はじめて考えた映画の脚本
映画というかドラマというかわかんないけれど、映像が撮りたくなった。
コメダ珈琲店に行って台本を考えてみた。
消すかもしれないが、記念に第一稿を公開してみることにした。
このお話を撮るかどうかはわからないですが、近いうちになにか映像を撮ってみたいです。まずは短い映像を撮りたい。劇的じゃなくていい、劇的じゃない方がいい。愛しき生活の延長線上の映像が撮りたい。
〜〜〜〜〜
(いつでも「あのさ」から始まる会話がしたい。)
(外は薄暗い、赤いソファがある喫茶店の窓際の席)(25歳くらいの女子二人、女性というより女子)(最初は二人とも無表情で喋って段々と表情を出すイメージ)(画面は二人を横から撮ったやつ、お互いの正面をとるやつの3つだけ)
パソコンから目を離さずに映像開始から少し時間を空けて表情少なめで「あのさ」
本(猫を抱いて象と泳ぐ、中盤くらいのページを読んでいる)から目を離さずに「うん」
ちょっと時間をおいて窓の外を見てラフな頬杖をついてほんの少し経ってから最小限の表情筋で「居酒屋行きたい」
本から目を離さない「お酒飲みたいの?」
パソコンに戻りながら「そういうわけじゃないけど」
本から目を離さない「そっちか」
パソコンでカタカタ始める「うん」1秒後、相手はみない「この後も暇?」
相変わらず目を離さない「家のご飯がもうできてるかどうかによる」
相手の顔を見ずにパソコン見ながら口歪める、カタカタやめる
一瞬本を見続けたあと相手を見て本を逆さに置きながら「聞いてみるわ」スマホ出してLINEを打つ
聞いてみるわ、の、わで言い始める「ありがと」
「お礼の反射速度すごいな」LINEうつ、送信
相手を一瞬見ながらにっこりしてパソコンに戻る
本を読むのに戻る
ちょっとまつ
相手の本を見てからパソコンを見る、ちょっとしてから頬杖つく、しばらくして「あのさ」
本から目を離さない「うん」
相手を見る「象と猫だったらどっち派?」
相手を一瞬みる「なにそれ」本を見る、1秒考えてから「象」
パソコンを見ながら嬉しそうに「うええー(ほえーみたいなかんじ)」目をあげる
目配せしながら「そういう話じゃないからねこれ」
目を合わせながら「あ、そうなんや」パソコンに戻るカタカタする
しばらくしてから
相手見ずに「あのさ」
ページを捲る「なに」
相手見ずに「好きな人ってさ」
本読みながら「うん」
パソコン閉じながら「好きな人だから好きな人なんだよな」
本から目をはなす「なにその哲学みたいな」
目を合わせて一人で笑う「うふふ」
笑い声を聞いて口元が柔らかくなる、栞を探す
机に両腕置いて身を乗り出してさっきより喋る態勢にするために座り直す、机に両腕おく「本読んでる最中にごめんね」
ちょっと笑いながら「いいよっていうかさっきからずっと集中してないでしょ」本閉じ終わる
相手を見てにこにこしてる「バレてた?」
本を正面からずらして置いて飲みかけのアイスコーヒー飲む「10分前からずっとちょこちょこ喋りかけてきてるからな」
こちらはアイスカフェオレのむ「ふふ」「でもさ」
「なによ」
ちょっと真剣にいう「好きな人っていうとさ、なんでみんな恋愛を想像するんだろうね」
考えながら「んー、人間だからじゃない?」
「そういうことじゃなくってさあ」眉毛あげて表情かえる「なんか嫌なんだよな〜」
「なんで嫌なん」
「んん、だってさ、好きな人ってさ、そんな限定されたものじゃなくない?」
「ん?」
「わたしは恋人っていう関係じゃなくてもアキのこと好きだしさ、サトウのことも好きだしさ、もちろんあなたのことも好きだしさ」
「そうね」こちらも机に両腕おく
「うん」「ここ一週間ずっと納得行ってないんだよな」
「なんかあったの」
「反対側のホームで電車待ってるカップル見て思った」
「ふーん」一瞬考える、思いついたように「てかなんで男女のペアがいたらカップルって思っちゃうんだろうね」
ため息混じりに「はあー本当それもそうなんだよな」「恋愛って大っ嫌いかも」態勢崩す
ちょっと笑う「拗らせてるね」
むくれて「悪かったね」視線を外して頬杖つく、窓の外見てから相手みる「そいやお母さんからLINE来た?」
裏返してスマホ見る、通知が来ている「あ」「食べてきていいよだって」
はしゃぎながら頬杖やめる「やったね」カフェオレ一気に飲み干す
アイスコーヒー飲み干して荷物まとめながら「じゃあ行くか」
「いこ〜」
(二人が席を立ってはけていって終わり)