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13年の時を経てパワーアップして帰ってきた名作「ソニック×シャドウジェネレーションズ」クリア。

2011年にソニック20周年を記念して作られた作品「ソニックジェネレーションズ 白の時空/青の冒険」。

PS3・XBOX360と3DSの2バージョンだったのよ

簡単に言うと、「今までのソニックシリーズのステージをリメイクして現代に復活させた」作品である。「ソニックワールドアドベンチャー」「ソニックカラーズ」で培ってきた技術をふんだんに使って蘇った各ステージは多くの人たちを歓喜させたのである。

「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の第1ステージ「グリーンヒル」の見違えっぷり

さて、それから13年ほど経った2024年。この「ソニジェネ」のリマスター版がSwitch諸々から登場する事になったのだが――――

何かいるねえ

只のリマスターではなく、「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」を主役にした外伝「シャドウジェネレーションズ」も同時収録される事が判明した。外伝というか、どう考えてもこっちが本編だろというツッコミは無しにしていただきたい。

さて、そんな「ソニックシャドウG」、発売から2ヶ月が経とうとしている今ならいいだろ映画も観てきたし。という事で、シャドウの方メインに感想を書き記していきたい。
ここまで書いていて今更だが、思いっきりネタバレ全開なので、未クリアの方は注意されたし。

「ソニックジェネレーションズ白の時空」感想

このタイトルとBGMが余りにもオタクの涙腺を刺激したんや

と、いうことでまずはリマスター化された「ソニジェネ」の方から。私はかつて暇を持て余していた時にPS3版「ソニジェネ」をトロコンしているので、久しぶりのプレイに楽しみで仕方がない。
変更点としては「ドロップダッシュの追加」「クラシックのみワンボタンスピンダッシュの追加」「モダンソニックの救出時にソニックからのボイス追加」「エッグマンの声優変更」の4つが大きい。

  • ドロップダッシュの追加
    ソニックマニア」から追加された、ジャンプ中にジャンプボタンを押しっぱなしにする事で、着地時にスピンダッシュを発動できる機能。クラシックの場合はお手軽な加速手段として重宝されていたのだが、モダンソニックではこれが暴発するわするわ。特にジャンプを多用するスピードハイウェイは何度もソニックを摩天楼から叩き落す羽目になった。
    …アレ、もしかして俺、下手になってる…??ついこないだまでソニックフロンティアやってたんだけど…?

  • ワンボタンスピンダッシュ
    クラシックソニック限定能力。ボタンを押しっぱなしにしておくとその場でスピンチャージを行い、そのまま発射する。これの何が良いって、通常はスピンダッシュするには「↓+B」の組み合わせになる訳だが、ソニックが走行中に↓入力をするとスピン状態になってブレーキがかかる。それもその場静止ではない為、場合によっては行き過ぎてしまう事もある。反面、ワンボタンはブレーキ入力が入らない為、そのままスピンダッシュに移行できるのである。

  • ソニックのボイス追加
    大きく特筆することではないが、キャラクターの解放を行うと、相手の台詞に対するソニックのリアクションがある。2011年版ではクラシック・モダン共に無言でポーズを取るだけだったが、今回はモダンソニックに限り応答台詞が追加されている。まあ一言だけなんだけど
    これに関しては、後述するアイツのついでに収録したのでは?という説が濃厚。

  • エッグマンの声優変更
    後述する「シャドウジェネレーションズ」においては、Pr.ジェラルドが登場する事が判明している。声優も鬼籍に入られた大塚周夫氏に変わり、エッグマン同様中村浩太郎氏が務める。
    その為か「ソニジェネ」におけるエッグマンの台詞は全て新録されているのだが、2011年版のエッグマンに比べていやに弱弱しくなっている。デスエッグロボ戦の「ペチャンコにしてやるわい!」が自分がペチャンコにされてるのでは…??と疑いたくなるレベル。
    これに関しては「中村氏が長期療養に入る直前or復帰直後に収録した為」説が非常に濃厚(同じ理由で「ソニックプライム」のエッグマン役もかぬか光明氏が代役を務めている)

後はまあムービーの細かい所が変化している。主にエミー周りが。木に叩きつけられるナックルズは味があったんだが、規制が厳しくなってるのかねえ…

ともあれ久々にプレイした「長ステージをクリアしていく形式」のソニックは、総合的には無茶苦茶楽しかった。大分操作にブランクがあったからかまあものすごい勢いで落下死を繰り返すドロップダッシュ暴発するジョイコンのRボタンが死んでエッグドラグーン滅茶苦茶沼る羽目になるわ…とまあ色々あったわけだが。

「シャドウジェネレーションズ」感想

んでもって今回の目玉。ソニックジェネレーションズの裏側で行われていたもう一つの事件を描いている。シャドウ主役の番外編というと「ソニックフォース」の事を思い出すが、今回はそれとはレベルが違う充実っぷりであった。

【ざっくりとした今回の話の流れ】

  • 冒頭はシャドウ目覚めのシーンから。この時点で余りにもブラッシュアップされたマリアの可愛さとジェラルドのジジイ具合に技術の進歩を感じる。マリアはマジでデザイン二転三転してたからな

  • 時はソニックの誕生日パーティーが始まる直前。他のメンバーがパーティの準備をする中、独り宇宙のスペースコロニー・アークに滞在するMr.ぼっちシャドウ。アニメ「闇の序章」で明かされた経緯によると、かつて(「シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」)地球に襲来し大暴れしていった侵略宇宙人“ブラックアームズ”が復活した可能性があり、その調査に来ていたのであった。

  • ルージュとの会話を「フン…」で切りやがった直後に空気を読んだかの如く発生する空間異常。もしやブラックアームズ…!?と後を追うシャドウ。そのままファーストステージ、スペースコロニー・アーク:Act1開幕。

  • アーク内部を探索している内にテイルス作の偽物カオスエメラルドを発見するシャドウ。ちゃんと黄色のエメラルドな所が素晴らしい。というかあのエメラルド、シャドウでも判別困難ってどういうことなの…

  • 直後に登場するタイムイーター。この時点ではまだゴチャゴチャした装飾が無い為エッグマンの制御下にはない様子。時系列的には丁度ソニック達もこのタイミングでホワイトスペースに送られている。

  • ホワイトスペースでオメガと合流するシャドウ。そのままスペースコロニー・アーク:Act2へ。順調にステージを進んでいくと段々空間が妙な雰囲気に。そしてシャドウの前にヒトデドゥームズアイが姿を現す。

  • 謎の力ドゥームウィング、脱出の糸口のないホワイトスペース、中天に不気味に浮かぶブラックムーン…状況を整理するのが精一杯のシャドウの前に、既に死んだはずのマリアの姿が。「集中しろ。幻より目先の問題だ」と気合を入れ直すシャドウ。

  • 新たな力、ドゥームスピアを手に入れるシャドウ。そのままスカイレイルを走り抜け、オーボットとキューボットが出現。何でも脱出用のロケットを作っているのだとか。

  • さらにスカイレイルクリアで手に入れたドゥームズギアで、新能力ドゥームブラストを覚醒させるシャドウ。進んだ先に待ち構えていたのは、ソニックの方でも見た覚えのあるボスゲート。第1ボス:バイオリザードとの再戦が幕を開ける。

  • キングダムバレーをクリアしドゥームサーフを手に入れるシャドウ。何故かいたビッグを横目にサイセットハイツを突き進む。その直後響き渡る悲鳴。目を向けた先には、ブラックアームズに襲われているマリアの姿が。

  • ブラックアームズをボコボコにし50年ぶりの再会を果たすシャドウとマリア(あとプロフェッサー)。どうもマリアはシャドウ覚醒後1,2年の時代から迷い込んできたらしい。死者との再会に困惑するシャドウ。心のモヤモヤは晴れぬまま第2ボス:メタルオーバーロードを討伐していく。

  • 新能力ドゥームモーフでホワイトスペースを駆けるシャドウ。まさかのスターフォール諸島・カオス島を走り抜け、シャドウが降り立ったのはあのシティエスケープ。カオスエメラルドを欲するソニックとの対決には敗れるものの、偽物エメラルドを奪わせるファインプレーでカオスコントロールは継続。まあ使えなくなったら本格的にヤバいからなこっち側も

  • 第3ボス:メフィレスを撃滅するシャドウ。新ソニの出来事はなかった事になった筈なのに普通に出てくる辺りソラリスのヤバさが垣間見える。そして明かされるブラックドゥームの目的。最後の能力・ドゥームウィングを獲得し、決戦の地へ飛翔するシャドウ。

  • ラジカルハイウェイを超え、遂にデビルドゥームと相対するシャドウ。今まで手に入れたドゥームパワーをフルに使い、進化系であるネオデビルドゥームをも撃破。まさかのスーパー化不使用。どんだけパワーアップしてるんだシャドウ…

  • こちらが一件落着…といった所で、丁度ソニック側もタイムイーター討伐寸前という事で、ルージュにエメラルドのすり替えを頼むシャドウ。マリア達の所に戻ると、体が透けているではありませんか。ブラックドゥームが消え、シャドウ側の時間異常は解決した事により、一足先に元の時代に戻るのだと言う。

  • 取り敢えずカオコンで時間稼ぎをしようと狼狽えるシャドウに対し、「ソニック達を助けてあげて」と背中を押すマリア。だが末路を知るシャドウはそうもいかず、「君はこれから何が起こるか知らないんだ!!」と声を荒げる。だがマリアは言う。「離れ離れになっても心の中にいる」、と…

  • 消えゆくマリアとジェラルドを振り切り、ソニック達の下へ走るシャドウ。並走するルージュはシャドウのに気づくものの、何も言わず共にソニック達の下へ向かうのであった。…そして本編の登場に続くわけだが、その頃には吹っ切れているのかいつもの調子に戻ってるんですけどね。

良点

  • シャドウを主役としたシリアスで重厚なストーリー。ギャグ要素など一切入っていない、戦慄する程のシナリオ展開が繰り広げられる。登場人物にコメディリリーフがいないのも理由ではあるが、それにしたってあの遊びのなさはシャドウでなければ許されないレベル。

  • 各ステージのチョイス。特にソニアド2で終点だったファイナルチェイスを1stステージに持ってきて、逆に1stステージだったラジカルハイウェイをラストステージに持ってきたのはセンス高。モダン期出身故にどうしても付きまとう「再現ステージ少ない問題」をフロンティアからカオス島を持ってくることで解決するファインプレーも光る。

  • ファイナルチェイスの重力シリンダーや、スカイレイルの信号などのステージ再現度も極めて高い。中でもカオス島は出現エフェクトからステージギミックまでほぼソニックフロンティアそのまんま。ソニックフロンティアであんなステージ走った覚えないのに、火山やら突き出た岩地帯やらでマジでカオス島走ってる気分になってくる。

  • そして出てくる懐かしのボスキャラ達。黒幕であるブラックドゥームに始まり、三度立ちはだかるバイオリザード、新録のメタルオーバーロード、まさかのメフィレスとモダンソニック全部プレイしてきたプレイヤーなら納得しかないラインナップ。まあ話の都合でエッグマンが使えない以上、他の候補はディアブロンとか巨神しかいないんだけどね…

不満点

  • ソニックジェネレーションズと比較して高いステージ難易度。初見でSを取るのはそれなりに難しい。ソニジェネと違ってミスしてもSを取る事は理論上可能だが、普通に走るとタイムがシビアな為事実上不可能と言っていい。

  • コレクションアイテムの入手難易度。これはソニジェネの方でもチャオ周りで同じ事が言えるが、シャドウの場合はチャレンジゲートクリア後のベルを鳴らして出たアイテムを獲得する際、「時間制限がソニックの約半分」「2Dではなく3Dのホワイトスペースで追いかける」という要素の為非常に厳しい。せめてホーミングができれば簡単に入手できると思う。

  • 都合上仕方のない話ではあるんだが、ドゥームウィングでは上昇する事はできない。その為、初動の高さによっては次の足場に乗れず墜落が確定する。上向きダッシュリングとかでどうにかできんかったのか…

  • 他の面子は兎も角マリアにもうちょっとフォーカス当てろ。コロニーでのマリアとシャドウの生活がまるでわからないまま。この点は映画の方のシャドウも同じなのよね。一応闇の序章である程度判明したが…

感想

【ステージ】

  • スペースコロニー・アーク
    イントロと共にグラインドで降りてくる構図がもうテンションをバカ上げする。重力シリンダーもきちんと配備しているし、人工カオスに至っては懐かしさすらこみ上げてくる。強いて欠点を挙げるとすれば、これBGMファイナルラッシュのアレンジじゃね…??

  • スカイレイル
    個人的に滅茶苦茶苦戦したステージ。あの列車なんなんだマジで。カオスコントロールで止めて回避する所までは読めたが、2車線占めるせいでレール移りが間に合わなくて轢かれるケースが多発。せめて上に乗れれば…

  • キングダムバレー
    新ソニからこんにちは。空気のグラインドレールや大鷲は健在、ホバービークルはドゥームサーフで代用。当時のキングダムバレーは初期PS3のタイトルということもあり処理落ちはするわエリア跨ぐたびにロードが挟まるわでテンポ砕かれがちだったのだが、今回は完全に一つに纏まっており、最後のスクロール面までノンストップで走ることができる。

  • サンセットハイツ
    ソニックフォース(というかDLCのシャドウストーリー)が発売からそこまで経ってない事もあり、グラフィック向上による新鮮味は少ない印象。その代わりに量産型デスエッグロボが大暴れしているのを間近で見る事ができる。ソニックフォースだと背景だったからな…

  • カオス島
    ソニックフロンティアからまさかの登場。ジェラルド曰く「後々訪れる場所も現れ得る」らしいが、シャドウがスターフォール諸島に行く事があるってコト…?直近でプレイしたこともあり、もう何もかも「ここソニフロでやった場所だ!」ってなっていた。敵や各種ギミックの色とエフェクトが全部ソニックフロンティアと全く同じなのは感動したよ…

  • ラジカルハイウェイ
    最後の面が1stなら、そりゃあラストステージは最初の面になるやろ、と言いたいことが明確に伝わるステージチョイス。青の冒険でも一度リメイクされたが、あちらはソニアド2の再現を重視していたのに対してこちらはドゥームウィングの関係もあってゴリゴリに別物に仕上がっていて新鮮感がありながら、それでいて入りのグラインドハイウェイループ等の各種要素はしっかり再現されていて作り込みが凄い。ステージクリアまでに普通にやったら4~5分はかかるが、それを感じさせない楽しさのあるステージに仕上がっている。

【キャラクター】

  • シャドウ
    シャドゲラストで「僕の名はシャドウ・ザ・ヘッジホッグ!一切の過去を捨てた男!!」って言い放ったのは何だったのか、と言いたくなる(実際ルージュにツッコまれてる)ぐらいにはゴリゴリに過去に縛られている今回の主人公。新ソニで大統領から依頼される地位にいると思いきや今回はアークに行くためにGUNを急襲するというゴーイングマイウェイ極めてるMr.ぼっち孤高の究極生命体にはやはり厳しかったか。
    ドゥームパワーを得る度に苦しむ様子に「おいおい、それヤバイ奴なんじゃないか…?」と心配させるも、即座にキメ顔で「フン…」って言いながら普通に使いこなす上、出自的には相性は良いので何らおかしくはないというね。ラストシーンで消えたように見えたが、ソニックサイエネルギーと同じく、今後も活用していって欲しい。大きな差別化ができるし。

  • マリア
    ソニックXとシャドゲ以外だと「アディオス」言ってるぐらいしか出番のなかったエッグマンのいとこ。今回スポットライトが当たった事で思ったより数十倍活発な性格だった事が判明。あと上述したけど闇の序章のマリアが可愛すぎる(今作も)。何故ソニアド2、せめてシャドゲの時点でこれができなかった
    公式イラストのチャオの観察レポートネタを拾ってきたり、スパゴニアへの渡航歴がある事が判明したりといろいろ新情報がある一方、ちゃんとシャドウが「幸せになるチャンスを与える為」という最期の言葉を覚えていたり(いつ思い出した)、「心の中にずっと…」という台詞がソニックバトルの「僕の心にはマリアがいるから」を思い出させたりと旧作やってるユーザーからするとエモい描写がチラホラ。
    あとジェラルドの手記を読む限り、生まれながらあらゆる人に愛されていたファム・ファタール疑惑があるのよね、この人。フロンティアでエッグマンも嫉妬していた事が判明してるし…

  • プロフェッサー・ジェラルド
    CVが中村浩太郎氏に変わったプロフェッサー。何かマリアよりこの人の方が病死しそうな弱弱しさを出してる(メタ事情を推察するととても笑い話にはできないのだが)一方、出会ったシャドウを即座に自分達とは違う時系列から来たと看破したり、時空関係で豊富な知識を披露していたりする辺りは流石の天才科学者。
    が、手記を読む限りこの時点で狂気の片鱗が出始めていると考えると怖すぎる。息子たちとドンドン険悪になってくし、どんだけマリア以外目に入ってないんだこのマッドサイエンティスト。上述のファム・ファタール疑惑もコイツのおかげでどんどん強まっていくのよ。単なるロリコンならどれだけマシだったか

  • ルージュ
    ソニアド2だとナックルズとフラグ立ててたのにもう完全にシャドウの奥さんポジになりつつあるセクシーレディ。実は今回リメイクにあたって谷間が塞がれたという微調整を食らっている。もうヒーローズのコスをデフォルトにすればいいんじゃないかなこの人。物語ラストで最終決戦に向かうソニック達のカオスエメラルドをすり替えるという大役を担った彼女だが、多分タイミング的に例の大型歯車動かしてる時だろうが、一体どうやってすり替えたの…

  • オメガ
    そういやいなかったな、とこのタイミングで漸く思い出したEシリーズ最終ナンバー。アーククリアで出てくるので台詞数が非常に多い。エッグマン倒したいからシャドウをせかしたり、ルージュがいる事が分かった途端ステータスを「安心」に切り替えたり所々お茶目なオメガ君。残念ながら今作ではチャレンジにキャラチャレンジが無い為オメガがエッグマンメカを破壊する姿を見る事はできないのであった。

  • オーボット&キューボット/ビッグ
    そういやいなかったな、とこのタイミングで漸く思い出したエッグマンの側近と旅人の猫。ロケット作るのはいいけどどう見ても青天井なホワイトスペースを本当に脱出できるのか疑問でしかない。まあ最終的にWエッグマンもホワイトスペースから脱出するだろうから、役に立つ可能性も微レ存…?
    ビッグはこんな所でも釣りをするのか。ソニックフロンティアみたくコレクションアイテムロケットの部品ぐらい釣ってくれないかな。できれば力の果実とか欲しくなるけど…

  • バイオリザード
    初期型究極生命体、まさかの三度参戦。青の冒険ではソニックが戦っていたが、今作では再びシャドウと相まみえることに。定番のイクラ(細胞片)攻撃は青の冒険では非常に簡単になっており、最後の一撃に至っては道筋作られていたレベルだったのが、今作ではイクラが出た瞬間に腕として生やすというトンデモない攻撃パターンを獲得してプレイヤーの度肝を抜いた。最終的には天井にへばりついてイクラを飛ばしてくるわバカでかいエネルギー弾をぶっ放すわと大暴れ、ソニアド2と同じ感覚で行ったら下手したら負けるプロトタイプの威厳を見せつけた。
    …まあ、パターンさえ読めれば無傷で勝利できる辺り、やっぱり醜いサンプルの域は出れなかったんだが

  • メタルオーバーロード/ソニック
    白の時空ではクラシックのメタルソニックとバトルしていた一方、こちらではモダンのメタルソニックと激突。バトルステージはヒーローズの時とは変わり、海上の工業地帯を走破しながら攻撃をしていく、という流れになっている。LRでのスイングで瓦礫をぶつけるのが非常に重要で、上述の通りジョイコンが故障した私がどうなったかはまあお察し
    どうせ咆哮だけ、と思っていたら思っていた以上に喋る喋る。金丸ボイスによる新録を大量に聞くことができる喜びよ。そんなメタルもドゥームパワーを得ているとは言え素のシャドウで撃破一応原作だとスーパー化したチームソニック3人で漸く倒せた相手なんですが
    ムービーのみで登場したソニック。白の時空でボイス追加されてたのも含め、メタルで金丸ボイスを起用していたついでか、それともここで出るからメタルがボスとして起用されたのか、鶏が先か卵が先か。

  • メフィレス
    多くの人が復活を望んでいた新ソニ屈指のネタ悪役キャラ、ここで登場。新ソニの出来事は無かった事になっているのだが、それをかけて「また忘れちゃったのかい?」と原作の台詞を持ち出す上、「闇のメフィレス!」「君にはとても世話になった」「実に残念ダァ!!」と屈指の名台詞をこれでもかと出してきたり、登場時にシャドウを不意打ちした時の攻撃が新ソニでソニックを殺した結晶ソードだったり、原作よろしく分身しまくったりと絶対制作の中にもメフィレス好きがいる。「片道切符だYO☆」が無かった事だけが唯一にして最大の心残り。

  • ブラックドゥーム/デビルドゥーム/ネオデビルドゥーム
    今作の黒幕。タイムイーターの時空異常で復活したらしいが、他のボスと同じように過去からやってきたにしては言動がシャドゲ後を意識している気がするので、恐らくマジで復活したものと思われる。いやどうやって蘇ったんだよ…
    事あるごとに「順調に育っている」とか「今こそ一つに…」とか言い出すのでヒソカかズァーク辺りの血を引いているのでは?とか思っていたが、最終盤でシャドウを乗っ取って完全復活する予定だった事が判明。シャドウにドゥームパワーを与えたのも復活の器を鍛え上げる一端であったとの事。まあ最終的にそのドゥームパワーによって倒されてしまうんだけどね。上述の通りスーパー化抜きで。
    何だかんだ獲得したドゥームパワーを全て使ってのラスボス戦は楽しかったし、ネオデビルドゥームはまああるだろうなとは思ってたがサプライズとして上出来だったし、「All Hail Shadow」のオケリミックスはカッコいいの一言であったので、かなり満足のいくステージだった。
    強いて挙げるなら是非「I AM... ALL OF ME」が欲しかった。デビルドゥーム戦と言えばやっぱりアレが合う。せめてアレンジがあれば…

【追記】映画DLC遊んだよ。

ゲーム版よりもモフみが増しているシャドウくん

2024/12/13、27日に公開される映画「ソニック × シャドウ TOKYO MISSION」に連動したDLCパックが発売された。映画にちなんだステージを、映画デザインのシャドウ(cvキアヌ・リーヴス)で走る事ができるというものである。

ソニック・ザ・ムービーおなじみリング

DLCを起動するとホワイトスペース内に映画で見たことある特大リングが出現。それに触れようとするとシャドウが中に吸い込まれ、目が覚めると…

落下してきたところから既にcvキアヌ

体がcvキアヌになってしまっていた!!
どうも自意識はゲーム版シャドウのままのようだが、映画シャドウが暴れた後の東京(映画の設定通りなら渋谷)の街をGUNを追って走り回る事になる。ちゃんとジャンプも光るスピンジャンプに変わっている。ドゥームパワーを得る前設定なのか、スピアは普通のカオススピア。カオスコントロールを使った際の「Freeze止まれ」は必聴オブ必聴

一番のポイントはやっぱりかなりの再現率を誇るステージデザイン。流石に版権に配慮して看板はオリジナルだが、それでも極力日本に近づけようとしている事が見て取れる。オリジナルとは言ったが、看板にはとてつもない数の小ネタが仕込まれている。上の画像の中にも「ミーンビーン」などのネタが紛れているぞ!
BGMもシャドゲの1stステージ、ウエストポリスのアレンジが非常にキマっている。あちらも襲撃により荒廃した街を駆けるないようなので合わないわけがない。
そこ、「東」京なのに「ウエスト」ポリス?とかくだらない事言わないの。

何のためにあるのかマジで不明な地下道を潜り抜け、GUNのヘリ相手にミサイルを掴んで投げ返す→堕ちる寸前のヘリのドアを破壊してパイロットの救出、という闇の序章オマージュを繰り広げながら向かう先は…

マジですか?

まさかの東京スカイツリー。って事は渋谷から錦糸町まで走ってきたの
そんな疑問も尻目に骨組みをグラインドして地上350mの展望デッキへ登っていくシャドウくん。その鉄棒そういう使い方するもんじゃねーから!!

で、GUNのヘリ相手に空中戦で魅せてゴール。
…で終わらないのがcvキアヌ。リザルトの内容に応じてリザルトモーションも変化するだけでなく、シャドウがランクに応じた台詞を発するのである。Sランクならばお馴染みの「Perfect.完璧だ」だが、Dランクともなると「I should have tried harderもう少し努力するべきか」と自省の念を見せる。「少々遊び過ぎたか…」と力量不足とは欠片も思ってなかった頃とはえらい違いである。シャドウも成長したのね…

【総評】

四の五の言わずにやれ!!!!!!!

…まあそれは言い過ぎかもしれないが、フロンティアと違ってゴリゴリにスピード感ステージの楽しさが引き出されている作品である為、これからソニックを遊ぼうとしている人には非常におすすめ。これ一本で歴代ソニックゲーを遊んだ気になれるオマケまでついてくる。しかも今なら映画の予習だって出来てしまうぞ!これはお買い得以外の何物でもないな!!

…割と真面目に、この路線で高い評価を得ないといつぞやのロストワールドの悪夢の再来になってしまうかもしれないので、興味があるのなら是非ともプレイして頂きたい。
あと、できれば元ネタになったソニックゲーにも触れて欲しい。モダンは元より、クラシックもいくつかはニンテンドーストア等で購入できる。そんでもってすっかり無かった事にされてマリオカートのパクリに取って代わられソニックライダーズも復活させて欲しい。

どっとはらい。

海外版では少し内容の変わる最後の台詞。
縁(東京オリンピック)があったのでシャドウはまた東京に来る事になるのである


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