傘をささないアイルランドの人
これは地理的にも変わらない同じ気候に属するお隣のイギリスがそうであるように傘の存在は雨=傘の状況ではないのだろう。
文化からみると英国人のステッキよろしくの傘、持っていてもささない傘の背景に加えそもそも傘をさす文化よりも「コート」で雨を避ける文化があること。
思い出してみるとシャーロックホームズの映画作品などでは確かに傘をさしていない。隣同士の国であるからおそらく文化背景は似ている筈。
気候的には「一日中降る」、けれども、その雨自体は少ない印象がある。
朝から夕方までの間に猫の目の様に天候は変化する。今回の滞在中も館内展示を見終わり外へ出ると路面が濡れて雨が通ったことを知ることが二回あった。折り畳み傘を持って出かける日本人から見ると二年前の滞在の時はどうしてこんなにも降っているのに「女性」も傘をささないの?と不思議でならなかった。せいぜいフードをすっぽり被る程度なのだ。小走りにもならず、誰もが傘無しで普通に濡れながら歩く。
自動販売機自体が珍しいがテンプルバーで折り畳み自動販売機を見た最初はとても街に不自然な印象を受けた。おそらく観光人向けなのだろう。
今回はおしゃれなレインハットを旅行前に見つけられなかった為に手持ちの帽子に撥水加工をして持参。よほど天気予報が雨続きでない限りはフード付きコートや帽子をお薦めする、少なくとも街で浮くことはない。そして、傘が観光の邪魔をしない。
こうしてみると濡れない為にワンコインでビニール傘を手軽に買う日本人の姿は反対にそんなにも濡れたくないの?と彼らからは不思議に見えるのかもしれない。
*モハーの断崖:短い此処の滞在時間の中で雨の始まりから帰りがけには晴れになる