「投打が噛み合う」その定義 ○S×T●2回戦
スアレスの初勝利は、2019年4月25日。その日、すわほーは「スアほー」となった。この勝利の雄たけびを、今季はどれくらい叫べるのか。ヤクルト球団創立50周年は、勝利のスアほーで満開になる。そう思ってたその日が、スアレス唯一の勝利となってしまった。
▲2020.2.9 浦添キャンプのスアさん
先発は、昨年9月1日以来。キャンプでその姿を目撃したヤクルトファンからしたら「ようやくこのときが来たか」と、今季の先発の一員としての期待を込めて応燕していた。
190cm/106kg の大きな体から投げ降ろされるストレート。ストライクがズバンと決まり、“ジャストルッキング”。なんとも気持ちがいい。テンポもいい。6回1失点。結果も、いい。
今日のヒーローインタビューは、山崎晃大朗だと思っていた。いや、スアレスで間違いないのだが、投打のヒーロー2人がお立ち台に登ってもよかったのではないか……ソーシャルディスタンスを守るための、人数制限か。ならば、仕方ない。
▲2019.6.20 交流戦のこた
ファン感で披露した“コロ助”のコスプレから、「ころすけ」と呼ばれるようになった、こーたろー。「ころたん」「ころ」「こた」と、ファンは好きなように呼び、すべてのファンから可愛がられている。2017年、96敗のシーズンに、けが人が続出したヤクルトの中で、しっかり試合に出てくれた、頼りがいのある選手だ。
今日は、初回からタイムリーを放った。4回ヒットで出塁、5回再びタイムリーと、猛打賞の活躍だった。バレンティンが抜けた外野に割り込む、気迫あるバッティングを見て、爽快の一言だった。頼りがいのあるころが、神宮に帰ってきた。ライバルには、開幕スタメンをもぎ取った同じ外野手の同級生、塩見泰隆。ヤクルトの明るい未来が見える。本当に楽しみだ。
▲2019.11.9 走る!こーたろー@松山秋季キャンプ
走塁ミスが二度あったようだ。1回のタイムリー後、一二塁間に挟まれアウト。4回ヒットで出塁後、3塁手前で足を止め、フジテレビone解説の金村義明から「今のは止まらなければホームにいけたでしょう」と指摘された。
こーたろーは足が速い。引き締まった足が際立つオールドスタイルが、さらにその速さを後押しする。華奢な見た目どおり、すばしっこく塁をかき回すこーたろーから目が離せない。今日の走塁がもしミスなのであれば、どんどん走って、今日の分を取り返してくれ。
投手と野手。「今日はこの人の活躍で勝ちました」と言い切ることができる、そんな今日の試合だった。
いくらピッチャーが抑えても、点が入らなければ勝てない。0-0はどこまでいっても引き分けだ。
逆もまた真なり。いくらバッターが打っても、その分打たれたらシーソーゲーム。いつまでも決着はつかない。
投打のヒーローがいること。
「投打が噛み合う」、その定義を考えてみると、結論はシンプルだった。
あ、今日はね、ぐっちがホームランを打ったんだよ。打のヒーローの渋滞。なんと贅沢な。
R2.6.24 wed.
S 6-1 T
明治神宮野球場
すわほー!
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