Easter Rising 企画展
UPした写真はイギリス軍から圧倒的な軍事力差で壊滅的なdamageを受けた1916年のGPO(中央郵便局)を上部を撮った一枚。
イースター蜂起の中心地がこのGPOだ。義勇軍がこのGPOをHQに択んだ理由には建物の強度、或いはイギリスへの通信遮断(電報等)が云われているが、実際行ってみるとこじんまりとしたDublinの文字通り中心地に在りその立地に納得する。
最初に行った企画展は、元は「An Post Museum」とあったものを100周年に合わせ刷新大きくしたのがGPO内部で催されていた。通常正面入り口から右手奥に展開している。場所がさほど広くない分常設展にしてほしいところだが確認した現時点ではその計画はないそうだ。GPO内部で再現ショートムービーを観ること自体が印象に残る。展示には此処に限らず全ての場所でタッチパネルが用意されており実際目の前に展開するよりも遥かに情報が多い。
この後に国立博物館に移動する。事前に無料と解っていたことも含め、場所が博物館内のやや外れた所だったこともありあまり期待がなかった。実際は回った企画展の中で「PROCIAIMING A REPUBLIC -THE 1916 RISING」が展示方法、手紙を始めとした書面等資料が一番充実していた。GPOの屋根に翻っていた「IRISH REPUBLIC」の緑の旗。右上が破れた現状のまま本物が中央に静かに展示されていた。旗だから静かではあるのが当然なのだが、戦利品扱いだったのかイギリスへ持ち去られたものの年月を経て返還された経緯を知ると尚の事その佇まいに「静」ながら「芯」が見えるようだった。この旗の返還経緯に限らず今更ながらだがイギリスがアイルランドに対する態度の傲慢さには怒りがこみ上げるばかり。
今回見ることが出来た中で規模が大きかった企画展は数的には三か所。これから紹介する Ambassador Theatre で開催されていた「REVOLUTION 1916」が三つ目だ。場所はGPOがあるオコンネルストリート一番北にあり、ストリートが広いこともあって遠くからも看板が見ようとしなくても視界に入る。宿泊したホテルの入口からはすぐの場所であった為この日一番最後に訪れた。ticketが平日でも15ユーロとお高いが此処にはどうしても見たいものがあったので致し方ない。ここの開催期間が当初私の訪問予定8月下旬では微妙だった為このGWに再訪した理由の一つでもある。当時はDublinには地下通路が廻らされていたという記事を読んだ。その地下通路が見られるのがこのtheaterだった。通路というよりも穴に近くさほど高さはない。ガイドの方が詳しい説明を館内の人に聞いてくださったところ、この通路はtheaterから私が宿泊しているGRESHAM HOTELにも繋がっていた。残念なことにLUAS(電車)の新しいline工事の為に一部は壊されるそうだ。この地下道は一旦リフィー川手前で止まるが川を越えDublin城まで続く。話では蜂起の為に造られたのではなくDublin城から王族避難の為のものだったと説明がある。この地下通路のお蔭で指導陣は危険から逃れ、またマイケルコリンズの顔が中々イギリスに特定されなかった背景の一つとも読んだことがあった。このtheaterでは他の会場よりもピアースやコリンズらの私物が多く見られた。どの会場にも必ずと云っていいほど当時の自転車があった、実物や写真も含めて。併せて気になったことが其処に小学生くらいの子が居る事。一人二人ではない。ある子の手記に「伝令としての手伝いをしたい」とあるのを読む。こうした武装蜂起行為は全員一致がみられないことは当たり前だ。市民の中には反対者も居て当然、だが、こうした幼い子にも何かを成したいと考えさせたものがあったことも残されていってほしい。今のIrelandの平和にこのイースター蜂起は大きな起点になっていることを政治情勢で左右されたくない。