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ロジャーさん、お誕生日おめでとうございます!

今日7/26は、バンドQueenのドラマー兼スクリーム兼ライブでの高音ボーカル担当のロジャーさんのお誕生日です。

またもやブームに乗り、ロジャーさんのことについて書きたいと思います。


ロジャーさんは、本当にお美しく、今は、サンタさんのような見た目ですね(カー〇ル・サンダースさん似の説が有力です)。72歳、現役ロックンローラーです。

私はロジャーさんの見た目は最近知ったので、1984年くらいの昔のインタビュー映像を見るたびに、元トランプ大統領に見えてしょうがないです。金髪、サングラス、それ以外の顔、しゃがれぎみの声や笑わないところ、服、雰囲気などがどこか似ています。堂々としてるからかな?


ロジャーさんといえば、やはり、若い頃の美しさ。フレディーの持つ怪しい美しさとはまた別の、正統派のアイドルです。

また、生き物としての美しさがあります。

おぼっちゃまらしく、当然頭もいいのですが、どちらかというと感性派です。


ライブでは、フレディがほぼすべての曲を歌い、歌ってないときはエビぞりしたりダンスしたり、常に動き回っているのに対し、ロジャさんは、ドラムに囲まれた中で、常に全身全霊で色んなドラムをたたきまくっています。ドラムにはメロディがなく、地味なので、フレディばかりに目が行くのでなんかかわいそうにすら思えます。しかしいつもステージの真ん中で階段の高いところにいます。実際観たら違うのかな。

そして、フレディはレコードの高音の曲は地声に変えて歌いますが、その高音パートは全てロジャーさんが出します。全身でドラムをたたきながら、裏で高音を歌うのは相当大変でしょう。”Somebody To Love”は彼の曲なんじゃないかとすら思えてきます。お疲れさまでした。

(対して、ブライさんやディーキーさんが涼しげに見えますが、二人も楽なわけではきっとありません。地味に指が大変なことになっているでしょう。ギターも重いし2時間立ちっぱなしだし。)


とにかく、フレディと、ロジャーさん(と、きっと残りの2人の指)はライブでは馬車馬のように動いています。


私が思うに、フレディのインスピレーションやライブでの活力はロジャさんから来ているものも相当あると思います。

美しいものを何より愛していたフレディ。

ロジャさんは、フレディにとって、見た目や若さだけではなく、スタイルや考え方も含め、存在そのものが美、エネルギーだったと思います。


何としてでもスターになる。フレディと共通の夢を持ち、Queenというフレディ発案のバンド名に抵抗を持ちながらも承諾し、フレデイと古着屋をやりながら、何かの時のための保険でしょう。中退していた歯学部の代わりに、生物学を専攻し、奨学金を得つつ、バンド活動をしていました。

お金持ちのおぼっちゃまだったらしい彼は、お金だけがの目的ではなく、「スター」になるため、自分の可能性に賭けていました。新しいバンドのリードボーカルにブライさんと二人でフレディを迎えいれてくれてありがとうございます。これもかなりの賭けだったはずです。

でもとにかく、色んな意味でセンスのいいロジャさんのこと、フレディのもつ普通じゃない感じに気づいたはずです。


ロジャさんのクイーンの好きな曲は?というインタビューに対し、1984年という、結成13年目にして、1974年のアルバムQueenⅡの収録曲"The March Of The Black Queen"をあげています。

70年代ののインタビューでも、うれしそうにロジャさんが、この曲は重ね録りしてすごいんだ、とばかりに語っています。

きっとフレディの才能を最初から高く評価していたのでしょう。


この曲は、ボラプの前身ともいえる曲で、とくに、クイーンのアルバムの中でもカルト的な人気を誇るQueenⅡの、特に「サイドブラック」の要ともいえる曲です。

この曲は、私はもしかすると、ボラプよりかなりスピリチュアルな曲だと思っています。いつかこの曲を取り上げたいと思います。


「マーチ・オブ・ザ・ブラッククイーン」という曲は、かなり要素が詰め込まれた曲ですが、黒の女王に忠誠を誓う少年という場面もあります。

最後の方に、歌える3人が、そのようなセリフをそれぞれ言います。

ディーキーもQueenⅡの付属のインタビューにおいて、「尊敬する人」として、フレディとブライさんをあげています。


ここに、女王への忠誠が完成したのです。行進はなんと20年近くも(そして今も)続きます。


ロジャーさんは、Queenでは2人に比べ寡作でしたが、1977年、ささやかれ続けたフレディより先にソロデビューします。リードボーカルも実力は充分、数多く作詞し、ギターやキーボードなどいろいろな楽器も弾きます(Wikipediaより)。

さらにQueen活動期の後半は、大ヒット作を生み出し、母国で人気低迷のQueenを救います。

前半の曲はほぼ彼が歌っていて、もちろんかっこいいのですが、後半の貢献具合は半端じゃありません。

特に素晴らしいのが、実質的に最後のQueenのアルバム"Innuendo”のタイトル曲「イニュエンド」です。(誰が作ったかは明かされていません。最初はフレディ作かと思いました。)ダークでファンタジックかつエキゾチック、社会派の曲でもあります。フレディの苦悩を知ってか知らずか表しているかのようです。

社会派といえば、彼が変わるきっかけを作ったのは、デビッド・ボウイかもしれません。

フレディとロジャさんは、1970年代初期のQueenデビュー前からボウイを尊敬しており、自分たちよりボウイの心配までしていました。

1981年にボウイと偶然共演することになり、あの名曲、"Under Pressure"「アンダー・プレッシャー」が生まれます。冒頭のベース・リフはいろんな作品で使われており、知らずに聞いたことがある方は多いでしょう。私は映画ボラプでQueenだと知りました。

あの曲の原型は諸説ありますが、ロジャさんの曲がもとになったといわれています。原型からかなり変化したようですが、結局「愛」の歌になりました。

ボウイとの共演にとても感激したらしいですが、ここら辺から愛の歌を作るポップな社会派へと変化した気がします。このアルバム「ホット・スペース」で、ダンスミュージック系が好きじゃないロジャさんですが、今までの渋いロックから、ちょっと変化して、愛の曲に新しいサウンドをとり入れています。Queenでは自分は歌わなくなったのは残念ですが。

まさか、正統派ロッカーのロジャさんが、このようなポップ系で大ブレイクするとは誰が予想したでしょう。ポップの中に社会への皮肉が込められ、いかにも彼らしいのです。もとからユーモアはありましたが。


1984年の事件も忘れてはいけません。

ディーキーさんの大ヒット作、「ブレイク・フリー」のPVの女装です。


女装の発案は、当時のロジャさんの彼女だったそうですが、メンバーの女装にイギリス中が驚き、とても気に入りました。ビデオの演技は今までフレディがメインだったのですが、1984年のアルバム「ワークス」のビデオは、メンバーも演技が目立ちます。とくにこの作品は36歳と思しきロジャさんが可愛い女子高生に扮し、ノリノリで笑顔まで見せます。メンバーのユーモアも披露されたビデオでした。

また、フレディのソロシングル、「グレーテスト・プリテンダー」(1987年)に再び、フレディと女装姿を披露してくれます。メイキングもあり、とても楽しそうです。


このように、書くときりがないですが、見た目も美しく、センスもあり、ユーモアがあり、人生美学を貫く彼は、他のメンバー同様、いまだに根強いファンがいるのもうなづけます。


ロジャさん、どうもありがとうございました。

フレディを受け入れてくださり、守ってくださり、ありがとうございました。

あなたのおかげでとても楽しいです。

これからも活動、無理せず頑張ってください。




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