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イチブリトーの謎。
みなさま、こんにちは。最近鏡に四角いものが見えるので何かしらと思ったら、自分のおしりでした。じじょうくみこでございます。
以前、姪っ子の女子高生イカピーが遊びに来ていたときのことですが、シマ島は海風による塩害がひどく、いろんなものがすぐサビサビになります。
「車もすぐサビて、2年もつかもたないかって噂を聞いたよ」
「へえ、そうなんだ。じゃあ人間もサビるのかな」
「え…」
やだそれホラーなんですけど
まったく姪っ子というやつは若さに任せて恐ろしいことを言うもので、さんざんお世話してその発言は鬼だわとんだお荷物だわと肝を冷やした次第ですが、そんなわけで今回はお荷物の話。
シマ島には3軒のスーパーがありまして、必要なものはだいたい置いています。ただし、必要最低限です。選択の余地はあまりありません。そして料金は高めです。肌感覚でいえば、本土では100円で買っていたものを150円くらいで買う感じ。そして夜7時にはすべて閉店です。
なにしろ小さな島ですから、生活に必要なものすべてを自給自足するのはムリなわけで、そうなると商品の多くは本土からの「輸入」に頼るしかなく、限られた商品が輸送料を上乗せされた料金で流通することになります。
じゃあ高くついてもしょうがないよね、だって離島だもんネ♡(・ω<) テヘペロ
なーーんて島民が達観するわけないじゃないですかっ!
ときは現代です。21世紀です。世の中には
通・信・販・売
というすばらしいシステムがあるじゃないですか♡
もともと通販はわりと利用するタイプでしたが、最近の通販業界の充実ぶりには目を見はるものがありますね。あちこちガタがきている中年の身としては、必要なものを必要なときに取り寄せられる通販はまさに命綱です。
たとえば閉経前で月経過多なアラフィフ向け生理用品とか、お出かけするときにちょちょっと塗りたい生え際用白髪染めとか、そういうニッチな商品は島の商店には置いてないですからねえ。
実際に島民の多くもネット通販を利用していると聞き、早速PCを立ち上げたところでダンナハンのザビ男がひとこと
「買う前に必ず送料を確認して。業者によっては送料がバカ高かったり、シマ島は取り扱いがないこともあるよ」
なんですって! 買えないってこともあるの!?
まあ確かに船で送られてくるわけですから、賞味期限が短いものはアウトでしょうし、大型のものはサイズ制限にひっかかりそう。試しにショッピングサイトをのぞいてみると、あるわあるわ、注意書きが。
こんなやつが
さりげなーく書いてある
一部離島。
この4文字に、どれだけ泣かされたことでしょう。「送料無料!」とでかでかとうたった商品ページの下に「一部離島除く」と小さく書いてあったときの、あの気持ち。もうほんとガッカリですよ。イチブリトーイチブリトーってうるさいんですよ。ドローンでもなんでも飛ばしてさしあげてって話なんですよ。
しかも、お店によっては離島扱いにならなかったり、逆に割高になったり、送料に加えて「中継料金」という謎の追加料金を取られることがあったりと、対応がバラバラ。同じお店でも商品によって送料違ったりもするし、いちいち問い合わせて確認しないといけないので、なかなか面倒です。
とはいえ背に腹は変えられないので、いろいろ試してみることにしました。
まずは通販といえばAmazon。送料無料がウリですが、商品によっては有料のものもありますが、わたしの肌感覚では8割くらいは送料無料で送ってもらえます。
食品関係については生鮮食品以外の食材、生活用品、医薬品、酒♡は本土価格で買えるところがいくつか。離島料金が多少加算されたりもしますが、これはありがたい。家電も大手家電量販店は本土と同じ条件で買える感じですし、発送もスピーディ。
すごいといえば楽天ブックス。最近はネット書店も送料無料で届けてくれるところが増えて、本好きとしては大変ありがたいことですが、反面ネット書店は在庫切れがあると取り寄せにどのくらいかかるかわからないので、急いでいるときは躊躇してしまいます。そんななか先日仕事の資料が急ぎ必要になり、在庫があった楽天ブックスで700円ほどの新書を購入したところ、送料無料で2日後に届きました。
だだし、これはあくまで「船が運航している前提」での物流です。海がしけて船が欠航すると、当然ながら荷物は届きません。先日は注文した荷物が港に1週間ステイしてました。。。。
天気を見ながらいつ、どの店で注文するか、ちょっとした「一か八か感」はありますが、でも正直ここまで使えると思っていませんでした。離島在住者にとっては大変ありがたい環境ではありますが、その一方で遠路はるばる海を渡ってくる手間賃が「なかったこと」になるとは、日本の流通システムっていったいどないなっとるん?と少々不安も感じます。
ちなみに、先日上京した際にソファを安く買おうと家具の量販店に行ったのですが、「2人がけソファをシマ島まで送りたいのですが」と店員さんに言うと
「ああ、配送料に1万円以上かかりますね」
って5000円のソファを運ぶのに1万円かかるってどゆこと、ねえどゆこと!!
そんなこんなで、イチブリトーで物流の謎について思いをはせる今日このごろですが、最近はネットスーパーもいろいろあるので試行錯誤中。コロナでオンラインショップも増えているので、あれこれトライしてみましょ。
それではみなさま、また明日〜。
Text by じじょうくみこ
Illustrated by カピバラ舎
*この記事はウェブマガジン「どうする?over40」で連載の内容を一部アレンジして再掲載したものです。
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