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sluggerのお墨付き・濱田太貴 ●C×S○18回戦
残業。ソファー着弾は8時半。5回裏、広島の攻撃が終わったところだった。はぁ。同点か。そこで実況アナが伝える。
「この回、同点に追いつきました」
勝ってたんかい!
同点なぞ、既視感。よりによって、勝っていたところを追いつかれた、その瞬間から私は見てるのか。なぜだ。残業なんてするから。いや、来週再来週は神宮日参で残業できない。仕方ないじゃないか。
仕方なくなんてない!そのまま勝ってくれていればよかっただろう!残業くらい、安心してさせてくれ。
いつもどおり、閉塞感を拭えぬまま、6回表の攻撃は始まった。
バッター、濱田太貴。
たいきがバッターボックスに向かうだけで、私のワクワクはとまらない。こんなにホームランバッターに心奪われることは、38年の野球ファン歴の中で、なかったように思う。
もちろん、ホームランは大好きだ。爽快で、痛快で、歓喜があって、歓声がある。これぞ野球場!神宮の夜空に上がる白球は、ずっと追いかけていたい風景だ。
9月17日。私は久々に、ファインダー越しではない、この濱田太貴の初ホームランを見た。こんな歴史の瞬間に立ち会った。これほどの喜びがあるか。
もう、“ずっと見ていたい はまだたいき”。なのだ。
そして今日。4対4の同点に追いつかれた次のイニング、先頭打者の濱田太貴のホームランを、画面越しに見た。第3号。
広島から、ここまで飛んでこい!
そんな、夢と希望をのせた打球に、解説の山本浩二が絶句する。
「二十歳ですか」「はー、すごいですね」
ミスター赤ヘル・山本浩二その人もまた、カープファンの夢と希望をのせたホームランを打ち続けた、伝説のスラッガーだ。
感嘆の声を漏らす御大。その先生から、スラッガーのお墨付きをいただいたような、そんな誇らしい気持ちになった。
あの、あの、山本浩二だ。あの山本浩二が、濱田太貴に感心していたのだ。時空が歪む。歴史は続く。sluggerの継承者は、マイボーイだった。
ヒーローインタビューは、大量得点の口火を切った、濱田太貴。
「結果を出そうという気持ちだけで打席に立ちました」
「いい角度で上がったのでよかったと思います」
「明日もあさっても勝てればいいと思います」
「これからも頑張るので応燕よろしくお願いします」
初ヒロインのときよりは……しゃべれてたかな。笑
――チームが勢いづくホームランだったと思いますが。
「そう思います」
まったくもう!笑 \たいほー!/☂
R2.10.9 fri.
C 7-12 S
マツダスタジアム