イノベーションは、やめずに続けた先にある (191/365)
イノベーション
という言葉をよく聞きますよね。
よく言われるのは、最初に日本語に翻訳したとき、「技術革新」と訳してしまったため、偏った解釈がなされているということです。
実際は、
アイデアによって新しい価値を生み出し、社会変革を引き起こす
ところまで到達して初めてイノベーションとなります。
例えば、
液晶タッチパネル
は単なる技術発明ですが、それによって生み出された
スマートフォン
は、コミュニケーションのあり方を変えたという意味で社会変革をもたらしていますので、間違いなくイノベーションと言うことができます。
イノベーションはもともと経済学者であるシュンペーターが提唱した概念です。
シュンペーターの原典では、イノベーションを
Die Durchsetzung neuer Kombinationen (ドイツ語)
つまり、
①新結合を、②徹底して続けること
と定義しています。
①新結合がイノベーションの要諦であることはよく知られていますが、②徹底して続けること、が抜け落ちて理解されているように思います。
あきらめずに挑戦を続けた先にイノベーションがある、とシュンペーター主張しているように思えます。
クリステンセンのイノベーションのジレンマでも、破壊的イノベーションが市場の変革をもたらすまでは一定の時間がかかることが多いと示されています。
これについてはまた別の機会にお話ししたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。