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壱岐を訪ねる二泊三日・小さな島に150を超える神社を持つ島:⑨海の中に鎮座する小島神社

 この旅を喚起してくれ、且つ、私にとっては旅行計画で壱岐を調べていく中でも尚も此処が壱岐の中で最も訪れたい場所だった小島神社
 一番のボトルネックは小島神社が海の中に在ることだった。
 壱岐在住であれば訪問時間の制約がないが、私たちには二泊三日と限られた滞在時間の上に旅行日が大潮にあたるようまでには日程調整することは不可能だった。
 先ずは、早朝の干潮ではなく二回目午後の干潮時間を調べることから日程組み立ては始まった。

潮が引き始めた小島神社

 15:39、一番潮が引く時間よりも早く到着してしまったが目前には何の心配もなく歩き渡れる参道が既に出現していた。
 心配は尽きなく到着まで不安だったのが潮位だった。
 サイトで調べるとそこにある数字は大潮時の20数cmから小潮時60cm前後とありとても徒歩で行けるような数字には見えない。私たちの訪問時の場合は中潮で30-40cmという数字では更に島へ渡ることは絶望的に見えていた。

潮だまりが在る参道

 潮位を参考にした参拝記事が中々見つけられずに海水に濡れることを覚悟で訪問したが、実際は参道が潮の流れで出来たであろう盛り土になっていたお陰で用意したビーチサンダルも不要だった。
 一回目17時の干潮に向けての小島神社と二回目満潮で完全に海の中にある小島神社訪問を軸に前後の訪問地を計画した今回の壱岐訪問。

祠へ上がる入口の鳥居

 満潮時海に囲まれるシンボリックな鳥居を抜けると島の頂上に祀られている祠への入り口となるもう一つの鳥居をくぐる。
 頂上までは全体写真でも推測できるように距離は無いがその分かなりの勾配と足元が十分に整備されていない道に注意が必要。*サンダル等での参拝は控えた方が無難。

社殿

 対岸から約150m沖の内海湾に浮かぶ小島神社は島全体が聖域とされている。400年の歴史を持つ神社の祭神は素戔嗚命(スサノオノミコト)。

潮の跡
足元の岩

 潮位が関係するが小島神社滞在に余裕がある場合は龍蛇神社同様ここの海岸も興味深い様子を見せていたので小島神社一周の散策をお薦め。社殿上り道ほどではないが神社(島)裏側は参道のようには平坦ではない為に潮が引き濡れた足元にはご注意を。

時間経過し夕刻
満ち始めた小島神社

 ホテルのチェックインまで時間余裕があった為、もう一つ他の神社に寄った後に夕刻の小島神社へ再度訪れることにした。
 17:43、最初に訪れてから二時間に潮が最も引き、そして、今また満ち始めている姿。
 言葉で表現すると太陽を太陽と言っているような当たり前に映るが、実際につい先ほどまで広かった参道が狭くなっているダイナミックな様子に制御出来ない自然の大きな力を見せられたようで畏敬の念を感じた。

小さな代理鳥居

 残念なことに折角の訪問時が満潮で対岸へ行けなかった方の為に手前に参拝所が作られている。

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