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Living,Loving,Learning #008
ベルイマンは当時たびたびドイツにいくことがあったのに、1945年になるまで国民社会主義(ナチズム)の正体を見破ることができなかったと後悔を込めて語っていましたが、それも、ベルイマンの子ども時代を考えれば、当然のように思われます。残酷さはベルイマンが子ども時代から呼吸し、なじんでいた雰囲気だったのですから、どうしてそれをおかしいと思うはずがあるでしょう?
ー才能ある子のドラマ 真の自己を求めて アリス・ミラー 山下公子訳 よりー
自分の感情すら放り投げずに生きることができたなら、ああ、生きていて良かったなあ、と思えるときが必ず来る。そして、それを他人と分かちあえるときも必ず。
ああ、放り投げてしまっていると気づけたなら、また取り戻せばいい。
だけど、取り戻す覚悟を決めたなら、感じないことにすることで乗り切れていた、逃げ切っていた要素に立ち向かわねばならない。感じることを取り戻すと、悶絶するような辛い過程を、一時的にしろ必ず通ることになる。
今魔でにこにこと表面的につきあえていた人達が、一気に豹変してさーっと周りから離れていく。
いきなり、ろくでなし、人間にあらず、といわんばかりに罵倒されることもある。
そこを通ることでやっと、ああ、自分はどれだけニセモノの関係に囲まれていたか、にはっと気づき、更地にすることができる。
ここを通った人同士だけが分かち合える世界、というものがある。今その真っ只中で、真っ暗闇を一人で手探りで歩いているような気分の人もいるだろう。
大丈夫。その先は必ず、あたたかい世界が開ける。
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アリス・ミラーの一連の著作に、わたしはとても救われた。もうあの時のテーマは過去のものとなった今、まさかこんな時代になるとは思わなかった。
以下は2017年当時に走り書きしていた内容。今回の騒動で似たような体験をした人も多かったのではないか。
自分でものを感じ、考えることを取り戻したひとたちは、外からどんな情報が入ってきても、最後は似たようなところに、自らの確信で辿り着いていく。
そうやって辿り着いたひとたちがつながっていくと、明るい未来が開けていくね。