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岸田繁 (くるり/作曲家) #AVMS応援メッセージに寄せて From 後藤正文

岸田繁 (くるり/作曲家)


東京を主語にしないクリエイティブの時代に突入している。舞台は静岡県藤枝市。名もなき街が存在しないように、名もなき芸術家は存在しない。スタンダードを目指すのではなく、全てが平等に異形である。あなたの小さな心のひだ。そこから生まれた小さなモチーフが大きな波に変わる場所。それがレコーディング専用スタジオだ。後藤氏と、その志を支える全ての人々の思いがひとつに結実するのは、あなたの名づけ得ぬ創作の力。蜜をしたためているあなたの心のひだが果実になるその瞬間だ。

 岸田君、コメントありがとうございます。

 くるりはローカルの可能性を、ずっと体現してきた存在だと思います。たったひとりの人間の人生や生活としてのローカルに根ざしながら、それらを抱きしめながら、世界中の音楽と地中深くでつながっている。それは京都音博のみならず、これまでの活動が証明していますよね。「東京」いう大名曲の端々に、僕や私の、身ひとつの人生が重なって聴こえる。そうやって「東京」を歌う人だからこそ、コメントの一語一句が心に沁みます。感動しました。

 このような素敵な激励文に恥じないスタジオとコミュティーをローカルに立ち上げられるように、頑張りますね。

後藤正文


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