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皆さまこんにちは!
ミスター600mm!!
ヒコーキの世界を超望遠で切り撮る航空写真家
深澤明です。

写真における仕上がりのイメージを掴むためにも、撮影時にも後処理時にも、一度は極端にやってみると良いと思っています。

振り幅を大きく、ということです。

細かくチマチマやっていても、落とし所が見つかりにくいように思います。

まずは「ガーン!」と振ってみて、そこから戻してゆく感覚。

写真に限らず、かもしれませんね。

「適正露出から2段アンダー以上で撮ってみると、そこから世界が見えてきます」と確かにそう思いますね。

起源はフィルム時代に遡ります。

フィルム時代には、例えば室内撮影をする場合、ゼラチンフィルムのマゼンタやブルー、アンバーなどをレンズ前に貼って色補正してポジフィルムに露光していたのですが、カラーメーターを忘れた時など、どのフィルターを使用して良いのか判断がつきません。

5Mなのか10Mなのか。それにブルーを足すべきか。

そこで、フォトラマというポラフィルムでテスト撮影をする際に、適正露出から半段シボで撮るべきところを、2段シボ(2段アンダー)で撮ると、不思議と補正で消すべき色が浮き出てくる、というものです。

シャドウ部が濃いグリーンが浮いていれば、10Mもしくは15Mで。あるいはその両方で撮っておけばどれかは当たるという考え方です。

また、上のジェットスター・ジャパンの写真のように、光の芯がどこに当たっているかも判断がつきます。

このように、2段アンダーで撮ることで、いろいろな写真的メッセージを受け取ることができるというものです。

デジタルカメラ全盛のいま、こんなことを書いてもピンとこないと思いますが、こうしたアナログ時代の下地があると、それなりの引き出しはありますので、それらを駆使して撮影に臨んでいるのは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。


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