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力あるいは物語(4)
ここまで続けて書くつもりはなかったのだが、シンボルの謎がするすると解けてしまったので、解けた時にかかないとすぐ忘れちゃうので書いてしまう。
このSTRにまつわる風景に、もう少し入れておかねばならない重要なものがあった。
それは、聖職者が聖水をまき散らすときに使うaspergillum 。
まき散らす=strewとか、spread ,sprincle… STRの音だ。
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そう、この画像が示している通り、コウジカビと、聖水をまき散らすこのグッズは、瓜二つなのであった。
このリンク先、ざっと翻訳かけて読むとおもしろいのだけれども、疫病退散の儀式、あるいはいろいろなカトリックの儀式に用いられているらしい。
そのもともとの起源は、コウジカビが、鉄とマグネシウムを餌にする、ということで謎が解けちゃう。はい、おしまい。
そう、悪霊とか言ってるのは、自分が力を手に入れようとしてもりもり摂取した鉄じゃねーか、というオチである。
このaspergillumの形状は、食虫植物のドロセラ(モウセンゴケ)にも、そっくり。そしてドロセラはまさに、虫=タンパクの塊、を消化して栄養源にするため、彼らのもってる粘液には、タンパク分解酵素がたっぷりふくまれている。
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このドロセラは、ホメオパシーでは喘息に良いとかされるけれども、東洋医学では昔から、たんぱく質の取りすぎが肺を病ませることで有名なわけで、いろいろ辻褄があうわけだ。昔の文豪がよく肺を患っていたが、あれは明治以降の肉食の害なのだ、、
寅子先生のドロセラの解説はまさに「誰も自分をとって食いはしないとわかる」がテーマとして書かれている。
Dros.の人は、意地の悪い人やねたみの強い人に騙されたことを忘れることができず、長い間根に持つ人で、敵が自分を心安らかにさせてくれないと思っています。
騙された、、そう、、力を手に入れれれば幸せになるかと思っていたのに、、なんでこうなるんだ、、くそー!!というレメデイ像なんだな、、
このSTRの音は、他にも、西洋医学の薬剤でよくでてくる、スタチン系、の筋肉を融解させる系、にも通じるし、麦わらのストロー、それから、インドの教典を意味するスートラ、も同じ風景だ。
タンパク、そして鉄というものが、力に関して絶大なメリットを持っていると同時に、それが諸刃の刃というストーリー、それがSTR。
生きるということ、自分らしいということと、食習慣においてタンパクや鉄分とどうかかわるかは密接、ということなんだ。