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試金石
明日、明後日と2日間、南相馬市馬事公苑で総合馬術大会が開催されます。
「総合馬術って?」という方が99%だと思いますが、
・馬場馬術
・障害飛越
・クロスカントリー
という特徴の異なる3種類の競技を同一人馬で行い、その総合点を競うもの。
人馬のコミュニケーションが求められる「馬場馬術」や、「障害飛越」に必要な瞬発力等に加え、長距離走行かつ多くのギミックをクリアするスタミナが試される「クロスカントリー」という競技を全てこなすため、総合力が求められます。
こないだの投稿でも書いたとおり、南相馬市では相馬野馬追という伝統行事だけでなく、人馬共生のまちとして新しい文化を作っていこうとしています。
そんなプロジェクトの中心地・拠点として、平成7年の福島国体のために整備された南相馬市馬事公苑を再整備できないか、現在検討しているところで、個人的には「馬術競技場としてだけでなく、人や馬が行き交う場所として生まれ変わらせたい」という考えをベースに持っています。
ただ、そうはいっても東北を代表する競技場としてのポテンシャル、特に広大な林間のクロスカントリーコースを持つ総合馬術競技場としての「期待」を多くの馬術関係者から伝えられているため、まずはその「期待」が本当に「需要」とまで言えるものかどうか、試す意味でも今週の大会は大きな意味を持っていると考えています。
かつて国体を開催して以来、積極的な活用ができていない公共施設だからこそ、「こう使ってほしい」「これは貴重な資源のはずだ」という市側の考えではなく、「こう使いたい」「是非使わせてほしい」という需要があることの確認を一つ一つしていくこと。
大会は、全国規模の総合馬術大会を数多く主催しているNPO法人JapanEventingさんに開催してもらうため、他の施設などと比較して多くの課題も見つかると思います。
ただ、前の記事でも書いたように、”資源の押し売り”的なことにならないよう、しっかり課題と向き合って、ユニーク(一意)なランドマークにできるように進めていきます。