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ぐっちは何も語らない T×S△21回戦
ぐっちは何も語らない。
2019年3月31日、日曜日。死球を受け左手親指を骨折したぐっち。
一度は一軍登録されたものの、後半ずっと戸田にいた、ぐっち。ずっと負傷箇所が痛かったことを、私はシーズン終了後の記事で知った。
ぐっちは、ファンに「痛い」と言わなかった。言っても仕方のないことだから?そうだ。口にしたところで状況は変わらない。実のない「同情」が集まる。物事をゆがんで捉える人は「言い訳」と言うだろう。情報すべてを開示しないこと。ファンとしてはさみしいが、賢明だと思う。
それでも、三輪正義先輩(現・広報)には、正直に告白していた。そうやって、頼れる仲間がいるチームに身を置いていることが、どうかぐっちの支えになりますように。そう願うしか、一ファンにできることはない。
今季のぐっちは、とにかく走る姿が印象に残る。守備でも走塁でも、とにかくスライディング!ベテランと呼ばれる年齢になっても、そうして全力プレーをファンに見せてくれる。
弱音は吐かず、戦う姿を見せる。それが、ぐっち流なのだ。
いや、野球選手は皆、そうだと思う。弱音を吐く相手は、ファンじゃない。いつも強い、かっこいい野球選手の姿を、ファンに見せる。それが、野球選手という仕事だ。
頭が下がる。そして、1500本安打を積み重ねた、18年というぐっちの野球人生に、圧倒される。
「近鉄戦士が一人減る」というニュースが入った日のメモリアルヒットにも、意味を持たせてしまうような今日この日に。乾杯!できたら、勝ちたかったのだが。
こちらは、13℃。神宮は、本当に寒いですよ。気をつけて帰ってきてください。そして、明日からも変わらず、強く戦う漢の姿を見せてくれ!たまには、弱音くらい吐いてほしいけれども。ぐっちは何も、語らないんだよなぁ。
坂口智隆選手 1500本安打到達 おめでとうございます。
R2.10.19 mon.
T 1-1 S
阪神甲子園球場