【同人相談】カバー付文庫本のオススメ装丁・印刷所は?
同人相談受け付けてるよ!と宣言して以来、水面下でちらほらご相談をいただいております。ありがとうございます!
みなさんの同人活動の一助になれば幸いです。
ご相談内容
さて、今回のご相談内容はこちら。
1)カバー付文庫で、オススメ装丁・印刷所はありますか?
2)箔押しするとき、タイトル以外の場所のオススメはありますか?
今回の相談者さんは、100p以上など厚みが出る文庫本の場合にカバーを付けたりしているそうです。しかし文庫本にカバーを付けると装丁がそれだけになってしまいがち…というのが一つ目のお悩み。
それとは別に、箔押しをするときにタイトル以外にする場所が浮かばない…というのが二つ目のお悩みです。
特に、オンデマンドの印刷所が知りたいとのことでしたので、今回はオンデマンド印刷を取り扱っている印刷会社を紹介していきたいと思います。
カバー付文庫本って格好よくて憧れますよね。
ですが、たしかにカバーをつけるとそれだけで似たような印象にはなりがち…。
…本当にそうでしょうか?
ブックカバーの王道はおそらくコート紙+クリアPPまたはマットPPあたりですが、たしかにこの2パターンのみだと似たような印象を受けがちかもしれません。
しかし、ブックカバーに使用する紙は、変えられるのです!!
印刷所によってはオプションにはなってしまいますが、紙替えをするだけでも随分印象は変わります。
オススメ印刷所
プリンパ(株式会社クロスメディア)
たとえばここ。特殊紙を豊富に取り扱っている印刷会社さんです。
ブックカバー印刷では特殊紙だけではなく、ゴールドやシルバー、蛍光ピンク、ホワイトでの印刷もできちゃうのが素晴らしい推しポイント。
しかも、少部数から印刷できちゃいます。ありがたいですね。
つまり、プリンパさんで特殊紙を選び、シルバーやホワイトで印刷するだけでも普段とは全く違った印象のブックカバーを作ることができます!
中でも個人的にかなり推したいのは、「クラシコトレーシング-FS」でのブックカバーです。
「クラシコトレーシング-FS」とは同人をやっている方なら割とよく見る、ぼんやりとした透け感が素敵なトレーシング用紙です。
うっすら下地が透けるトレーシング用紙だからこそ、遊べる装丁もかなり広がります。しかも、プリンパさんではこの「クラシコトレーシング-FS」に両面印刷が可能です。
ホワイトや蛍光ピンクなどで、透ける紙へ、両面印刷ができる…!
経験者ならこの文字列だけで、遊べる範囲がかなり広いことがお分かりいただけると思います。
カバー単体での発注もできますので、自分でカバー巻きをするなら十分選択肢に入る良い印刷会社さんだと思います。
栄光(株式会社栄光)
次に紹介するのは、同人誌印刷では定番とも言える栄光さん。
安価なのに納期が比較的短いという、ありがたい印刷会社さんです。
そんな栄光さんが取り扱っている商品に、ノベルセットというものがあります。
ノベルセットのデフォルトカバー用紙は以下の4種類。
コート110kg
クラシコトレーシングFS 白 116kg
羊皮紙 白 110kg
クラフトペーパーデュプレN 108kg
定番のコート110kgだけでなく、クラシコトレーシングなどの特殊紙も選べるあたり、同人誌印刷を楽しんでもらおうという心意気が見えるようで推せますね。
ここで注目してほしいのは「クラフトペーパーデュプレN」という紙。
この紙は片面が茶色系、片面が白系の両面で色が違う仕様です。
このノベルセットでオンデマンドを選べば、オンデマンドカラー+ピンクというちょっと変わった印刷も可能なんです。
それだけじゃありません。
なんと本体の表紙用紙もデフォルトで15種類の中から選べます!
表紙印刷はオンデマンドだとスミ・白のどちらか一色ですが、それでもカバーと組み合わせれば無限の組み合わせと言えるでしょう。
本体表紙に「ビオトープGA 120kg フォレストグリーン」「バルキーボール 青 23.5kg」など、濃色の紙を選んで「白印刷」を施すのが個人的にはおすすめですね。
「クラフトペーパーデュプレN」のカバーへ「カラー+ピンク印刷」するのも、かなりお洒落な組み合わせではないでしょうか。
もちろんカバーに「クラシコトレーシングFS」を選んで、あえて本体の印刷を半分透けて見えるようなデザインを楽しむのもいいでしょう。
おたクラブ(大阪印刷株式会社)
最後に紹介するのは、おたクラブさん。
お値段の安さでは他の追随を許さない勢いであることと、カラーでRGB再現がとにかく綺麗な印刷会社さんです。
そんなおたクラブさんにも、ブックカバー印刷が存在します。
選べるカバー用紙は2024年2月時点で4種類とそう多くありませんが、コート紙にするならホログラムPPを3種類から選べます。
中でも個人的に好きなのは「ホログラムPPレインボー」です。
レインボーといっても虹色のホログラムという訳ではなく、角度によって色が変わって見える偏光系のPPです。
テクスチャの主張がない分、色々な本に合わせやすいかなと思います。
コート+PPという仕様になる分、丈夫で長期保存できるようになるあたりもちょっとした推しポイントですね。
まとめ
そんなところで、文庫本のカバーでも遊べることあるよー!というご紹介でした。
お値段や部数との兼ね合いもあるので、難しいところもありますが。
同人誌づくりを楽しめますように!
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