◇Glendalough グレンダーロッホ
初期の教会群があるGlendaloughを先ずは目指した。Dublin から約76.5km南下する。有料道路であっても慣れない運転の始まりだった為 Dublin 市街地を外し M50 から R755 を取る、時間でみると1時間少し。Dublin からはこの近距離の所為だろう日帰りのドライブコースといわれるのも納得の距離と風景。
雨で迎えられたアイルランドは二日目も晴れ間は見えず、このガスが晴れるとどんなにきれいな風景が広がるのだろうか、と残念な絵が広がる。激しい雨は降らないが霧雨の様な天候がこの日は一日中続いた。
この日天気の関係もあるが緯度は北樺太とほぼ同じな為、気温は8月の終わりでも服装は着る人の体感で本当に写真の様に色々だ。加えて少々の雨では傘はささずフードを被るだけの人が殆ど。そのお陰で傘の花が記録写真を邪魔せずにせめてもの幸い。
人が居る所にはそれが何処の国であっても音楽と踊りがあると云われる。
私は付け加えて、きっと原始の頃から祈りもあったろうと考える。
ウイックロウから西に入ったこの渓谷が Ireland 初期キリスト教聖地として発展した「7つの教会の町」だ。現在では森林公園の中に含まれ周囲はハイキングコースということからも解るように決して利便性がある土地ではない。
9世紀にはヨーロッパ各地から海を渡りこの渓谷まで僧侶や学者が集まった様子がどうしても想像できない程今は静かに時間の澱に沈んでいる。
聖ケヴィン教会。絶え間ない時間の波に洗われた姿だ。この国にまだロマネスク様式が入る前の建築でもある。
教会の内部には入ることが出来たが、かなり観光に特化されたリフォームで外観の様な趣きには全く欠ける。只、急勾配の屋根から解るように内部は決して広くはないが圧迫感は無く、上部からの明かりが印象に残る。
多くの人が Ireland に抱く image に限りなく近いのではないか。