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時を戻そう。が、できたら ●S×G○13回戦

今日はかろうじて、先発のピッチングを見ることができた。
昨日の高橋奎二、先週の高橋奎二、原樹理、吉田大喜。私が到着する前に降板していた先発隊を確認するのは、録画映像かプロ野球ニュースだ。
……つい数時間前まで、その画面の中にいたのに。
そして、寝不足の私が誕生する。それが、過酷なペナントレースだ。

5回終了時で5対0。5回を投げ切り降板した高梨裕稔は、悔しさを隠さなかった。
YS帽を激しく振り切り、タオルを叩きつける。
座ったまま動かなかったたかなっしーは、攻守交代した6回裏の廣岡大志のタイムリーも呆然と見つめていた。

たかなっしーは、いつも打ち込まれた後輩ピッチャーに寄り添っていた。私はそんな場面を、幾度か目撃した。たくましい、姿だった。
今日、今この時、打ち込まれて悔しがっているこのピッチャーに、寄り添ってくれる人がいればいいな。そう思いながら、孤独なベンチのたかなっしーを見つめていた。

あの一球、あの一球。後悔しても、時を戻して投げ直すことなどできない。
野球とは、そういうものだ。いや、後悔とは、そういうものだ。
時を戻そう。ができないならば、前に進むしかないのならば、次、また神宮で会いましょう。

いつもありがとう。隆コーチ。

R2.8.27 thr.
S 2-5 G
明治神宮野球場

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