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森の道整備番外編~ぬかるみ箇所の有機土木による改修~

 こんにちは。高田宏臣です。
 安房神社の御神域、房総最南端の半島の森はやっぱり最高。
 ここに来ると元気になる。

1か月ぶりの縄文小屋。森の中に溶け込んで美しい

 6月14日、17日は、大神宮の森に至る農道のぬかるみ箇所での、有機土木による道路の改修に。 現場は谷筋で山域の水が集まる箇所。道路の陥没もひどく、雨が止んでもいつまでもぬかるみが解消されない問題箇所。
 こうした問題箇所こそ、土地を痛めず育む古来の土木をベースとする有機土木の真骨頂。

ぬかるんで臭い場所で、こうした場所は通常の土木では根本的な対処ができない箇所。こうした、現代土木では解決できない問題を根本的に解決できるのが我々の提唱する有機土木の世界。

 丸太を用いた横断暗渠、そして陥没箇所に木杭を打ち込みその上に長さ3mの鉄板でブリッジを渡す。
 暗渠の水は谷に直接落とすことなく、石を伝い土中を伝い、浄化されながら洗堀することなく、きれいな流水が土中に空気を送り込みつつ谷を涵養しながら流してゆく。
 単に排水するのとは訳がちがう。

 施工の詳細は、写真キャプションで少し、解説してますので、興味ある方は見てくださいませ。


(8月23日追記)
150ミリの雨が降った後の様子は、高田造園スタッフ大平渓子の第4回整備報告をご覧ください。


ぬかるみ箇所に3箇所、横断水路を埋設する
2本の丸太の間に焼き杭を打ち込む
滞水の状況に応じて位置を決め、3本の横断暗渠を設置する
洗堀による陥没箇所に2mの焼き杭を3本打ち込み
ここはブリッジにすべく、長さ3m、幅90センチの鉄板を持ち込む。
鉄板敷設箇所の下地に瓦片と炭藁を敷いて
ブリッジ状に陥没箇所をかわす。
石を敷き詰めて仕上げます。

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