世界と同化する謎の現象

外をひとりで歩く時、世界と同化する

そこでは自分の存在は消え、意識がじわじわとこの世界全体となり鳥や木や空、風、山といったあらゆるものが自分となる。

宇宙の集合的意識はわたしだったのかと降りてくる

すごく気持ちいい

自分の身体が溶けていく。

自我が溶けていく。

だからそのときの自分は透明で空っぽで、中の人は不在

店内では、人間だらけなので同化出来ないが外では同化する

これが他人の顔を識別できない原因になる。

知人の顔を外で見てもそのとき空っぽなのだから分からないのだ。

自分がきちんと自分の中に戻ってきて人間目線のレベルに意識をおとさない限り個体識別ができない

例えるなら知人が家に来て自分の家族とご飯食べてる感じ。いつも学校や職場でしか会わない知人なのに不思議な感じするじゃん?

家で家族といるから私の知っている人が家にいるとは考えもしないじゃん?そんな感じ

人間がいると気づく反応は出来てもそれが誰かまでそのときの意識ではできない。

宮沢賢治も同じようなことを言っていたのを思い出した。

ぼんやりと脳もからだもうす白く消え行くことの近くあるらし

歌稿[A]より

「あゝ何もかもみんな透明だ/雲が風と水と虚空と光と核の塵とでなりたつときに/風も水も地殻もま たわたくしもそれとひとしく組成され/じつにわたくしは水や風やそれらの核の一部分で/それをわたくし が感ずることは水や光や風ぜんたいがわたくしなのだ」

『春と修羅 第二集』

「わ れはなし。われはなし。われはなし。われはなし。われはなし。」

親友の保阪嘉内に宛てた手紙の一節

あなたがこの世界の創造主です。

あなたしかこの世界にいません。

周囲の人も存在しているように見えますがそれはあなたが作り出した幻想です。

ひとりひとり、自分の世界を創っています。

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