スコットさんと積み重ねる時間 ○DB×S●10回戦
山田大樹が「スコットが……」と言っていた。
2019年。いつかのヒーローインタビューだ。
マクガフは、チームメイトから「スコット」とファーストネームで呼ばれていた。親しみある存在なんだな。そう感じて、なんだかうれしかった。
スコットさんは、とにかく優しいらしい。日本の野球を学ぶ真面目さがある。そして、日本と神宮に親しみを持ってくれている。
そんな記事を読み、スコットさんがヤクルトに来てくれたのは偶然じゃなく、私がヤクルトの選手として思い入れをもってスコットさんを応援できるのは奇跡だと、神宮の神様に手を合わせた。
なにより、いかにもヤクルトの選手っぽい。笑
スコットさんは2019年、クローザー石山泰稚の離脱によって、セットアッパーからクローザーに転向した。
シーズン途中の転向は、やりづらさもあるだろう。それでもスコットさんは、任されたポジションをしっかりやりきった。
大型連敗、主力の離脱に気落ちしていた私の顔を上げさせたのは、YMOの「テクノポリス」と、マウンドに向かうスコットさんだった。
2020年、スコットさんの調子が上がらない。再度セットアッパーに戻ったスコットさんは今日、0回1/3、1失点でマウンドを降りた。
昨日は、3秒しか働かなかったと言われた。
涙がにじむ。そっちは3秒でも、スコットの1球は3秒なんかじゃない。チームのために積み重ねている時間を見つめ続けてきたファンなら知っている。悔しい。
私は、スコットさんと苦しむ。この時間を積み重ねる。ともに闘おう。スコットさん。
R2.8.14 fri.
DB 6-2 S
横浜スタジアム