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2024.7.14 第24節 ベガルタ仙台戦 〜 未掲出写真とともに振り返る
岩尾憲の帰還
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颯爽とピッチに駆け入る岩尾憲の姿を捉えた一枚。浦和レッズへ旅立ってから2シーズン半。第一印象は「あの頃のままだな」ということ。主力としてACL優勝を成し遂げた選手が、トップコンディションを維持したまま、徳島へ還ってきてくれた。昔から「自分にとってカテゴリーは関係ない」と言い切る憲さん。36歳の現在、徳島へ戻って来る選択をしてくれるとは。これが岩尾憲の生き方なんだなと
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誰もが思ったであろうことは、たった一人の選手の加入(復帰)で、中盤が瞬く間に活性化したこと。ボールが面白いように選手の間を渡っていき、いつの間にかアタッキングサードで勝負をしている。かと思えば、ボールを溜め、カバーリングし、コーチングし、リスクマネージメントする。'21-'22シーズンのサッカーを彷彿とさせる光景だった。僕がふと思ったのは、「あの時のサッカーは果たしてポヤトスのサッカーだったのか、岩尾憲のサッカーだったのか」という素朴な疑問。それほどデジャブな光景の連続だった
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コーナーキックに向かう岩尾憲を捉えた一枚。'22-'23シーズンはリーグ戦に62試合出ている。今年も先発・サブを含めリーグ戦12試合に出場。J1での経験、それも浦和での経験を携えての帰還。全ての経験値を惜しげも無くチームに還元してくれるはず。J2リーグは残り14節。山あり谷ありだろうけど、正直、「全勝してシーズンを終えてやる」という気持ちしかない
憲さんとともに🔥🔥🔥
永木亮太の躍動
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中盤でひときわ輝いていたのが、キャプテンマークを巻いた永木亮太だった。盛んに足元へボールを要求する。'90フルに出場し、最後までスプリントし、ボールを奪取し続ける。前節の甲府戦もそうだったけど、体にキレと張りが戻ってきたかのよう。中断期間にいいリフレッシュとトレーニングを行って、愛媛戦でロケット再スタートできますように
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ボールホルダーのパスコースを限定しつつ、あはよくばボールを刈り取ってやろうとする瞬間を捉えた一枚。永木らしいカットだと思う。とてもキレキレだったので、これはシャター速度を1/2000秒に設定して撮っている。けど、指先や足先の像が少しだけ流れている。シャッター速度とは、センサーを露光させる時間のこと。つまりこのカットは0.0005秒という刹那を切り取ったもの。なのに像が流れるというのは、それだけ永木の身体が躍動し、凄まじいパワーで前進していたということ
WILD RYOTA 🔥🔥🔥
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前節の甲府戦でもそうだったけど、永木は凄味に加えて色気も半端なかった。すごいアスリートだと思ったし、オーラを感じさせる程だった。岩尾と永木がドイスボランチを組んで先発出場する。まさかまさかのスタッツだった。ともに36歳。ともにACL優勝経験者。紆余曲折の末に、とんでもない世界線を僕らは魅ている
なぜそこにエウソン
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これは63'の得点直後のカット。決めたのはエウソン。PA中央にぽっかり空いたスペースにスルーパスを通した曜一朗も天才だったけど、スルスルと立ち位置を上げつつあったエウソンが走り込み、ワンタッチでゴールを沈めて見せた。清志郎がCBを2枚引き連れていたので、あそこにはシャドーかボランチの選手が入ってくると思いきや、なぜそこにエウソン!
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これは77'頃のカット。またしもエウソンがPA内でパスを受け、今度はクロスを上げた瞬間を捉えた一枚。これも1/2000秒でシャッターを切った。振り足、ボール、指先までピタッと止めて解像できた自慢のカット。あの瞬間、あの時間帯で、またしても「なぜそこにエウソン」を発動するけんな
エウソン無双🔥🔥🔥
SUPER KENTO
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今節は久しぶりにジュニアと一緒に応援することができた。1節と2節をともに現地応援したジュニアがボソッと呟いた。「WBの健人が全然違うわ」と。そう、3バックに移行して以来、健人は水を得た魚のように躍動を続ける。後ろには同じ左利きの青木選手がいてスペースを消してくれるし、ビルドアップも流れるよう。健人は思う存分、攻守に上下動できるようになった。いまや徳島の強み
SUPER KENTO 🔥🔥🔥
ブラウン ノア 賢信の献身
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83'に交代で下がるまで運動量とプレーエリアの広さは抜群だった。体を張ったポストプレーも目を引いた。あれだけ走って、前線でチェーシングしてくれると最終ラインの選手達は助かるはず。その上で、ノアの見せ場はやっぱり高速ドリブル。189cmの体躯をしたアスリートが、あれだけのスピードと距離をスプリントする姿は圧巻。3-4-3というか3-4-2-1が定着した徳島。右シャドーのファーストチョイスはもうノアだよね
いてまえ ノア 🔥🔥🔥
やるでないで颯
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90'通して安定したパフォーマンスだった颯。セービング、キック、ビルドアップ、どれを取っても安心して見ていられた。特に、GKを中心としながら最終ラインでボールを回しながら相手を剥がし、その裏のスペースを取って前進していく。'21-'22シーズンの徳島サッカーを彷彿とさせるスタイル。その輪の中に颯がどっしり構えてボールを動かしていく。感無量だった
やるでないで颯🔥🔥🔥
OH WATARI DAIKI
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64'に交代出場。今シーズンここまで5得点で目下、チーム内のトップスコアラー。清志郎がここ数試合で4得点と急速に覚醒しつつある。31歳の今季、いろんな役割を果たそうと、序盤戦からもがき続ける姿は、まるで求道者のよう。ベテランだと収まることなく、尖り続けたストライカーの道を突き進んでほしい
すがちゃん
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いつも早い時間帯からスタジアムで準備に勤しむ姿が印象的。これは試合後、飲水ボトルを回収する時に撮った一枚。徳島は運営サイドのスタッフ、現場のマネージャー、コーチ、みんな個性的で、会場の雰囲気を一緒に作り上げるまさにファミリー。最近、そうした所謂「裏方」の人達の姿や表情に目が行ってしまう。選手、スタッフ、サポーター、全員がそれぞれの持ち場でベストを尽くし、クラブを支えていく。それが無常の喜びなんよね。いつもありがとうございます、菅原AM
今回の画像は、Xとインスタグラムを含めて、SNSには未掲載のカットばかりです
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