風の強い夜、ガレージで石焼き芋ができるのを待つ。
おさむうございます。
シマ島は南国パラダイス的な島ではないので、冬はふつうに寒いです。雪が降るほど冷えないし、東京のような底冷えするような冷たさもないけど、ジャケットが必要な程度には寒いし、すきま風で通気がよすぎる古い家は芯まであたたまるのがむずかしい。そんな冬です。
この冬はいつもより天気の悪い日が多く、船がひんぱんに欠航しています。本土からの船は、2本に1本は欠航というペース。近隣の島への連絡船は、1週間のうち2日出るかなという感じです。
船が止まると人もモノも動かなくなるので、島のなかは本当に静か。車で道を走っていても、人どころか行き違う車もありません。
こういうとき島の人たちは家にこもって、手芸をしたり、料理をしたり、手仕事をしたり。それぞれの趣味を楽しむのがならわし。うちのザビ男も、日々料理にいそしんでおります。
しかし。
せっかく時間があるので、と思ってカオスになっていたガレージの荷物を片付け、ゴミを捨てたらアラすっきり。なにもなくなって気持ちええわあ~と満足していたところに、ザビ男がガレージの奥に眠っていた火鉢を取り出し、
「焼くよ」
なぜこんなクソ寒い季節に、わざわざ外でメシを食わねばならないのか。しかもザビ男が炭だ網だといろんなものを入手してくるので、ガレージも散らかり放題。しかも、ザビ男はただ焼きたいだけなので「食え、食え」と時間関係なく焼いたなにかを持ってくるのである。
時間だけはたっぷりあるので中断する理由も見つからず、こんなことなら片付けなければよかった、とため息の出る1月であります。
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