれの立場から捉えるポリティカル・コレクトネスというものにも違いがあり、鼎談と各自の論考という形で進むこの書籍の成り立ち自体が各著者の論考の切実さが伝わるとともに、こうありたい場を想起させるものでもあり本当におすすめです。
あと、BARBARA DARLINgさんのお話にあった国立西洋美術館のゴヤ『戦争の惨禍』の展示の方について。現在の案内文はこの様になっています。
https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2024goya.html
国立西洋美術館の成り立ち、現在パレスチナで起きていること、企画展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』の内覧会での出展者ほか有志アーティストたちのアクション、当日のお話にもあったドイツで起きていること、そして当日そこまで広げられなかったのですが、現在開催中の横浜トリエンナーレにも関わるゲーテ・インスティトゥートへされている問題提起にも繋がるもので、「加担しているから行かない(行けない)」で即片付けてしまわずに(その選択を取ることも肯定します)、それらを踏まえながら自分はどう見るか、どう関わるか(行くか行かないか含む)、ということが大切なのではないかな、と思いました。
とりあえず以上。