Queen's English(3)~ボヘミアン・ラプソディ・概要~
ボヘミアン・ラプソディという曲について、やはり個人的な解釈を載せたいので、その前に歌についての概要をまとめておきます。
「ボヘミアン・ラプソディ」(原題 ”Bohemian Rhapsody” )
収録アルバム :「オペラ座の夜」(原題 ”A Night At The Opera” )
リリース : 1975年10月31日
作詞 : フレディー・マーキュリー
この曲は、とにかく(当時の)常識を超えていて、ロックバンドの曲なのに、オペラのようなパートがあり、しかも発表当初から大ヒットします。
シングルとしては異例の、6分程度(5:55)の長さがあります。
構成も、順に、コーラス、詩(バラード)、オペラ風パート、ハードロックパート、バラードとなります。普通は一緒にならない種類の音楽が融合しています。
タイトルについて、
”Bohemian”とは、チェコのボヘミアの、という意味の他に、自由で慣習に縛られない(またはそういう人)、とか、芸術家の生活の、という意味があります。
”Rhapsody”は、感情をつづった形式にとらわれない音楽の断片、狂想曲などの意味があります。
様々なパートを有するこの曲の構成だけ見ても、形式にとらわれていないことがわかります。
そして、内容もかなり変わっています。
私が心に刺さったところをいくつか抜粋すると、
まずは、冒頭コーラスパートでのフレディの独唱、
I'm just a poor boy
I need no sympathy
です。
その次が有名な、
Mama,
のくだりです。
このバラードパートは歌詞を知って聞くと全てが衝撃的です。
次のオペラパートは、ガリレオやスカラムーシュなど、意味不明な言葉が並び、永遠の謎部分です。
そして、ハードロックパートは、ロックらしい激しい言葉が並びます。
しかし、何に怒っているのかはやはり謎です。
最後のバラードパートで、今まで何度も出てきた哲学的な言葉を繰り返します。
Nothing really matters to me.
Anyway the wind blows...
このように、歌の内容もセンセーショナルかつ謎に包まれています。
最後に、この曲の要素として欠かせない点としては、ミュージックビデオがあります。
当時、ボラプPVはかなり革新的でした。
聴覚と視覚を融合させ、この曲はより有名になりました。
他にも、フレディの幅広い交友関係やライブ演奏も、ヒットの要因となったと思います。フレディの急逝により、さらにこの曲が伝説となっていきました。
以上が、ボラプについて、ざっとした概要です。
次回以降、また和訳や分析を進めていきたいと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
耳の快楽を教えてくれるクイーンに感謝します。