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2017年7月の記事一覧
口語にとって韻律とはなにか ――『短詩型文学論』を再読する――
1. はじめに
平成二十七年版の「短歌年鑑」(KADOKAWA)を読んでいてとても驚いた箇所がある。特別座談会「短歌は世代を超えられるか」の小島ゆかりの発言である。
小島 五島さんの「鍋つかみ」の歌も、一字アケを使って字余りまでしているんだから、もっとリズムで読ませてって思う。
ここで言及されている歌は、以下に引用する短歌のことだ。
くもりびのすべてがここにあつまってくる 鍋つかみ両手