雑詩:『余光』

風になったきみ ふれるゆれる 忘れるまで 静かに

見えていたのは心に映った景色で瞳は何も示さない

一定の温度で一定の形で 失うことを気にしないふりで

降るはずのない雪 隣を歩く息遣い 白く ここがどこであっても

耳だけが教えてくれる 声にならない声 いかないでという呟き 

ありあまる感情を掘り返す 眠るひかりと終わらないふたり



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