倫敦:London11 高い場所の意匠
ロンドンに限らず、ヨーロッパを歩いているとどうしてこの高い位置に彫刻を設置するのか不思議になる光景にこれまで幾度も遭遇してきた。必然と散策中もつい日本では見られないこれらに惹かれてつい「上方」見ながらの観光客然とした散策をしてしまう。こうなるともう諦観、「観光客ですもの」でいくしかない。
前回ロンドン9で書いたオーストラリア高等弁務官事務所である「意識して」かなり見上げなくてはそこの彫刻の存在はわからないわよ、というこれも一例。
歴史建造物のような王立裁判所。道向こうに渡っても通常のレンズでは入りきれない大きさである。
George Edmund Street設計、東西、南北夫々140メートル(ほぼ正方形)、高さ75メートル。建設にはポートランド石の煉瓦が3500万個が使用。
現在第一級指定建築物として法律で保護されている 。1882年12月4日にヴィクトリア女王の手により開設。日本和暦でみると明治15年の建物が増改築をしながらも現役で機能している羨ましさ。
日本でも裁判所近くに司法書士事務所が多くあるように、この通りもイギリスの四大法曹院が存在しこれまで散策してきた場所と異なり生活感がない。勿論、これもまた面白いセントポール大聖堂への道風景には違いなく、時間短縮で地下鉄を利用するのは残念である。
警戒心が強い雄鳥の習性から魔除けの意味ある本来の風見鶏、ここでは魚がその地位を奪っている遊び心。
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