脳動静脈奇形の治療体験談⑧~カテーテル手術~
どうも、ざいあんです!
今回は私が抱える脳動静脈奇形の治療において行った手術の1つ目である『カテーテル手術』について記します。
1.全体の流れ
前日に受けた説明では以下の流れで進むとのことでした。
(1)手術に向けた準備を実施
(2)毛細血管の細かい部分にまでを把握するための造影剤を投与した検査
・血管のかたまり(ナイダス)への血流を止めて問題ないかの最終確認
・局所麻酔で2時間程度の想定
(3)カテーテルを使った塞栓術
・薬品を使って栓をしてナイダスへの通り道を塞ぐ
・全身麻酔で5時間程度の想定
2.最初の難関:膀胱留置カテーテル
手術室に入ると、周囲にはたくさんの医者、看護師等が待っていました。手術台に座り、身体の固定や点滴等、着々と準備は進んでいきました。
手術等に入る準備段階で辛かったのは『膀胱留置カテーテル(別名バルーンカテーテル)』です。手術時間や安静時間が長期に渡るため、排尿が困難となることから、尿を膀胱に溜めずに外に出してくれるものです。
唯、入れる時は痛かった。陰茎から入れる瞬間にも思わず「おふっ!」と言ってしまいましたが、一番痛かったのは膀胱まで伸びる瞬間、「うぅぅぅあああ☆▲×」と声が出てしまいました。看護師さんも「一番痛いところ終わりましたからねー」と驚いてフォローの言葉を入れてくれました。
3.第二の難関:造影剤検査
この日の手術で一番辛かったのはここです。
2時間動けない時間が続く、造影剤を流す度に不快感(頭が焼ける、ぐらつく、めまいがする)がある、ということは覚悟してました。
でも、いつまで経っても終わるような雰囲気がありません。
ヘルニアを抱える僕は腰が痛いのはもちろんですが、喉も乾くし、他の部分も痛くなりました。
「すみません、今何時ですか?辛いです!あと水も欲しいです!」
繰り返し通り掛かる看護師さんに言ってました。
流石に直ぐには対応はしてもらえませんでしたが、気付いた方が水を口に含ませてうがいさせてくれました(水飲みは厳禁なので)。
「今は14時過ぎです、お辛いですよね、順調に進んでますから」
2時間どころか3時間超えてる!!と思いつつも、こうした声掛けをしてもらえるのはちょっと嬉しくは思いました。
最後に行うワイヤーでの処置(おそらく薬品を入れる前に形を整える部分)が想定のように進まなかったようで、結局4時間掛かりました。
体中が痛くて「早く終わってくれー」と思っていたので、先生が発した「これで検査は終わります、これから手術に進みましょう」の一言には凄く安心しました。
4.そして、カテーテル手術へ
カテーテル手術は全身麻酔で行う、とのことで、記憶は全くありません。
実際の手術に移る前に、麻酔科の先生たちに囲まれて「これから麻酔を入れていきます、だんだん眠くなりますからねー」と言われ、「あ、眠くなってきたなー」と思ったら次の瞬間「手術終わりましたよー」と急に場面が切り替わってました。
起きた時、なんとなく喉の奥から接着剤のような匂いがしました。
先生に聞くと「薬品を入れているからね、時間が経てば気にならなくなりますよ」との回答がありました。
ヘルニアが痛いのは手術とほとんど変わらない状態でしたが。
手術室から直ぐに場所が移動となり、あっという間にICU(集中治療室)に移動しました。
その時の時間はもう20時を過ぎてました。
次回は1つ目の手術後~2つ目の手術前のことを投稿します。明日もぜひご覧ください!
それではまた!