壱岐を訪ねる二泊三日・小さな島に150を超える神社を持つ島:③國津意加美神社(くにつおかみじんじゃ)
私たちは旅行計画を立てる中で丸一日滞在が中日の一日だけだったこともあって効率よく回る必要があった。時間に余裕があったならば起伏が少ない壱岐島は移動に風を体に受けながら自転車も可能だったかもしれない。
到着翌日朝一で予約レンタカー手続き等を済ませ、島の南西から二泊目の宿泊地勝本へ向かうルートで神社を中心に訪ねて行った。
事前の神社選定は正直大変だった。
先ず、何度も触れるように神社の数が半端ないこととそもそも友人と私は共にカトリック教徒で御朱印には興味がないし、柏手を打ち幸福等をお願いする気もない。それ故、訪ねる神社がどういう神さまがおいでなのかその系統に拘る必要もなかった。
それならば選択の基準は、というと歴史的背景を含む成り立ちだった。
ホテルからそれ程離れていない場所、つまりあまりに町中に最初の神社國津意加美神社は在った。加えて、車のナビでは通り過ぎてしまいそうな場所だ。写真イメージでは壮大さが伝わる為に到着するまでは本当にこの先に神社があるの?と疑いが消えなかった。そして、唐突にもは國津意加美神社目の前に姿を現した。
路番号:山の路(33)
鎮座置:壱岐市郷ノ浦町本村触589-2
御祭神:素戔嗚尊
例祭日:
新10月15日 例祭 神幸・大神楽
新12月15日 神迎祭 大神楽
ご祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)
調べてみると、神様には天津神(あまつかみ)と国津神(こくつかみ)の2つの種類が存在。天津神というのは、天に在る高天原(たかあまはら)に住んでいる神様のこと。一方、国津神は、初めから地上に住んでいた神様(*天から地上に降り、そのまま地上に住みはじめた神様も国津神として取り扱う)
國津意加美神社の「津」は、現代語の「の」を表し「国津」は「くにの」という意味になる。「意加美」は、神様の名前をさし、水の神、あるいは雨雪を司る神。*龍神
朝早い時間に訪れたこともあって、清々しい空気の中に何の説明も不要な凛とした神社の姿が印象的だった。
神社全体はこじんまりとしているのだがその存在感は別。
狛犬の説明書きを読む前から私たちはこの狛犬を撮影し始めていた。
圧倒的な年月が降り注がれた姿は、雨で彫刻の鮮明さが薄れても尚人を惹きつける。時々、子を抱く狛犬は見るが此処で会った狛犬の優しい温かみには母性を感じた。
この狛犬(玉含獅子、子抱獅子の一対)は壱岐の名工・山内利兵衞の傑作といわれている。1862年(文久2)献納。利兵衞63歳の時の作。
*写真では壮大に映るのだが私と友人共にの感想が実際に訪れてみるとその敷地の狭さ。此処にアップした写真が全てと言っても問題が生じないほどのこじんまりとした広さだった。
自動車でおいで方は駐車場も急坂の上に位置し狭い為にご注意を。