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第99回箱根駅伝完全優勝・駒澤大学 (61/365)

箱根駅伝往路復路の完全優勝、全日本、出雲あわせて三冠達成。今年は駒澤大学駅伝部にとって完璧な年になりましたね。監督、選手、ならびにOB関係者のみなさま、おめでとうございます。

個人的には、5区6区の1年生起用、本調子でないながら2区を走り切ったエース田澤廉、このあたりが直接的な勝因だったように思います。

そして優勝の喜びもつかの間、大八木監督勇退のニュースが飛び込んできました。

大八木監督と言えば、平成の常勝軍団駒澤大学を率いる名将です。監督車からの「男だろ!」の怒号が印象に残ります。しかし箱根ではなかなか勝てなかった。その監督の指導方針にここ数年変化があったと言います。

威圧的な指導から、コミュニケーションを重視した対話型の指導に切り替えたと言うのです。試合後の会見では、「選手たちから、三冠狙いたいという言葉が出た。うれしかった。」という監督の発言がありました。

しかし記事を見ると「男泣きしながら学生駅伝三冠への思いを訴えたという指揮官に、今回チームが一丸となって応えた。」ともありますね。師弟の思いが一つになった瞬間だったのだと思います。

実は、過去箱根の戦況予想では、青学の原監督や、東洋の酒井監督が高らかに優勝宣言する傍らで、大八木監督はいつも「3位以内」という控えめな目標を掲げていました。その真意はわかりませんが、今年に限っては明確に「優勝、三冠」を宣言したのでしょう。

駅伝はスポーツの中でも特に、絆、精神性が強く出る種目だと思います。今年はすべてが噛み合った、それが駒澤の完全優勝の真の勝因だと思います。

来年の新生駒澤からも目が離せませんね。

大八木監督は勇退と言っても、教え子の田澤廉の指導に専念して、ともに世界を目指すそうです。大八木監督は、他校の近代的な指導者に対して、古き良き教育者なんだなという印象を強く持ちました。

今後のご活躍をお祈りしたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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