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海外でエンジニアとして働くためにやったこと(準備編)

私は現在、シンガポールの現地企業でソフトウェアエンジニアとして働いています。留学経験もなく海外で働くのは今の会社が始めてで、海外を視野に転職活動を始めたときは何から始めたら良いかさっぱり分かりませんでした。この記事では、私が海外の転職活動をする上で準備したことを紹介します。応募した後の選考プロセスは別の記事で書きたいと思います。

LinkedInのプロフィール作成

まずは、LinkedInのプロフィールを作成しました。最初はこれが結構大変で、サマリー・職歴・学歴などを英語で簡潔に分かりやすくまとめる必要があります。また、ある程度コネクションの数があった方が良いので、自分の興味がある国のエンジニアにつながりリクエストを送ってコネクションを増やしました。そして、そういった人たちのプロフィールを真似して少しずつ修正を加えていきました。

ちなみに私のプロフィールはこんな感じです。https://www.linkedin.com/in/ryuta-hamasaki/

それなりの業務経験があり、ちゃんとしたプロフィールを書いておけば、日本に住んでいてもときどき海外のリクルーターからメッセージが来ると思います。(今はコロナの影響で厳しいかもしれませんが)

CV作成

CVとは履歴書のようなもので、英語圏の企業に応募する際は必ず提出が求められます。オンラインでテンプレートを選んで作成できるサービスがたくさんあるので、そういったものを参考に作ると良いと思います。PDFで提出することが多いですが、GistにMarkdownで書いている人もいたりします。応募する会社が求める要件に応じて内容を調整しました。

LinkedInのプロフィールをちゃんと書いておけば、だいたい同じような内容でフォーマットを変える程度で済むと思います。

会社探し

LinkedInで自分のある国や技術で絞り込んで、エンジニアを募集している会社を探しました。私は結局シンガポールで働いていますが、元々はヨーロッパの会社を探していて、Honeypotというサービスがとても良かったです。プロフィールを登録しておくと、企業側からアプローチしてくれるので、自分で会社を探して申し込む必要がありません。あとは Berlin Startup Jobs なんかも見ていました。

Glassdoorでは、会社で働いている社員からのレビューを見ることができます。どこの会社も悪いレビューは必ずあるので、気にしすぎず参考程度に見るのが良いと思います。

希望給与額を考えておく

最初の面接で必ず給与の希望額を聞かれます。その国の物価や生活コスト、エンジニアの給与相場を考慮して、希望額を考えました。実際にその国で生活してみたらお金が足りなかったなんてことにならないように、綿密に調べました。給与相場が高くても、税金もめちゃくちゃ高いという場合もあるので、注意が必要です。

Glassdoorでは国・職種・レベルに応じた給与相場を調べることができます。

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コーディングテスト対策

採用プロセスの中で必ずコーディングテストがあります。アルゴリズムやデータ構造の問題をその場で解く場合と、宿題を出されて簡単なアプリケーションを1週間程度で作って提出する場合があるのですが、私は前者が全然ダメなのでLeetCodeでEasy〜Mediumレベルの問題を練習しました。こういった問題は解き方を知っているかどうかなので、やればやるだけ効果があると思います。

幸い、オファーをもらった会社のコーディングテストでは、知っている問題が出たのでテストをパスすることができました。そのときの問題内容は、与えられた配列がToeplitz matrixかどうかを判断するコードをRubyで書き、ユニットテストも書くというものでした。こういう問題は苦手だし、もうほとんど忘れたので、今受けたら絶対落ちると思います。

宿題を提出するパターンの方が普段の仕事で書いているコードに近いので好きです。その会社のドメインに近い問題も出るので、実際に入社したらこういったロジックを考えるのかというイメージができます。

面接対策

英語の面接なんてやったこともなかったので、オンライン英会話の先生にお願いして何度か練習しました。よく聞かれる質問というのがあるので、事前に答えを考えておきました。

YouTubeにも面接対策の動画がたくさんあります。私はこの人の動画をよく見ていました。

英語で技術ブログを書く

英語で技術ブログを書いてLinkedInやCVにリンクを載せておけば、どんなことに興味があるか知ってもらえるし、技術的なアウトプットをしているということは選考において確実にプラスになります。

Cover Letter

応募する際に、CVと別にCover Letterを求める会社も多いです。Cover Letterとは、なぜその会社で働きたいのか、あなたがその会社にどう貢献できるのかを伝える、会社へのラブレターみたいなものです。

ある程度の型を作っておいても良いですが、応募する会社に応じて内容を変えた方が良いと思います。

LinkedInなどで企業側からスカウトの連絡があったときは、Cover Letterは必要ないことが多いです。

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初めての海外就職は分からないことだらけで、調べたり準備することが多く、日々の仕事をしながらこれをやるのはけっこう大変でした。

疲れたときは、海外で活躍されているエンジニアの方々のブログを読んだりしてモチベーションを上げていました。

応募した後の採用プロセスについては、別の記事で書こうと思います。

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