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クイーン×ディズニー考察12:最終回~ホール・ニュー・ワールド~まったくあたらしいせかい

結論!映画「アラジン」のモデルは、バンド・クイーンのボーカルのフレディ!

それだけ言いたいのに終わらない!

しかもモデル増えちゃった!

最終回です。

とてもじゃないけど、まとめきれない。


そもそも

まず、私はティム・ライスさんが詩を作ったという「ホール・ニュー・ワールド」について、初めて英語バージョンをチェックして、その詩に、フレディを見た

それがはじまり。


ティム・ライスさんについてだが、

そもそもフレディのオペラ・アルバムの共作者だったのを知ってから、彼を調べ、アラジンのこの曲に行きついたのだが、

さらに彼はディズニーのハワード・アッシュマンの引き継ぎをした人物だった。


ホール・ニュー・ワールド

もう前の記事でも記述したが、この曲においては、フレディと詩の作り方が似ている。


1、頭文字一致

これはマザー・グースの童謡などでもお馴染み。

フレディの詩にはこれが多い。


例えば、ホール・ニュー・ワールドでは、

①冒頭の詩、

Shining, simmering, splendid 

(ピカピカ、キラキラ、すばらしい)

のところ。

前文の

Show you the world,

から始まる。

Shの三連続と、S三連続で、Sは計4つある。


②あとはshooting star。

I'm a ~(ドント・ストップ・ミー・ナウ)や like a ~はクイーンの詩でも見られる。


③タイトルは

A whole new world 

だが、

頭文字wが2個あり、

文中にも、w始まりはかなり多い。

withやWhere・when、weとかwillとかwonderなど。


Newも、同音のknewの他、ビューやユー(you)、パースーなど「ウー」の母音(ぼいん)で韻(いん)をふむのも多い。


このように、タイトルの頭文字や韻などをよく使うのも怪しい。

歌詞は以下参照。

https://note.com/awai_0101/n/nc0e52f86e2e9


2、単語や文法は単純そのもの

アメリカ路線だからか?

サウンドもわりと単純で、新ディズニーのミュージカル・ソングのなかでも、みんなが歌える。

これはフレディの詩の特徴でもある。

単純で、世界中のみんなが一緒に歌えて、会話形式。


3.デュエット曲である

ちょっと苦しいかもしれないが、

ティムさんとフレディの共作は、モンセラート・カバリエ(スペインのオペラ歌手)とのデュエットだった。


このように、いろいろとフレディが見える。


ティムさんは、フレディからオペラについて教えてもらったというし、ボラプの謎を考えた時のいわゆる「カミングアウト説」はティムさんという(諸説あり)。

ボラプを評し、フレディの類稀な作詞の才能に、イギリス本家の作詞家が太鼓判(たいこばん)を押している。


ティムさんもフレディというインフルエンサーからいろいろと影響を受けているのではないかと考えた。


他のヒーロー

アラビア世界からは他にもヒーローがいる。

1955年、アメリカうまれのスティーブ・ジョブズだ。

中東シリア人とアメリカ白人のハーフで、結婚を反対されたおじいちゃんにより赤子の時に養子に出された複雑な生い立ちの人物だ。

中東のことは一切知らないのに、外国人の見た目なのだ(ダルビッシュ優さんのような)。

1975年に最初のパーソナル・コンピューター(パソコン)ともいわれる、

アップル「リサ?」を発売。

ボラプの年だ。


そして1995年、

1992年にディズニーで「アラジン」が大ヒットし、次作として

1994年に「ライオン・キング」が、ディズニーの頂点をマークしたその翌年、

提携したピクサーとの共作「トイ・ストーリー」というCG(コンピューター・グラフィックス)アニメが大大ヒット。

上記2作とアナ雪(2013)を加えた3作品がディズニーで最も売れた作品となる。


ピクサーはジョブズが持っていたアニメCG部門。ここの長を元ディズニー社員のジョン・ラセターにしてトイ・ストーリーが生まれた。

また、ピクサーは86年から設立され、ディズニーのリトマからCG部分を委託されていると思われる。

私も「美女と野獣」の舞踏会シーンはCGっぽいと子供の頃から気づいてたが、アラジンもリトマもだったとは。

アラジンは、魔法のじゅうたんの複雑な柄の動きの滑らかさや、砂の動き、マグマなどがそうなのかも知れない。リトマは変身シーンとか?海中の髪や泳ぐ動きだろうか?

ジョン・ラセターはリトマ(リトルマーメイド)から始まり、美女と野獣、アラジンも携わり、現在に至るまで、ディズニーアニメの製作総指揮者として名を連ねている(ジブリのアメリカ版も)。


ちなみにジョブズと同い年で、IT的に多大な影響を及ぼしたライバルの

ビル・ゲイツも

ユダヤ系で、アッシュマンやメンケン、アイズナー・ペアなどのDサイドレジェンドと同じだ。


まとめると、

ジョブズもアメリカの異端児であり、アラジンのモデルはジョブズの線もあるかもしれない。

ジョン・ラセターの率いるピクサーの、CGというテクノロジーが、リトマからの奇跡(ルネサンス)を生んだのかもしれない。

少なくともジョブズがテクノロジーを持ってアニメ界に賭けたということはわかった。

彼もデザインにこだわったりと、ビジュアリストだった。


まとめ

ディズニーとクイーンの関係、12回分をまとめたい。


まずクイーンの守護天使デビッド・ボウイから始まる。

1973年のアラジン・セイン、ジン・ジニーなどから、ある種のファンタジーが始まったかも知れない。


1975年、ボラプでクイーンが世界的にヒットし、

D:ジョブズはパソコンを発表。


1986年、クイーンはカインド・オブ・マジックのアルバムでロジャー・チアソン氏にイラストを頼む。歌詞カードに疑惑のジーニー登場🧞‍♂️。チアソン氏はその後ディズニー入りする。


D:1989年、新ディズニー体制のもとで、黄金期がおとずれる(リトマからの10作品、10年間)。


1990年前後に、クイーンはアメリカでは、ディズニー傘下のハリウッド・レコードと契約し、アニメ化MVを作成する。


1991年に、アッシュマンやフレディが亡くなり、

彼らの魂の宿った作品が遺される。


フレディの死後すぐ再発した楽曲ボラプ(ボヘミアン・ラプソディ)はイギリス国内だけでなく、アメリカでもヒット。クイーンが再注目される。


1992年公開でヒットした「アラジン」、

かつてのフレディの仕事仲間でレジェンドのティム・ライスさんはアッシュマンから作詞を引き継ぎ、

1994年には、エルトン・ジョンというフレディの親友と作曲した作品ライオンキングが大大ヒット。


1995年はクイーンの残りのメンバーが出したアルバム「メイドインヘブン」が発売され、クイーンのアルバムとして最高売り上げを記録。

この年はジョブズのもつピクサーの、ディズニー提携の、トイストーリーが大成功。


2002年に、20世紀のイギリスのヒットシングル100選でボラプが1位になる。


ここまでを考察の対象としたい。


このギネスの審査員にティム・ライスさんが、クイーンと関係の深いポール・ガンバッチーニ氏と名を連ねる。


これはなにかある。


とは言え、ボラプは1975年のヒットの時点で、「この25年でヒットしたシングル」として、イギリスでまだ少ししか経ってないこの曲が選ばれている。

この時点で影響力大だ。


ヒットシングル常連のビートルズのジョン・レノンも、フレディ作曲名義の初のアメリカ1位作品の「愛という名の欲望(1980)」に刺激を受けて、またソロ・アーティストとして作品を作り出したという。その年の終わりにレノンは活動的になったせいか暗殺されてしまうが。


考察

このように歴史が絡み合っている。


ディズニーもクイーンもビートルズやその他アーティストでも、


素晴らしいものは残そう、

次に引き継ごうという思いが感じられる。


あとに残された者たちがそうするのかも知れない。


QUEENやフレディ自体も

愛という名の欲望自体もエルビス追悼だし、ブライアンも作ったし、ブライアンとレノン追悼曲を作ったり、ライブで演奏したり、

追悼がちょこちょこみられる(ダリとか死の直前のジョン・ウェイン、ジミヘンなどなど)。

(旧)ディズニーの影響(フランク・チャーチルの作曲など)もそこかしこに見られる(気がする)し、

まだ存命中の人も歌う(スピルバーグやルーカス作品などの出るバイシクルレースとか、イーストウッドとか)。


モーツァルトやゴッホのように、生前に正当に評価されない、または新しすぎて人々が評価しようがない人たちの早すぎる、または大きすぎる死を、

喪失感とともに、あとから追いかけるのかもしれない。


とにかく、本題の

アラジンのモデルは、


1970年代にボウイの作り出したキャラと、

ボウイ生まれクイーン育ちのフレディと、

70年代ロックを席捲(せっけん)したクイーン・サウンドと、

ジョブズと、

クリエイティブなマイノリティたち(ユダヤ人やほかの有色人種)と、

もしかしたらドラゴンボール(神様の宮殿など、アニメを見ていて思った)と、


いろいろだと思う。


モデル元も、

主人公のアラジン(という男性)だけではなく、ジャスミンかも知れない。

彼女はクイーン(妃)になった。

ジーニーや、ビラン(悪役)のジャファーかもしれない。


アラジンだけじゃなく、新ディズニー体制の他の作品も。


とにかく、まとめると、

マイノリティの時代がやってきたということ。


人と違うことは素晴らしいということ。


全ての人種を前にした、負けられない挑戦(伝説のチャンピオン)を見せてくれたということ。

すごい戦いをしてきたのに、薔薇のベッドもご褒美のクルーズもなし。


誰も褒めないなら、自ら歌い、自ら祝福しよう

私はチャンピオンだ、と。

そして、みんなで歌おう

友よ、私達はチャンピオンだ、と。


まさかアラジンの裏がこんなに深いなんて。


さらに言えば、

最近亡くなったジャファー役の俳優の宝田明(たからだ・あきら)さんの歌「アバヨ王子様(プリンス・アリreprise)」が素晴らしい。追悼します。


英語版のジーニーのロビン・ウィリアムズさんの歌も素晴らしすぎる。

彼も数年前にまだまだ現役というときに亡くなってびっくりした。

スピルバーグとカッツェンバーグのドリームワークスで、フックでピーターパン役だった。

パッチ・アダムス、レナードの朝、ミセス・ダウト(女装)など印象的な俳優。アンドリューN147?やディズニーだったかのジャック、他にも色々な作品に出る。子供向けとか。

まさか歌えたとは。ジーニーだったとは。

ジーニーのフレンド、ライク・ミーはジャズっぽいヒップホップな感じでアドリブ、プリンス・アリも声芸を堪能できる。

吹き替えの山寺宏一さんもここからさらに発展させて、神芸をみせる。

山ちゃんはダンディだが、本家は声が高め。

山ちゃん育ちだから、ロビン・ジーニーにちょっと頼りなさを感じるが、歌い方がとにかく素晴らしい。


子供の時、見れなかったものが今は見れる。

だってこんなにディズニーが細かく仕込んでる。


クイーンは学生時代はヒット曲の陽気なサウンドは好きだが、見た目はあまり好きでなかった。

お小遣いもなく、お高めなCDが買えず(当時はブックオフとか一般的でなかったはず)、第二ブームに乗れなかったが、それでよかった。

子供の時は全てを受け入れられない。


今、挫折し、大人になったからこそわかる魅力だから。


これ以上は長くなるので、まとめたい。


最終的なまとめ

アラジンはヤバいということ。

マイノリティの逆襲ということ。

私はこれからアッシュマン三部作(リトマ、美女と、アラジン)の研究を開始しないといけないということ。

そこにはジョブズもいたということ。

あらゆる者の亡霊(FとウォルトDとフランク・チャーチルとアッシュマンとジョブズ)が私を導く。

私は楽しんで、それに踊らされる(音楽と詩とアニメーション)。

魂をかけて仕事をした者たちがそこにはいる。


以上です。

お読みいただき、どうもありがとうございました!


以下、参考note

Gay Legends Magazineさんの

⑧人魚に声を 野獣に魂を ハワード・アッシュマン







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