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地頭がいい

私は「頭の良い人」が好きだ。「頭が良い人」の定義について、最近の世の中、とくに私が主な活動拠点としているSNSでは、さまざまな議論が飛び交っている場面をよく見かける。

今流行っているのは「地頭」というやつだ。勉強ができるうんぬんではなく、あらゆる場面に適した立ち回りや、筋道を立てて何かを論ずるということが、とくに訓練したわけでもなくできる人のこと。

「地頭」という言葉の便利な点は、それを評価する際にこれといった資格や証明のようなものが必要ないことだ。

人が誰かを「地頭が良い人」と評価するとき、その根拠はそれを評価した個人の感性に大概ゆだねられていて、誰かが誰かを「地頭が良い」と評価したとき、それを証明する確固たる事実はほとんどない。それゆえ、それを否定する余地も残されてはおらず「地頭が良い」と誰かが言ってしまえば、周囲の人も「あの人は地頭が良いのか」と、なんとなく評価することになる。

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「もっと知りたい。こんなとき、貴方になんと伝えようか。もっと聞きたい。貴方はなんて言ってくれるの。」 月2回更新します。

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