どうもわからないと言いますか、解せないんです。
国内線のボーイング767-300ERの後継機が、エアバスA321neoだということが。
JALさんの機材計画にケチをつけるということではなくて、寂しいといいますか、どうなってしまうのだろうという素人考えの極みの話です。
先日も新石垣空港から東京(羽田)へ昼着便で帰ってきましたが、平日にもかかわらずほぼ満席でした。
出雲縁結び空港へは昨年の神在月に搭乗しましたが、想像通りの満席でした。
盆暮正月だけを考えたら、全路線ジャンボクラス的な発想では経営が成り立たないのは理解しているつもりです。
ただ、今現在ボーイング767が就航している路線って、767がジャストサイズすぎて、つまりハマりすぎててエアライン側としても心の底では手放したくない機材なのではないかと思えてしまうのです。
実は、コロナ禍でありながら、ジェットスターグループのエアバスA321XLR導入に絡んでメディアツアーが組まれ、ハンブルグに行かせていただいたことがあります。
とても貴重なメディアツアーでした。
その時、エアバスのマーケティング担当の方に
「JALのボーイング767の後継機は何がいいと思うか」と質問したことがあります。
もちろん、まだJAL側から何の発表もない頃です。
〝そりゃあエアバスA321neo一択ですよ〟
と即答でした。
日本の人口は減少の一途を辿り、国内線需要は減り続けてゆく公算であり、機材の小型化は必須だと。
機材を小型化をして2点間のフリークエンシーを増やせるならそれでも良いとは思うけど、、、、とその時思いましたが
そのマーケティング担当が妙に〝ニヤリ〟としていたので、すでに何らかの交渉が進んでいるのだとの予感はありました。
なので、JALさんからエアバスA321neoの導入が正式発表された会見現場でも驚きは何もなかったのですが、どうもいまだにしっくりとはきていません。
人口減少が見えているとしても、出雲や石垣、熊本などに加えて伊丹や那覇、福岡などの幹線の大型機に混じり、良い仕事されていると思うのですよ、767。
それが単純にエアバスA321neoと置き換わるという考えで合っているかも追求するべき点ですが、後継機をうたうということは明らかなサイズダウンを厭わないということなわけですよね。
運航効率は上がるかもしれません。
それで良いのかな、経営判断としては。
今までよりもお運びできる人数は減りますけれども、運航効率がさらに上がれば経営は安定します、ということなのか。
とですね、素人考えでいろいろ想いを巡らせてしまうのです。
なぜかといいますと、「767は燃費も良いし、サイズ感も国内線にはちょうど良いんですよ」という言葉を何度も何度も耳にします。実際に運航に携わる方々から。
ちょうど良いって、素敵な響きですよね。
しかしながらそれは日本独特の事情であって、グローバルで考えると767がちょうど良いと思うエアラインは少ないそうで。
それがエアバス的な表現にはなりますが、ボーイング767neo的な進化系が生み出されなかった要因でもあるのでしょう。
「制約こそ成長や革新のチャンス」
とも申しますから、エアバスA321neoになりキャパシティの制約が現実問題になった際、さらなる先への成長や革新のチャンスになり得るのかもしれません。
一方、国際線仕様の767の後継機は787ですから、サイズアップですし、さらに国際線仕様のエアバスA350-900も導入されます。
国際線は大型化してドカンと日本に来ていただき、国内は小型機であちこち行ってね。
それがより明確化される日々まで、あと少しということです。
ターンアラウンドも短くなって今よりも便数多く飛ぶことになれば、さらに至便性が上がる可能性はなきしもあらず。
空港の発着枠含めて、今後の展開が楽しみではあります。
767に乗るたびに、767を撮るたびに、いつもこんなことが頭の中をグルグル巡っています。