街中の小さな企画展示
「IRISHMEN AND IRISHWOMEN」この言葉から共同宣言は始まる。アイルランドに限らず日本も然り世界中の女性が自由意思を表出させることを禁じられた長く暗い時代があった。この1916年に冒頭で「WOMEN」と呼びかけられた意味は5文字に収まり切れない程大きい。今回のイースター蜂起は100周年という大きな区切りに目が行きがちだが蜂起という武器を伴う世界であっても国のあるべき姿を求めることに性差は存在しない。これまでと大きく違う扱いに蜂起に加わった女性の紹介がある。様々な企画展の中で触れられていた。写真はDublin城裏での企画展。ここは正しくtitle「WOMEN of 1916」。
コンスタンツ・マルキエビッチ女史の様に表舞台に立ち華々しく活躍した女性だけではなく看護師を始め蜂起を支えていた人々をDublin市内に限らず範囲を全島に拡大しパネル展示をしていた。
テンプルバーで開催されている企画展を探している途中「電話ボックスにま
で?」と写真を撮るが、考えてみると公衆電話ボックスは滞在中見かけてはいない。写真を撮っている最中に中に入った人は一向に出てこない。近くに行くと此処が会場の入り口だった。普段はギャラリー等で使われているようなそう広くはないスペースに少ないながらも紹介がある。特に目新しい記事がなくともこうした人通りがある処に立地していることでわざわざ赴かなくとも蜂起関連に触れられることに意味があるのだろう。
最後に図書館内の展示から紹介。日本でいうところの公民館に付属している小さな図書館のような場所だったが近くにPearse駅が在ることが関係してか駅の当日の業務記録が見られたのは大変興味深かった。写真でも解るように尽く「×」がついており当時の尋常ではない様子が伝わる。頁右側、読み辛い筆記体を書き直し補助してくれる展示者の配慮がうれしい。
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