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「永遠の門」

原題:At Eternity's Gate
監督:ジュリアン・シュナーベル
製作国:イギリス・フランス・アメリカ
製作年・上映時間:2018年 111min
キャスト:ウィレム・デフォー、オスカー・アイザック、マッツ・ミケルセン、ルパート・フレンド、マチュー・アマルリック

 世界中の人がほぼ知っている画家、ゴッホその画風も含めてこれほど知られている画家も多くはない。
 だからこそ、有名税として「そこは事実と違うよね」と天国からクレームすることも出来ずお気の毒。

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 個性としてのカメラワークと云われるとそれまでだが、手振れ状態が続くシーンについては心配している撮影監督に「人生は揺れているものだから、君が揺れすぎということはないよ」と監督の返答。手振れシーンが終わったと安堵しているとどうしてこのアングルが必要なの?と疑問が起こるシーン。また、ゴッホはこう見えていたかもしれないと遠近両用レンズでのシーンを「レンズの上と下で被写界深度が違っていて、私はこれがゴッホの視点かもしれない」と発言はいささか勝手すぎる。

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 ウィレム・デフォーの演技は素晴らしかった。
 最近の映画ではあらゆる分野で俳優の方々は代役を立てず演技を通される。今回も画家の役柄である以上絵を描く、勿論彼が絵筆を握る。

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 靴のシーンでは白紙から始まったそう。

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 私はこのマチュー・アマルリック演じるガシェ医師をゴッホが描くシーンが好きだ。ゴッホ亡き後も私たちは彼の絵を観ることは出来ても彼が描いている姿を拝見することは叶わない。それが映画で叶えられる。

 ゴッホの名は知っている程度の方であればそれほどひっかかりもなく見終わるだろう。
 全てを事実のみとでとは要求しないが、ゴーギャンとの関係、病院に関する事項、一番は弟テオとの繋がりはもっと親密で温かだった筈。大切なところがフィクションになっている部分が釈然としなかった。
★★☆

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