クイーン和訳「バイシクル・レース」①~ただの自転車の歌じゃない!天才フレディが込めた本当の意味とは~"Bicycle Race" by Queen
好きな曲
こんにちは。
前の記事で、クイーンの好きなアルバムをトップ・スリーを発表しましたが、好きな歌トップ・テンも挑戦しました。
200くらいあるクイーンとフレディの曲で、10に絞るのは難しい。
子供の頃から好きなのは、バイシクル・レース、ドント・ストップ・ミー・ナウ、ボーン・トゥ・ラブ・ユーなどですが、10年以上前の母のグレイテスト・ヒッツ布教により、ラバー・ボーイのピアノがすっかり気に入りました。
あとは、キラー・クイーンは好きとかのレベルではなく、これを聴くとクイーンとわかるという代表曲です。曲の「ボラプ」は分析しているうちに愛しくなってきました。
半年前に映画ボラプを見てからは、イニュエンドのAll God's Peopleや、初期作品のThe Fairy Feller's Master-Stroke(フェリー・フェラーの神業)とThe March Of The Black Queen(マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン)、カバーですがI Can Hear Music(アイ・キャン・ヒア・ミュージック)などが好きです。
あと気になるのはSail Away Sweet Sister(セイル・アウェイ・スウィート・シスター)です。 これだけメイ氏作です。
私が好きなのはどうもギターが前面に出ていない美しい曲で、スピリチュアルなものが好きです。
他にも好きな曲はあと20曲くらいはありますが、ここら辺にしときます。もちろんロックの曲も数曲好きなものがあります。
話を元に戻すと、バイシクル・レースやドント・ストップ・ミー・ナウを改めて分析してみようと思ったのです。
子供のころから好きですが、本当はどういう意味なのか、なぜ惹かれるのか。
そこでこの2作の収録されている1978年「ジャズ」(アルバム7作目)を改めて聴いたところ、「ジャズ」にハマってしましました。
アルバムのベストスリーは変わりませんが、これもかっこいい。
そこでアルバムを含めて、バイシクル・レースを分析していきたいと思います。
まずはざっとした和訳から。
バイシクル・レース和訳
"Bicycle Race"
Written by Freddie Mercury
Bicycle bicycle bicycle
I want to ride my
bicycle bicycle bicycle
I want to ride my bicycle
I want to ride my bike
I want to ride my bicycle
I want to ride it where I like
You say black, I say white
You say bark, you say bite
You say shark, I say hey man
Jaws was never my scene
And I don't like Star Wars
You say Rolls, I say Royce
You say God, give me a choice
You say Lord, I say Christ
I don't believe in Peter Pan,
Frankenstein or Superman
All I wanna do is
Bicycle bicycle bicycle
I want to ride my
Bicycle bicycle bicycle
I want to ride my bicycle
I want to ride my bike
I want to ride my bicycle
I want to ride my
Bicycle races are coming your way
So forget all your duties oh yeah
Fat bottomed girls, they'll be riding today
So look out for those beauties oh yeah
On your marks
Get set
Go
Bicycle race, bicycle race, bicycle race
Bicycle bicycle bicycle
I want to ride my
Bicycle bicycle bicycle
Bicycle bicycle bicycle race
You say coke, I say Caine
You say John, I say Wayne
Hot dog, I say cool it man
I don't want to be the President of America
You say smile, I say please
Cartier, I say please
Income tax, I say Jesus
I don't want to be a candidate
For Vietnam or Watergate
Coz all I wanna do is
Bicycle(yeah) bicycle(hey) bicycle
I want to ride my
Bicycle bicycle(come on) bicycle
I want to ride my bicycle
I want to ride my bike
I want to ride my bicycle
I want to ride it where I like
(Google翻訳+手直し)
自転車、自転車、自転車
自転車に乗りたい、
自転車に乗って
好きなところに行きたい
あなたは黒と言います、私は白と言います
あなたは吠えろと言う、私は噛(か)めと言う
あなたはサメと言います、私はちょっと待ってと言います
ジョーズは私の好みではありませんでした
そして、私はスターウォーズが好きではありません
あなたはロールスと言います、私はロイスと言います
あなたは神と言います 僕にも選ばしてよ
あなたは主と言います、私はクライスト(キリスト)と言います
私はピーターパンを信じていません
フランケンシュタインやスーパーマン
私がしたいのは
自転車、自転車、自転車
自転車に乗りたい
自転車レースがやってくる
だからあなたの義務をすべて忘れてください
おしりの大きなガールズ、彼女らは今日乗るでしょう
だからその美女たちを見に行こう
位置について、よーい、ドン
自転車レース
自転車、自転車、自転車
自転車に乗りたい
自転車のレース
あなたはコーク(コーラ)と言います、私は「ケイン」と言います
あなたはジョンと言います、私はウェインと言います
ホットドッグ、私は落ち着けと言います
アメリカの大統領になんてなりたくない
あなたは「笑って」と言います、私は「やめて」と言います
カルティエ、お願いします
所得税、私は「ジーザス」と言います
ベトナム志願兵になんてなりたくない
ウォーターゲートの候補もまっぴら
私がやりたいのは
自転車、自転車、自転車
自転車に乗りたい
自転車に乗って
好きなところに行きたい
また自動翻訳の手直しです。ダブルミーニング対策です。
詳しい分析は次回です。
その前にアルバムの概要だけお話しします。
あとは、アルバムで驚いたこと。
アルバム「JAZZ」について
収録アルバム「ジャズ」について。
「ジャズ」は、1978年11月10日に発表されましたが、私の予想では、1977という文字はJazzという文字にそっくりなので、ぞろ目の年に何かを感じてそのタイトルにしたのではないかと疑います。フレディも「77」みたいな字の書かれたTシャツを着ています。
jazzというタイトルは、ロジャーさんが思いついたとのことで、本当のジャズの曲ではなく、色んなものが混じってジャズっぽかったからと言っています。
前作の「News Of The World」では、最後の曲が「マイ・メランコリー・ブルーズ」ですが、ブルースではなく、ジャズ風の曲です。
これは次のアルバムへの伏線という意見もあります。
メランコリーもフレディ作ですが、特別な曲と言っています。これもジャズ風ピアノがかっこいい曲で大好き。
そして、当時は大ヒットして会社経営までして超お金持ちになっていたため、税金逃れ(99パーセント以上取られるとのこと)から、主にフランスでレコーディングしていたらしいです。
ここで自転車レースが通りかかったのでバイシクル・レースを作ったといわれています。通ったのはスイスだったかも。ツールドフランスだっけ?
そして、このjazzはロジャーさんが前作と同じくジャケットデザイン案をだしたりしてますが、結局、ディーキーさんと二人で「一番嫌いなアルバム」と言っています。
最高傑作4作目の「オペラ座の夜」以降組んでいなかったプロデューサー、ロイ・トーマス・ベイカーさん(5人目のクイーン)と再び組みます。
私も初めてCDを買って聞いたとき、好きな曲が2つ入っているが、アルバムとしてはあまり好きじゃないと思いました。
時期的にも、メイ氏は、フレディがいろいろな問題を抱えている時期と言っており、かなりフレディは荒れていたようです。
しかし、改めて聞いたら、かなり凝った作りになっていることがわかりました。さらに驚くべきことがありました。
驚くべきこと
まず、歌詞カードの裏を見たら曲の時間が書いてあるのですが、なんとフレディの作った5曲のうち3曲は全て3分1秒となっていました。バイセコーも入ってます。ドントストッピーは3.29でした。ジェラシーだけ3.13。
3分ピッタリにするとわざとらしいからだと思います(1974年の「キラー・クイーン」は3分です)。
時間に関しては、曲のボラプの分析の時にも感じていました。
ボラプを長いこと分析していたのですが、ボラプは5分55秒です。
0:00 アカペラがいきなりスタート
0:55 Mamaの歌いだし(バラードの1番)
1:55 Too lateの歌いだし(バラードの2番)
4:55 Ooo(ウ~)のコーラスとともに曲調が転換(残り1分)
などの時間配分になっていたのです。55秒単位で切り替わるのです。
因みにこの曲のちょうど中間は2:55~3:00あたりだと思いますが、ギターソロの最中でした。バラードとオペラの間です。ここらへんで曲調が変わっているといえるかもしれません。
あとは、オペラの歌いだしから、ロックの始まりの合図のドラム「ドン」まで1分ぴったりだったり、なんか、時間にこだわりがありそうなのです。
そして「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」なども6分33秒ですが、3分ピッタリのところですべての音が止まりスピリチュアルな独白部分に切り替わります。
このように時間をコントロールしながら作っていたと思われます。
jazzもだったとは、驚きました。または偶然か。
そして、聞いて驚いたこと。
聞いて驚いたこと
バイシクル・レースをきいて時間配分をみると、1分目と2分目のところで切り替わりがあります。
もともと、いくつもの部分が入れ替わりまくっています。
しかし、4拍子から3拍子になるところ、ベルリンリンからギターソロが入るところ、というのは、確実に切れ目。
コーラス2個と、間の詩の1番で1分、変調1と2とベルリンリン2で1分、ギターソロと詩の2番とコーラスと余韻で1分。コーラスは20秒、詩も20秒(10秒x2)、変調はゆっくり30秒とかで、だいたいのパーツが10秒とか刻みだからだろうか。
作曲したことがないので何とも言えないが、普通ここまでコントロールするものなのか。
これが、曲のサウンドや歌詞云々(うんぬん)の前にまずおどろいた、というかすごいと思ったことでした。
そして次回はいよいよ詩の内容。
お楽しみに。
追記。和訳後のまとめ、総括がみたい方はリンクから目次の「まとめ」へどうぞ。