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早く帰りたそうな人。


__________ 2時間制は天才。

中華レストランでバイトしていて

「もう時間ですよね?」と聞きに来た人がいた。

彼を含む団体は6名で、
同じ職場のおとこたち、といったかんじ。

さりげなく料理を提供しながら
彼らの話に耳を傾けるのはけっこう楽しい

私が知らないサラリーマン界隈を
のぞいてる気分になるから。


そのお客さんたちは
コース+90分飲み放題を頼んでいて

90分の最後のドリンクオーダーが終わって
約40分経ってから

一人の男性がお部屋から出てきて
「もう時間ですよね?」

と私に聞いてきた

私が「え、ぁ、」とか言ってると

もう一度「時間ですよね?」

と目を見開いて聞いてきた。


閉店の時間はまだだけどなぁ
お席の時間も決まりないしなぁ

なんのことを言ってるんだろ?

と私は思いながら、

「はぁ、飲み放題の時間は終わってますが…」

とコメントした。


すると「ですよね!」と言い残し

「やっぱもう時間でしたわぁ!」と
他サラリーマンたちに伝えに戻った。


□□□



その様子を見て私は

ん、この人帰りたかったんじゃない??

と思いました。


「もう時間ですよね?」

に含まれる「ですよね!」

の押し。

私は感じた気がしたのです


めちゃおもろ。

__________ 2時間制は天才。

うちのレストランにはないけれど

最近は多くの飲食店、
特に居酒屋で「お席は2時間まで」と
2時間制が取り入れられています

これがあると2軒目も行きやすいし
お店もまわって儲かる


そして実は実は
この時間制は、帰る合図になって

帰りたい人を助けている

そんな世界線もある。

そう思うと2時間制を取り入れた人は
わたし、天才だと思うんです

あ、もう時間かぁ〜って
マイナスな意味でなるとするならば

「えーまだお店の料理満喫し足りないんだけどー」
じゃなくて

「えーまだ話し足りないんだけどー」
って意味だと思うし

お店にとって、マイナスには
まぁあんまりならないんじゃないかなと。


__________ 2時間制は天才。


たぶん、あの人は、帰りたかった
そうですよって言って欲しかった


そう思うとなんだか笑えてきて
たのしい、です。


__________ 2時間制は天才。

共感できる人もいるはず。



以上、ご清聴ありがとうございました。

nae'avocado

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