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今、【騎甲虫】デッキがアツい!【ビートルーパー】

お久しぶりです、そしてあけましておめでとうございます。
昆虫族が大好き、あばた~(@avater_2015)です。
前回の記事から……何ヶ月経ちましたっけ?
何回か季節がめぐり、「遊戯王 マスターデュエル」がサービスを開始するなど僕を取り巻く環境もすっかり変化してしまいました。

遊戯王に関係ない記事なんかも投稿していましたが。

ともかく、かなり久しぶりに筆を執っています。
なぜかって?そりゃ、あなた……

昆虫族デッキ待望の超強力な新規カード
「騎甲虫クルーエル・サターン」
が判明したからですよ!

闇属性/星5/融合/昆虫族/効果
「ビートルーパー」モンスター+昆虫族モンスター
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ビートルーパー」カード1枚を手札に加える。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。③:昆虫族モンスターが表側表示で除外された場合、除外されている自分の「ビートルーパー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

https://yu-gi-oh.jp/news_detail.php?page=details&&id=1485

すげえ!「簡易融合」から出せる上にサーチと展開効果がついてる!
ひと目で強カードだと見抜いたよ状態ですね。

そんな「騎甲虫クルーエル・サターン」は1月14日(土)発売の遊戯王OCG基本ブースター『CYBERSTORM ACCESS』(以下CYAC)に収録されるぞ!
他のカードラインナップもいますぐチェックだ!

ダイマフェイズ終了します。何かありますか?

はい、そういうわけでね。
今回の主題は昆虫族の展開デッキ【騎甲虫】の構築紹介です。

なのですが、僕がブログにするのをサボっている間に遊戯王昆虫族界隈に激震が走る出来事がいくつも起きていました。
今回はまず(長くなりますが)それらの出来事の紹介から入っていこうかと思います。

「昆虫族の強カードなんて常識だよ」「最近の遊戯王カードなど全種把握しているよ」「根本的に昆虫族の歴史とか全く興味ねえから構築をとっとと見せろ」とかいう方は、下記目次から「デッキ構築」まで読み飛ばしてください。
本当に長いので。

それではどうぞ。


2022年の昆虫族史

というわけで本章では以前記事にした「電子光虫-レジストライダー」以後の昆虫族の話、具体的には2022年4月23日発売の『POWER OF THE ELEMENTS』(以下POTE)以後に出た昆虫族の有力カードについて、日本での時系列順に紹介していこうと思います。

前述しましたが、本当にただカードの紹介になるので興味がない方は次章まで飛ばしてくださいね。

こんなの許されていいのか!?「クローラー・ソゥマ」登場

さて昆虫族史を動かした最初のカードはPOTEに収録されています。
POTEといえば「スプライト」「ティアラメンツ」など色々な意味印象に残る強力なテーマが登場したパックです。

上記はPOTEを代表するカードの1枚。
最初見たときはホントにびっくりしたよね。

そんな中、公式から発表されたのが……

「クローラー・ソゥマ」です!

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを裏側守備表示にする。このターン、対象のモンスターは表示形式を変更できない。②:自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベルを2つまたは4つ下げ、レベルの合計が下げた分と同じになるように、自分の手札・デッキ・墓地から「クローラー」モンスターを選んで表側守備表示か裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17431&request_locale=ja

えー、雑に申し上げますとマトになるモンスターさえ場にいれば、昆虫族が3体増えると書いてあります。
……
強すぎる。
最初見たときは目玉が飛び出るかと思いました。
そりゃね?単独では機能しないのでデッキ内に「クローラー」モンスターを最低2体入れる必要はあるものの、いきなりモンスターが3体増える事象が許されて良いのか?
しかも素引きしてても墓地に落としていても手札・デッキ・墓地から出てくるので無敵です。わけがわかりません。

昆虫族だからいいのか……パワーが無いことを公式が承知しているようでちょっと哀しいですが、でも最強なのでOKです(親指を立てながら)。

純【クローラー】デッキで試してみましたが、マジで強かったです。
リンクモンスター「エクスクローラー・クオリアーク」など【クローラー】ではモンスターが横並びすることで打点が上がるなど嬉しいことが起こるのですが、「クローラー」をいきなり3体も増やすうえに攻撃力が2000もあるモンスターが弱いわけがないんですよね。効果の「このターン、対象のモンスターは表示形式を変更できない。」制約はあくまでターンに1回の表示形式変更ができないという意味で、効果によるリバースなどは普通に行えるのでインクの染みです。

もちろん他の昆虫族デッキにも余裕で出張しますし、なんなら次章で紹介する【騎甲虫】にも入っています。

そんな期待のパワカ「クローラー・ソゥマ」の登場により、11期3年目の昆虫族界隈は幕を開けました。

ネオサイタマからの使者「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」

突然速度を上げた遊戯王のインフレに昆虫族界隈だけでなくすべてのYPが恐れおののく中、2022年06月11日に「アニメーションクロニクル 2022」が発売されます。

アニクロといえばそんなにパワーのあるカードが収録されることはあまりないイメージ。そんなに期待もせずに公式の告知を見てみると……

ぜったい虫だコイツ!
アイエエエ!ニンジャナンデ!?

はい。「オイリーゼミ」「夢蝉スイミンミン」「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」そして「蚊学忍法・軍蚊マーチ」の登場です!

まず「オイリーゼミ」ですが、

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分フィールドの全ての昆虫族モンスターのレベルを1つ下げる。②:このカードの表示形式が変更された場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「オイリーゼミ」1体を選んで特殊召喚する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17643&request_locale=ja

簡単に言えばレベル変動効果と、表示形式が変更されることでもう1体を呼び出す効果を持っています。1が2になる効果とはいえこれ単独では使いにくいのですが、ここで「夢蝉スイミンミン」の方を見てみましょう。

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに攻撃表示の昆虫族モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17644&request_locale=ja

こちらは自身を手札から特殊召喚し、さらにフィールドのモンスターの表示形式を変更する効果を持ちます。

そうです。
「オイリーゼミ」とのデザイナーズコンボなカードですね。

元々はアニメオリジナルのカードらしいですね。アニメ効果をうまく再現してくれているようです。特に「夢蝉スイミンミン」は手札からスッっと展開できるので、僕がOCG化を待ち望んでいたカードでもあります。

そんな彼らのおかげで「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」が出しやすくなりました。

昆虫族の強々ランク3エクシーズ。
お世話になってます。

そして「オイリーゼミ」のレベル変動効果によって出すように設計されたであろう「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」はこちら。

レベル2モンスター×2体以上
①:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。②:攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。③:お互いのモンスターの攻撃宣言時、以下から1つを選択して発動できる。●このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体に幻覚カウンターを1つ置く。幻覚カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される。●幻覚カウンターが置かれているモンスター1体を選び、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17645&request_locale=ja

戦闘破壊されず、相手に攻撃を強制する効果を持っています。
ですが、最も注目すべきは③の効果。
ターン1無しに「幻覚カウンター」をバラ撒き、モンスター効果を無効化しつつバーンダメージを与えるというものです。

これが、ヒドい!

モンスター効果無効の方に目が行きがちですが「●幻覚カウンターが置かれているモンスター1体を選び、その攻撃力分のダメージを相手に与える。」というこの効果、先ほども述べたようにターン1が無いので、相手がうかつに残した高火力モンスターやこちらから投げつけた「壊獣」モンスターなどにカウンターを乗せて総攻撃を仕掛けると相手のライフポイントが一瞬で消し炭になります。

↓参考動画↓

あとは普通に戦闘破壊耐性を活かしてアーゼウスになることもできますね。

みんな大好き正義のロボット

そして「蚊学忍法・軍蚊マーチ」は手札からの昆虫族モンスターの展開と、幻覚カウンターを補助する効果を持つ通常魔法。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:手札からレベル4以下の昆虫族モンスターを2体まで特殊召喚する(2体を特殊召喚する場合は同じレベルでなければならない)。②:自分フィールドに「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」が存在する場合、墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの昆虫族モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示モンスターを対象として発動できる。そのモンスターに幻覚カウンターを1つ置く。幻覚カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17646&request_locale=ja

昆虫族汎用として使うにはやや手札消費が重いですが、専用デッキを組んだらかなり活躍してくれるカードです。「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」は一見出しにくそうですが、先ほどの蝉コンボの他に「クローラー・ソゥマ」のおかげでレベル2昆虫は一瞬で並ぶようになったので意外と成立します。

やっぱ「クローラー・ソゥマ」がいちばんヤバくねえか?

余談:「忍者」としての昆虫族活用方法

2022年07月16日発売の『DARKWING BLAST』、および『Vブイジャンプ 2022年 9月号 付録カード』で以下の「忍者」カードが登場しています。

直接的に昆虫族カードを強化してくれているわけではないですが「蟲の忍者-蜜」が昆虫族なのと、この2枚はレベル2のモンスターかつ裏側守備表示に関する効果を持つので「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」主体でデッキを組むならおススメです。
僕は忍者デッキも好きなので、いつか記事にしたいところですねぇ。

あと、DARKWING BLAST』には「ナチュル・モルクリケット」も収録されました。

昆虫族としての汎用性は高くありませんが「ナチュル」軸の昆虫族デッキが組めそうなポテンシャルを秘めている強力なカードです。
まあ、素直に「春化精」や「イシズ」などと混ぜた地属性中心の構築の方がまとまりそうではありますが……

外来昆虫部隊「騎甲虫」襲来

「クローラー・ソゥマ」の衝撃的な登場から約半年が過ぎた秋の入り口。大会環境はすっかり【イシズティアラメンツ】一色という頃、2022年09月10日の『WORLD PREMIERE PACK 2022』にて昆虫族デッキに革命を起こす外来種がいよいよ来日しました。

「騎甲虫」です!

元々は海外の先行カードが逆輸入されたわけですが、「遊戯王 マスターデュエル」にはOCGに先駆けて実装されたうえにシナリオまで用意されているなどK〇NAMIの力の入れ具合が伝わってくる彼らは本記事の主役でもあります。
効果に関してはどうせ後々解説するので、ここでは1体だけピックアップしましょうか。

それではどうぞ。「騎甲虫アームド・ホーン」です!

昆虫族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。②:自分メインフェイズに発動できる。昆虫族モンスター1体を召喚する。③:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の昆虫族モンスター3体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16631&request_locale=ja

昆虫族しか出せなくなるものの②の効果で昆虫族モンスターを1体召喚できます。特殊召喚ではない点がミソで、例えば「B・F-早撃ちのアルバレスト」の召喚時に墓地から昆虫族を蘇生する効果が発動できるのでリンク数を伸ばしやすい。

あげく②の効果で墓地の「共振虫」などを除外しながらフィールドに戻ってくるのでさらにリンク数が伸びます。バケモンです。

そのほかには「竜咬蟲」も時を同じくして来日しました。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を特殊召喚する。②:自分の手札・墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、レベル4以下の昆虫族モンスター1体を除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで、除外したモンスターのレベル分だけ上げる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=17227&request_locale=ja

①の効果による展開は召喚時の発動ですが、先ほどの「騎甲虫アームド・ホーン」の効果で出しても誘発するので腐りにくいです。また、レベル4の闇属性チューナーなので一生出しづらかった「地底のアラクネー」が出しやすくなっていたりします。

闇チューナー+昆虫族という難しすぎる条件の昆虫シンクロ。
ようやく報われます。よかったね!

②の効果はちょっと使いづらいですね。
有効活用方法、募集中です。

あとは「甲虫装機」もヤバい新規カードを貰っていましたが、彼らは「甲虫装機 ピコファレーナ」以外ほかの昆虫族とあんまり仲良くしてくれないので独自路線で頑張ってもらいましょう。
ウワサによると「世海龍ジーランティス」と仲が良いんだとか?

余談:謎の定期購読特典「クイーン・バタフライ ダナウス」

みなさんは「プリミティブ・バタフライ」というモンスターをご存じでしょうか。

①:自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの全ての昆虫族モンスターのレベルを1つ上げる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=11303&request_locale=ja

以前の記事でも紹介した「Vブイジャンプ 定期購読特典 2014年 秋」のカードです。未だに再録はありません。何故……

こういう謎の昆虫が定期購読特典に現れることがたまにあるのですが、実は2022年にも1枚増えました。

それが「クイーン・バタフライ ダナウス」です。

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが通常召喚されている場合、自分の墓地のレベル4以下の昆虫族モンスターを3体まで対象として発動できる。このカードの攻撃力を0にし、対象のモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=9416&request_locale=ja

豪快な効果ですが、問題はこの子がレベル8モンスターで、通常召喚されている場合の効果であること。
基本的には2体のリリースを必要とするので「騎甲虫アームド・ホーン」をもってしてもやや使いにくい効果となっています。

上手くやれば爆アド確実なので活用方法が見つかってほしいような、高価になっちゃうのでやめてほしいような……もしいい案が見つかった方がいましたら、僕にだけコッソリ教えてください。高くなる前に買うので。

単純にバケモン「樹冠の甲帝ベアグラム」

「騎甲虫」の来日から1ヶ月ほど。環境ではとうとう本気を出した「クシャトリラ」とそれらを取り込んでさらに1段階強くなった「ティアラメンツ」遊戯王2.0とも呼ばれる超次元バトルを繰り広げ始めた秋の中頃。

僕は超カッコイイ【クシャトリラ】で遊んでいました。
今はユニコーンかえしておじさんとして生計を立てています。

ちなみに以前紹介した「呪眼」も本パックで新規を貰っています。
こっちも記事にしたい!時間が、時間が足りねえ……!

インフレの果て、2022年10月15日発売の『PHOTON HYPERNOVA』はなんと昆虫族激推しパックでもありました。
なんとインセクター羽蛾イメージのものを中心に昆虫族強化カードが多数登場したのです!

なかでも最も強力だと思うのが「樹冠の甲帝ベアグラム」

このカードは通常召喚できない。自分の手札・墓地の昆虫族・植物族モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。自分は「樹冠の甲帝ベアグラム」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の魔法・罠カードの効果の発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。昆虫族・植物族モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。このターン、このカードは直接攻撃できない。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18166&request_locale=ja

まずATK3400 / DEF2800という破格のステータス。
これは究極完全態・グレート・モスに匹敵するステータスであり、昆虫族全体で見ても3位の攻撃力を誇ります。
そんなやつが昆虫3匹除外するだけで手札・墓地から湧いてくるのです。もはや恐怖。というか墓地からでも特殊召喚できるのが偉すぎる。

昆虫族の攻撃力順ソート
出しやすさに対して圧倒的なステータスをしています。

効果以前の部分も偉いのに、効果もこれまた凄まじい。

まず①の効果は自分の魔法・罠に対して相手モンスターのチェーンを許さない効果。こいつが座っているだけであらゆる魔法・罠が(ほとんどの場合)モンスターに妨害されなくなるので強力です。
さらに②の効果はフィールドから昆虫族・植物族以外のモンスターをすべて一掃する効果です。直接攻撃は出来なくなりますが、全体除去はこんなに雑に放てていいものじゃないと思うんですよね。
どう思います?逆に。
こいつバケモン過ぎると思いませんか?
バケモン過ぎるんですね(断言)。

総じて、かなりの捲り性能を持ちつつ展開もできる超大型昆虫ということで、これからの昆虫族デッキを支える次世代の「デビルドーザー」といえるでしょう。

余談ですが、彼は2022年12月24日発売の『SECRET UTILITY BOX』に初出からわずか60日強という過去に類を見ないほどの猛スピードで再録され、元からそんなに高くなかった値段がさらに下落しています(そういうところまで「デビルドーザー」に寄せなくていいから)。少し切ないですが、おサイフに優しいのは良いところでもあります。

いやぁ、バケモンだ。いろんな意味で。

でもですよ、まだあるんですこのパック。昆虫族の強力な新規が。

まずは「完全態・グレート・インセクト」を紹介しましょう。

昆虫族・レベル8モンスター+昆虫族・レベル7モンスター
自分は「完全態・グレート・インセクト」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●装備カードを装備した自分の守備力2000以上の昆虫族モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。①:このカードは戦闘では破壊されない。②:フィールドゾーンに表側表示でカードが存在する場合、自分・相手のバトルフェイズに1度、発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18180&request_locale=ja

①も②も強力なのですが、このカードの真価はその召喚条件にあります。

融合せずとも装備カードを装備した守備力2000以上の昆虫族を1体リリースすればEXから出てくるわけですが、これは守備力1500以上の昆虫族に「甲虫装機 ピコファレーナ」の効果で「共振虫」などを装備すれば、それを墓地に送りつつ墓地の昆虫族を1体分稼げることを意味しています。

↑フィールドから墓地に送ってうれしい昆虫の皆さん↑

要するに昆虫族の疑似的なリンク1モンスターです。弱いわけがねえ。
そのうえで素の攻撃力が3000もあります。

効果を使わずとも、攻撃力3000以上の昆虫族が「騎甲虫」登場前にはほぼ出せない「究極完全態・グレート・モス」か、自爆「地縛神 Uru」か、産廃決戦兵器「B・F-決戦のビッグ・バリスタ」しかいなかったことを考えると十分強力です。

さらにさらにまだいます。
K〇NAMIさん、どしたん急に?
前触れのない愛情が怖い。

それが「円喚師フェアリ」「サークル・オブ・フェアリー」です。

このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。①:自分または相手の墓地に昆虫族・植物族モンスターのいずれかが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:自分フィールドのこのカードを昆虫族・植物族SモンスターのS素材とする場合、このカードをチューナー以外のモンスターとして扱う事ができる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18170&request_locale=ja

かわいい。

「円喚師フェアリ」はまず墓地に昆虫族か植物族がいると手札から特殊召喚できます。チェーンを組まないのが偉いですね。
そしてレベル3のチューナーである彼女は、②の効果により昆虫族・植物族モンスターのシンクロ素材とする場合にはチューナーでないモンスターとして扱うこともできます。先ほどの「竜咬蟲」なんかとシンクロできるわけですね。

それでシンクロする先が「サークル・オブ・フェアリー」なわけです。

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに昆虫族・植物族モンスター1体を召喚できる。②:自分の昆虫族・植物族モンスターの戦闘でモンスターが破壊され墓地へ送られた時、その破壊されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。その後、与えたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18187&request_locale=ja

ラピュタで見た。

レベル7で、植物族のシンクロモンスターなのが惜しいところですが①の効果で召喚権を増やすことができます。②の効果は少し使いづらいですが、展開方法の選択肢が増えたのはかなり良いことです。

まだまだあります。そう、まだあるんです昆虫族新規。

それが「潜伏するG」。例のシリーズの続きです。

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手がモンスターの特殊召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から裏側守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、このターンのエンドフェイズに表側守備表示になる。②:このカードがエンドフェイズにリバースした場合に発動する。フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18175&request_locale=ja

簡単に言うなら昆虫版の弱いニビルといったところでしょうか。使いどころは難しいですが「騎甲虫」モンスターは昆虫族モンスター以外の特殊召喚を阻害するモンスターも少なくなく、岩石族であるニビルの効果は発動できないことがあるため場合によってはこちらを採用することになるでしょうか。

あとは以前紹介したこともある「G・ボールパーク」の親戚の「G・ボール・シュート」も登場しました。

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。自分の墓地からレベル6以下の昆虫族モンスター1体を選んで特殊召喚する。②:手札の昆虫族モンスター1体を相手に見せ、相手フィールドの表側表示モンスター1体と、見せたモンスターより低い攻撃力を持つ自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。この効果で自分がコントロールを得たモンスターは昆虫族になる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18207&request_locale=ja

墓地から昆虫族を展開する効果と、モンスターのコントロールを入れ替える効果を持ちます。蘇生札として使うにはややクセが強いので、活用するなら専用構築になりそうです。

余談:謎のVジャンプ付録「甲虫合体ゼクスタッガー」

11月も迫る2022年10月21日、『Vジャンプ 2022年 12月号 付録カード』で登場したのが「甲虫合体ゼクスタッガー」です。

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:昆虫族モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードの攻撃力は、フィールドの他の昆虫族モンスターの数×300アップする。③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。お互いは自身の手札・墓地から昆虫族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18322&request_locale=ja

手札から出るデカイ虫です!
以上!

そのほか蟲惑魔ストラク、プレミアムパックなど

冬の寒さも本格的になり始めた2022年12月03日に発売し、目を引く桃色のパッケージがいろんな意味で話題になった『STRUCTURE DECK
- 蟲惑魔の森 -』
で登場した昆虫族モンスターとしては「キノの蟲惑魔」がいます。

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに「蟲惑魔」モンスターが存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族・植物族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。②:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。③:自分の魔法&罠ゾーンにセットされたカードはそれぞれ1ターンに1度だけ効果では破壊されない。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18309&request_locale=ja

「蟲惑魔」モンスターをサーチできる「ランカの蟲惑魔」と合わせて昆虫族を2体用意することができる点はそれなりに汎用性がありますね。

そのほかには「アティプスの蟲惑魔」が新たに登場しました。

昆虫族・植物族モンスターを含むモンスター2体以上
①:リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。②:自分の墓地に通常罠カードが存在する限り、自分フィールドの「蟲惑魔」モンスターの攻撃力は1000アップする。③:1ターンに1度、自分フィールドの昆虫族・植物族モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。その後、以下を適用できる。●自分の墓地から通常罠カード1枚を除外し、対象の表側表示のカードの内1枚を選んで破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18314&request_locale=ja

②や③の追加効果を狙わずとも、複数のカードの効果をコスト無しに無効にできる点は注目ポイントです。「落とし穴」カード等を「トリオンの蟲惑魔」などと一緒に出張することで、他の昆虫族デッキでもより強く活用することができそうです。

というか【蟲惑魔】も以前紹介したものとは完全に別物と呼べるほど強化されたので、是非記事を書きたい……!

あとは2022年12月17日、ジャンプフェスタ2023で販売された『PREMIUM PACK 2023』にも何枚か昆虫族モンスターが収録されています。

まずは「マンティス」系のカード。

このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分スタンバイフェイズに発動できる。自分フィールドに「ベビーカマキリトークン」(昆虫族・風・星1・攻/守500)1体を特殊召喚する。②:1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時、自分の魔法&罠ゾーンのカード1枚を墓地へ送って発動できる。その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。③:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドに「ベビーカマキリトークン」1体を特殊召喚する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=6461&request_locale=ja

「プレイング・マンティス」は③の効果で能動的にトークンを生成できるのがポイントですね。また、②の効果には同名ターン1が無いので専用デッキを組む余地がありそうです。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:1000LPを払って発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。②:相手ターンに、自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=6526&request_locale=ja

「ガード・マンティス」は①の効果によって手札から特殊召喚できるので、単純に展開札として便利です。さらに②の効果は相手ターンに「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」の表示形式を変更し、その効果で墓地から「スケイルモース」を蘇生して特殊召喚を阻害するコンボにも使えそうです。

あとは「スパイダー」にも2枚新カードが出ました。

今回解説する【騎甲虫】の趣旨からはズレるので解説は割愛しますが、どちらも闇属性・エクシーズの昆虫族をサポートする効果になっています。「スパイダー」は何気にたくさんシリーズカードがあるので、一度組んでみたいですね。

ここまでが前座です!

はい!お疲れさまでした。

ここまでが、POTE以後に登場した主な昆虫族の強化カードです。
ええ、ものすごい量です。

どれくらい多いかというと、今年度出た昆虫族モンスターの数が(判明分で)31枚、10期開始から去年度までの4年間に出たのが41枚といえば伝わるでしょうか?
昆虫族が刷られるスピードが急に3倍に増えているんですよ。怖い。
「擬態する人喰い虫」以後、半年も昆虫族モンスターが出ていなかったなどとはとても思えませんね。

これらのカードを経て、この1月に新規が登場する【騎甲虫】の構築を次章から紹介していきますよ!

疲れた方は一度閉じていただいてもオッケーです!
その方が閲覧数増えるし。
ぶっ続けで読む方は頑張って!

それではどうぞ。

デッキ構築

まずは構築から。

フリー想定なのでサイドはありません。

もはや準ハイランダーの昆虫族GSといった様相を呈していますが、あるだけの展開手段を詰めたらこうなりました。

あとEXデッキの「クワガー・ヘラクレス」は何?という話なんですが、そいつは未発売の「騎甲虫」新規「騎甲虫クルーエル・サターン」の枠です。
発売したらちゃんと反映するよ!
(追記)
発売したので反映しました!ウーム、実物もカッコよくて大満足である。

カッコいいから再掲しちゃう。

最初にデッキのポイントをまとめておくと

  1. 「B・F-毒針のニードル」から動けるときとそうでないときを意識する。

  2. 昆虫族モンスターはなるべくどの組み合わせでも2体並ぶようにする。

  3. アドリブ力が試される。

の3点です。
これらを踏まえたうえで、さっそく展開を紹介していきましょう。

展開紹介

新規が出た後の展開も骨子はほとんど変わらないので、まずは日本のPOTE以降のカードを絡めない、現在の【騎甲虫】の基本的な展開を紹介します。

いままでの基本的な展開

初手はこんな感じ。
「B・F-毒針のニードル」と合わせて出せる昆虫族1体。

以前までの記事のように文字でつらつらと展開方法を述べてもいいのですが「遊戯王 マスターデュエル」というとうとう出たK〇NAMI公式のADS超絶神ゲーに【騎甲虫】はもう実装されているのでそちらで撮影した映像でご紹介。

一応文字でも簡単にまとめておくと

  1. 「B・F-毒針のニードル」からスタートし「騎甲虫アームド・ホーン」→「甲虫装機 ピコファレーナ」と繋いで、手札コスト1枚で「騎甲虫アームド・ホーン」に「共振虫」を装備する。

  2. 「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」をリンク召喚し、フィールドから墓地へ送られた「共振虫」の効果で「重騎甲虫マイティ・ネプチューン」をサーチしつつ、墓地の「騎甲虫アームド・ホーン」を自身の効果で「共振虫」を含む、「B・F-毒針のニードル」やEXデッキに入るモンスター以外の昆虫族を墓地から除外しながら蘇生する。

  3. 除外された「共振虫」の効果で「ゴキポール」を墓地へ送りその効果を発動、「キラー・ビー」などの昆虫族通常モンスターを手札に加えつつ特殊召喚し、そのまま「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」の効果でリリースしてデッキから「騎甲虫スティンギー・ランス」を特殊召喚し、「騎甲虫空殺舞隊」をサーチする。

  4. 「熾天蝶」をリンク召喚し、さらに「重騎甲虫マイティ・ネプチューン」を特殊召喚。「騎甲虫空殺舞隊」をセットし、「重騎甲虫マイティ・ネプチューン」の効果で「熾天蝶」の攻撃力を1000アップしてターンエンド。

  5. 相手ターンに「騎甲虫空殺舞隊」で妨害しつつ「熾天蝶」の効果で墓地から「B・F-毒針のニードル」を蘇生して、その効果で「B・F-早撃ちのアルバレスト」をサーチして後続を確保しつつもう1妨害。

という感じです。太字の部分はPOTE以降で変化のある部分となるので覚えておいてください。

最終盤面としては、やたら硬いデカイリンク4、蘇生効果持ちのムキムキリンク3、放っておくと火力を上げ続ける守備3000、場のモンスターの効果を無効にする小さい蜂と、モンスター効果の発動無効のカウンター罠1枚です。

これで出来上がる盤面の強い部分は、妨害を敷きつつ次のターンを見越したリソースを確保できる点です。
次ターンは手札に確保した「B・F-早撃ちのアルバレスト」の召喚から入ることで「B・F-毒針のニードル」等を蘇生しながら展開を再開できるうえ、攻撃力が3000を超えた「熾天蝶」は撃破されにくいのでそのまま蘇生効果を使って「アクセスコード・トーカー」などのモンスターに繋いでしまうことができます。
このあたりは以前の【G・B・F】デッキの展開のころから変わりませんね。

最近再録もあったアクコくん。
「熾天蝶」とズッ友だョ❤

丁度名前も出たので【G・B・F】と比較すると

Good!な点

  1. 「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」が「騎甲虫空殺舞隊」というフィールド以外にも対応できるモンスター効果無効のカウンター罠に置き換わり、対応範囲が広がった。

  2. 「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」などの耐性を持つ高火力モンスターが出たのでライフを削り切られてしまったり、場をすっからかんに突破されるリスクが下がった。

  3. 初動の1アクションを潰されたら正直苦しかった以前と違い、展開を伸ばせるカードが増えたので手札誘発などによる妨害に若干強くなった。

Sad……な点

  1. 「増殖するG」の確定サーチルートを取れるには取れるが、出力が下がってしまうので基本的に上振れとなった。

  2. 「騎甲虫」モンスターは「このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。」の制約を持つものが多いので展開に縛りが掛かりやすく、中途半端に展開が止まってしまうと2ターンから「原始生命態ニビル」や「アクセスコード・トーカー」を使うのが難しくなった。

という感じでしょうか。

基本的には安定性と妨害の汎用性の向上が【G・B・F】から【騎甲虫】への変化と言えます。

これを一段階インフレさせたのが、POTE以降のカードを採用した【騎甲虫】になります。

見ていきましょう。

SYAC以降の展開

まずは手っ取り早く、POTE以降~SYACまでの昆虫族モンスターを採用した場合の最終盤面をお見せします。

これが……
こう!
(ウラ面のカードは「騎甲虫クルーエル・サターン」くんです)

なんか変わったか?

ええ。実は妨害数は特に変わっていません。

では何が変わったかというと具体的にはリンク3分のモンスターと1ドローがつきました。

展開の流れとしては

  1. 「B・F-毒針のニードル」からスタートし「騎甲虫アームド・ホーン」→「甲虫装機 ピコファレーナ」と繋いで、手札コスト1枚で「騎甲虫アームド・ホーン」に「共振虫」を装備する。

  2. 「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」をリンク召喚し、フィールドから墓地へ送られた「共振虫」の効果で「クローラー・ソゥマ」をサーチしつつ、墓地の「騎甲虫アームド・ホーン」を自身の効果で「共振虫」を含む昆虫族を墓地から除外しながら蘇生する。

  3. 除外された「共振虫」の効果で「ゴキポール」を墓地へ送りその効果を発動、「キラー・ビー」などの昆虫族通常モンスターを手札に加えつつ特殊召喚し、そのまま「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」の効果でリリースしてデッキから「騎甲虫スティンギー・ランス」を特殊召喚し、「騎甲虫隊上陸態勢」をサーチする。

  4. 「騎甲虫スティンギー・ランス」を対象に手札の「クローラー・ソゥマ」の効果を発動・特殊召喚し、デッキから2体のクローラーを特殊召喚。さらに「騎甲虫隊上陸態勢」で「騎甲虫クルーエル・サターン」を融合。その効果で「騎甲虫空殺舞隊」をサーチする。

  5. 余っているクローラーで2体目の「甲虫装機 ピコファレーナ」をリンク召喚し、②の効果で墓地の「ゴキポール」と通常モンスター、1体目の「甲虫装機 ピコファレーナ」をデッキに戻して1ドロー。さらに「甲虫装機 ピコファレーナ」と「騎甲虫アームド・ホーン」で「熾天蝶」をリンク召喚すると「騎甲虫アームド・ホーン」は自身の効果で除外されてしまうが、「騎甲虫クルーエル・サターン」の③の効果でフィールドに呼び戻す。「騎甲虫空殺舞隊」をセットしターンエンド。

  6. 相手ターンに「騎甲虫空殺舞隊」で妨害しつつ「熾天蝶」の効果で墓地から「B・F-毒針のニードル」を蘇生して、その効果で「B・F-早撃ちのアルバレスト」をサーチして後続を確保しつつもう1妨害。

以前と変わったところが太字になっています。

なるほどねぇ……これはすなわち。

強化が地味だ!~上がったのはアドリブ力~

そうなんです。
POTE以降の昆虫族のカードは【騎甲虫】の初出カード以外とことん展開能力方面の強化が入ったのです。

手札から出る、墓地から出る、トークンを出す、デッキから出す……等々、モンスターを横並びさせるカードはたくさん出ましたが、着地点となるカードは相変わらず不足しているというのが【騎甲虫】ひいては昆虫族全体の課題として浮き彫りになった形ですね。

展開力に対し着地点が少ない、というのは過去にアンデット族が似たような課題を抱えていましたね。

さておき、悪いことばかりではありません。
たとえば「騎甲虫スケイル・ボム」か「騎甲虫空殺舞隊」を素引きしていた場合は妨害が単純にひとつ増えますし、「竜咬蟲」から展開を始めていた場合にはモンスターが1体増えます。「共振虫」を素引きしていた場合には、他の手札と組み合わせて「増殖するG」をサーチする方へ動くことも可能です。

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに昆虫族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時、自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースして発動できる。そのモンスターを破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16629&request_locale=ja

ちなみに「騎甲虫スケイル・ボム」はこんな子。
「幽鬼うさぎ」がイメージとしては近いでしょうか。
展開にも使える超有能モンスターです。

終盤の1ドローによる上振れ札の引き込みのほか、上振れていれば序盤でドローを起動することもできるので、上振れを含むと展開ルートは多岐にわたります。

そしてどうあっても最終盤面にモンスターがダダ余りするので、「B・F-毒針のニードル」や「騎甲虫スケイル・ボム」の効果のコストには困りませんし、墓地に行く「騎甲虫アームド・ホーン」が除外されないので次のターンにスムーズな展開を再度行えます

今回の構築では意図的に展開の繋がりやすさ、上振れやすさを意識した採用になっているので、アドリブルートのすべてを解説するのはほぼ不可能です。

とりあえず組んでみて、実際に回してみながら理解を深めていってほしいですね!みんなが使って研究が進んだら便乗できるし。
紙だと安いですし!マスターデュエルだとちょっと高いケド……

まとめと課題と今後の展望

ここまで読んでいただいた方なら察していることかと思いますが、現在の【騎甲虫】は上振れ展開の際にうまく扱えるかが重要なデッキになっています。

そのうえでこのデッキの強みを表す言葉があるとすると「安定的に目指す最終盤面がありつつ、上振れ展開でもリソースが潤沢にある」といったところですね。

また今回は40枚に収めましたが、前述の特性上、50枚60枚とギミックを詰め込んでさらにグッドスタッフ化させる方向性もアリだと思います。
特に最近強化をもらった蟲惑魔のギミックに関しては正直十分検討できていないので、この記事を読んでいるそこのアナタか、あるいは昆虫族板の誰か、はたまたどっかのデッキビルダー……誰でもいいから研究して発表してくれたらいいな!と願っています(他力本願寺建立)。

また、改めて現時点での【騎甲虫】デッキの課題を挙げさせていただくと、それはやはり着地点の少なさにあると考えています。

現在の昆虫族は展開手段だけ山ほど与えられて、最終盤面のためのカードが極端に不足している状態です。

溢れる展開力にドン引きする昆虫族界隈の図

「人は展開手段のみにて生きるにあらず」とはかの有名な聖人の言葉です。

「増殖するG」という十字架を背負う昆虫族に、多少縛りがあってもいいのでK〇NAMIが更なる強力な着地点を刷ってくれることに期待しましょう。

まあ昆虫族って実は原罪そのものみたいなモンスターがわんさかいるので強化が難しいというのは、承知の上でですがね!

あとは、これは以前にも述べましたが相変わらず魔法・罠カードへの対応手段に乏しいですね。
一応「騎甲虫」の来日に際して「騎甲虫隊降下作戦」を貰ってはいるのですが……

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドに「騎甲虫トークン」(昆虫族・地・星3・攻/守1000)1体を特殊召喚する。その後、自分フィールドに攻撃力3000以上の昆虫族モンスターが存在する場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16944&request_locale=ja

ごらんの通り、条件的には捲りカードとはならない性能です。

対象耐性・効果破壊耐性と攻撃力アップを持つ大型リンク4やモンスター効果無効のカウンター罠を貰っておいてまだ言うのか!と思われそうですが、紹介したようにちょうどリンク3分の素材が余っているので、リンク3の昆虫族で、墓地の昆虫をコストに魔法・罠の効果の発動を無効にして破壊、みたいなのが出てくれれば……いくらなんでも欲深すぎるって?

いいえ!

「ティアラメンツ」や「クシャトリラ」で目の肥えた僕はそうなったとしてもやりすぎだとは微塵も思っていませんとも!
彼ら彼女らが許されなかった結果の禁止制限改訂なわけですけども。

あとはそろそろ「B・F」指定でいいので「B・F-毒針のニードル」をサーチする手段がちょっと欲しいなァ~~~頼むよォ~~~(強欲)。

それと(まだあるのか)「ライヤー・ワイヤー」以外の種族汎用な通常罠なんかも欲しいですね。

このご時世にモンスターを1体しか破壊できないのはすこしつらい。

通常罠を積極採用する余地が増えれば「蟲惑魔」との連携も取りやすそうですね。

そして強いて付け加えるなら、アレかな……

ロマン砲刷るなら出す手段とか性能とか、もうちょっとなんとかしてくれ!

終わりの挨拶

というわけで、僕の使っている【騎甲虫】デッキの紹介でした。

課題も少なくないですが、かなり未来を感じるデッキになっているんじゃないでしょうか。激動の環境だった11期3年目も終盤、4月にはたぶん12期になるのかな?

どんな昆虫族カードが登場するのか、今から楽しみですね。

それと、デッキに採用されている個別カードの詳細な解説はこのあとにぶら下げておきます。別に読まなくても大丈夫だとは思いますが、お暇なら目を通していただけると昆虫族モンスターへの造詣が深まるんじゃないでしょうか。

さて、ダラダラと長くなってしまいましたがこのあたりで〆としましょう。

今年も皆さまと昆虫族にK〇NAMI様からの祝福があらんことを切に願っております。
あといいねや感想、指摘等々もお願いします(乞食フェイズ)。

それでは!
みんなも【騎甲虫】使ってみてね!

採用カードの個別解説

さて、ここからは採用カードの個別解説です。
基本的に使っていたらなんとなくわかるものだとは思いますが、それぞれ思いがあっての採用になっているので読んでいただけたら嬉しいです。

ではどうぞ。

キラー・ビー

大きなハチ。意外に強い攻撃をする。群で襲われると大変。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=4059&request_locale=ja

いやコレの解説要る!?とも一瞬思いましたが一応解説します。
一言でいえば「ゴキポール」でのリクルート要員であり、それ以上でもそれ以下でもありませんが、あちらの破壊範囲を広げられる低攻撃力(1200)と、どことなく「B・F」っぽい見た目が気に入って採用しています。

B・F-必中のピン

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに昆虫族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの「B・F-必中のピン」の数×200ダメージを相手に与える。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14567&request_locale=ja

「B・F-毒針のニードル」のサーチ先兼、汎用性のある展開要員としての採用です。
②の効果による200ダメージが相手をおちょくっているようで個人的には好きですね。植物族のアロマ展開のように、この微ダメージを使いこなせる日が来ると良いのですが……

B・F-毒針のニードル

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「B・F-毒針のニードル」以外の「B・F」モンスター1体を手札に加える。②:このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースし、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14569&request_locale=ja

昆虫族の最強初動です(要出展)。
サーチ効果が特殊召喚にも対応しているうえに妨害効果も持っているのでマジで強い。おそらく昆虫族のしかも「B・F」所属だから許されているようなカードですね。とはいえもう4年近くも前のカードなので、近年は周囲のカードのパワーに追い抜かれている印象もぬぐえなくなってきました。初動でサーチさせてくれ、切実に。
余談ですが、以前は自力でもう1体を増やせるチューナーということで「水晶機巧-ハリファイバー」につながるという大きな利点がありましたが、彼が禁止になってしまった現在もレベルが2であることを活かして各種「スプライト」サポートカードに対応しています。もしかしたらあちらの力を借りた展開ルートなどもあるかもしれません。まだまだ研究の余地がある良カードですね。

B・F-連撃のツインボウ

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は昆虫族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。②:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14570&request_locale=ja

「B・F-毒針のニードル」のサーチ先兼、汎用性のある展開要員としての採用です(2回目)。
ピンと違うのは、特殊召喚に際して特に条件がない代わりにEXからの展開に昆虫族縛りが課せられてしまうところ。以前は「彼岸の黒天使 ケルビーニ」等を展開に絡めていたので出すタイミングがシビアでしたが、「騎甲虫」の登場により相対的に制約を緩和することができました。②の効果による2回攻撃も地味に役立つ、いぶし銀的なモンスターと言えるでしょう。

ゴキポール

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからレベル4の昆虫族モンスター1体を手札に加える。この効果で通常モンスターを加えた場合、さらにそのモンスターを手札から特殊召喚できる。その後、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つ、フィールドのモンスター1体を選んで破壊できる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=13917&request_locale=ja

「共振虫」の②の効果による展開用に「キラー・ビー」と併せての採用。
墓地に送られさえすればどこからでも起動するので、手札に引いたときは「甲虫装機 ピコファレーナ」の①の効果の手札コストとして切って発動しておくことで「共振虫」の効果を「樹冠の甲帝ベアグラム」等へ回すことができるので覚えておくといいと思います。あと、たまにこのモンスターを破壊する効果が輝くこともあるので、総じてかなり強力なカードですね。リクル先の通常昆虫素引きだけが玉に瑕です。

増殖するG

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できず、相手ターンでも発動できる。①:このカードを手札から墓地へ送って発動できる。このターン、以下の効果を適用する。●相手がモンスターの特殊召喚に成功する度に、自分はデッキから1枚ドローする。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=9455&request_locale=ja

言わずと知れた最強手札誘発。3枚採用です。
コイツを強く使えるのが昆虫族の良い点であり、(おそらく)昆虫族の汎用的なカードが刷りづらくなっている原因でもあります。「応戦するG」によるサーチはもちろんですが【騎甲虫】では「騎甲虫スティンギー・ランス」を後攻0ターン目に発動可能にしてくれるというさらなる強みがあります(後述)。「熾天蝶」のフリチェ蘇生を悪用活用して「墓穴の指名者」を避けるテクニックも覚えておくといいでしょう。環境ではレベル2であることから「スプライト」の苦肉の初動として使われることもあったようですが、前述したニードルとの相性の良さも考えるとここも研究し甲斐がありそうですね。

騎甲虫スケイル・ボム

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドに昆虫族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時、自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースして発動できる。そのモンスターを破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16629&request_locale=ja

初動兼上振れor妥協妨害要員。仕事多すぎて3枚採用です。
「騎甲虫」として来日した超有能エリート昆虫です。自分で出てこれて、そのまま自己完結した妨害を行うことができます。特に出てくる効果は誘発効果なので、相手ターンであっても昆虫さえ場に出れば出てくることができます。相手が「増殖するG」に突っ張ってきた場合であったり「応戦するG」との合わせ引きで後攻0ターン目に場に出ることもあります。いやぁ強い。ケルビーニルートを取る場合にはレベル3としても活用できます。また、守備力が2000もあるので壁としてだけでなく、ピコファレーナで何かを装備させれば「完全態・グレート・インセクト」になることもできます。いやぁ強い(2回目)。

騎甲虫スカウト・バギー

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「騎甲虫スカウト・バギー」1体を選んで特殊召喚する。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16628&request_locale=ja

妥協展開&上振れ要員。初動で持っておきたいので3枚採用です。
②の制約こそありますが、①の効果でほぼどこからでも同名をリクルできるうえ特殊召喚にも対応しているのが偉すぎる。コイツから展開すると墓地にニードルを用意するのに苦労しますが、逆に上振れているときなどはコイツ1体を出してそのまま「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」を立てることもできます。何かと重宝しますが、もしニードルを初動の流れでサーチできるようになったら2枚になるかもしれません。そんな未来が、来ると良いなぁ……

円喚師フェアリ

このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。①:自分または相手の墓地に昆虫族・植物族モンスターのいずれかが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。②:自分フィールドのこのカードを昆虫族・植物族SモンスターのS素材とする場合、このカードをチューナー以外のモンスターとして扱う事ができる。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18170&request_locale=ja

カワイイので採用!「とにかく自己展開できる昆虫族をダブりなく詰め込む」というデッキの方針に合致したので採用。
②の効果は「竜咬蟲」とのシンクロを意識したものでしょうか。シンクロ先としては同弾収録の「サークル・オブ・フェアリー」を採用してみましたが、あちらが植物族なのでイマイチ使いづらい面もあります。シンクロ先の候補、募集中です。

灰流うらら

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=12950&request_locale=ja

強いので3枚。以上!
……と雑に終わらせてもいいですが一応真面目に解説すると、このデッキ「増殖するG」があまりに重いんですよね。自分はサーチまでしてポイポイ投げるくせに。まあ【サンダー・ドラゴン】最大の敵が「超雷龍-サンダー・ドラゴン」みたいなありふれた話ではあります。また、妨害がフィールド上に偏りがちなので、展開中の1ドローで引き込めたら良いなぁという札でもあったり……結局強いから採用以上のことを言えてない気がしますね笑。
余談ですが、去年の夏ごろの「ティアラメンツ止まらんしユニコーン踏んでも怠いからうらら抜いてもいいんじゃね?」の流れは相手を止められない手札誘発はセルフハンデスに等しいという理屈に実感を伴わせていて大好きでした。

B・F-早撃ちのアルバレスト

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。②:このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。手札・デッキから「B・F」モンスター1体を特殊召喚する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=14571&request_locale=ja

展開序盤と終盤にそれぞれサーチするので2枚採用!
「騎甲虫」の、具体的には「騎甲虫アームド・ホーン」の登場で最も評価が上がったカードだと思います。「召喚時の蘇生は初動にしづらいしな……」と過去の僕も「ツイン・ツイスター」等で手札から切ったニードルを蘇生すると強いという身もふたもない話をしていたわけですが、アームドホーンの展開効果が召喚だったことで初動展開に自然に絡められるようになりました。何気に②の効果も強力で、コイツ以外動けるカードがない、という時にセットエンド→「増殖するG」などの効果で展開を止めた相手がとりあえずセットされたコイツをつつき、効果でニードルをリクルートしてサーチまでするのをダメステゆえに止められないというのは気持ちがいいものです。どこぞのフェンリルなどが飛んでこない限りにおいては、狙ってみるのもアリでしょう。
(追記)
フェンリルが飛ばせるのは表側表示カードだけでしたね!ダメステなので効果誘発もさせないし、戦闘破壊時に発動する効果には独自の強みがありますね。

ガード・マンティス

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:1000LPを払って発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。②:相手ターンに、自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=6526&request_locale=ja

去年の暮れに登場した新参者。展開要員として1枚採用。
1000のライフポイントは必要ですが、昆虫族以外出せない縛りの中でも十分動ける今の【騎甲虫】デッキでは余裕で実用レベルです。レベル4なので「アロメルスの蟲惑魔」や今回は採用していない「シトリスの蟲惑魔」などにつながるのが良いですね。②の効果に関しては、「共振虫」②の効果をどうにかして2回起動できればこいつと「熾天蝶」、「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」を組み合わせて(リンク以外の)任意の昆虫を任意のタイミングで蘇生するコンボに利用できます。「スケイルモース」など出せればかなり強力でしょう。かなり将来性のある1枚です。

共振虫

①:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからレベル5以上の昆虫族モンスター1体を手札に加える。②:このカードが除外された場合に発動できる。デッキから「共振虫」以外の昆虫族モンスター1体を墓地へ送る。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=11248&request_locale=ja

単独で2回も仕事をする最強の昆虫族の1枚です。
「こういう種族自体がちょっと不遇だから許されている系のカード、あるよね」というヤツ。以前の【G・B・F】ではサーチ先に有力な上級昆虫が少なく採用を見送った彼ですが、この1年間で超有力なサーチ先が何枚も追加されました。さらに墓地の彼を除外する機会も増加し、墓地へ送って強い昆虫も増えたので今後出番はますます増えていくことでしょう。うっかり環境を取って禁止などされたら困るので、しばらくはゆるやかに活躍してほしいものです。

応戦するG

①:モンスターを特殊召喚する効果を含む魔法カードを相手が発動した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードの①の効果で特殊召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、墓地へ送られるカードは墓地へは行かず除外される。③:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「応戦するG」以外の攻撃力1500以下の昆虫族・地属性モンスター1体を手札に加える。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=11829&request_locale=ja

昆虫族が強く採用できる「G」シリーズの1枚。
基本的には「融合」のメタになるであろう「マクロコスモス」的制圧効果を持つ彼ですが、別に③のサーチ効果だけでも強いんですよね。特に「増殖するG」までサーチできる点は優秀で、コイツをメインデッキにそのまま積んでおけるのが昆虫族の長所のひとつです。まあ最近の融合は特に融合魔法など使わずに墓地からモンスター効果で混ざっていた気もしますが……メタ能力が腐っても腐らなくても強いので、これからも長い付き合いになるでしょう。

騎甲虫アサルト・ローラー

このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは自分の墓地の昆虫族モンスター1体を除外し、手札から特殊召喚できる。②:このカードの攻撃力は、自分フィールドの他の昆虫族モンスターの数×200アップする。③:このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。デッキから「騎甲虫アサルト・ローラー」以外の「ビートルーパー」モンスター1体を手札に加える。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=16940&request_locale=ja

「騎甲虫」ネームを持つ展開要員として採用。
類似効果を持つ「ジャイアントワーム」との一番の違いは通常召喚できることです。フィールドに昆虫族がいる場合、という展開条件を持つモンスターも少なくないため、通常召喚できるかどうかは大きな差になります。②はまあ誤差範囲ですが最低限の火力はあり、③に関してもたまに発動する程度ですが、無いよりはマシでしょう。「夢蝉スイミンミン」とは最後まで枠を争いましたが、名前が活きる場面があるのでこちらにしました。

竜咬蟲

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を特殊召喚する。②:自分の手札・墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、レベル4以下の昆虫族モンスター1体を除外し、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで、除外したモンスターのレベル分だけ上げる。

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手札の消耗はあるものの、上振れもできる初動要員として1枚採用
①の効果は単純に手札からもう1体の昆虫を吐き出すというものですが、これで「B・F-毒針のニードル」や「騎甲虫スカウト・バギー」を出せると単純に横並びするモンスターが1体増えます(ただでさえ余ってはいるのですが)。またチューナーでもあるのでシンクロ展開が狙えるほか、②の効果で手札などの「共振虫」を除外出来るので応用力の高いモンスターです。今後昆虫族のシンクロモンスターが増えるごとにやれることが増えていくでしょうし、こちらも長い付き合いになりそうですね。

クローラー・ソゥマ

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを裏側守備表示にする。このターン、対象のモンスターは表示形式を変更できない。②:自分メインフェイズに発動できる。このカードのレベルを2つまたは4つ下げ、レベルの合計が下げた分と同じになるように、自分の手札・デッキ・墓地から「クローラー」モンスターを選んで表側守備表示か裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

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ドン引きレベルの展開力をもつPOTE産の未来兵器。
突然3体もの昆虫を盤面に用意する謎の虫です。
下級のクローラーをデッキに入れなければなりませんが、展開元は手札・デッキ・墓地であるため素引きしてもOKというハイスペックっぷりは2022年度のカードパワーを如実に感じさせますね。展開の際に裏返ってしまったモンスターも「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」の効果でリリースできるし、融合素材にも使えるというルールのため本当に無駄がない。しかも「共振虫」でサーチできる。出した「クローラー」たちはリンク素材としても使えるし、自身含めてレベル2となっているため「No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート」や「スプライト」系のモンスターにもつながります。スゴイを通り越して怖いですね。こういうのアリなんだ、今の遊戯王って……

クローラー・スパイン

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリバースした場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。②:表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。「クローラー・スパイン」以外の「クローラー」モンスター2体をデッキから裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

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ソゥマくんのリクル先要員その1。
効果はまあ任意効果版「人喰い虫」でありそれ以上でもそれ以下でもないですが、守備力が2100とちょっと高めなので「完全態・グレート・インセクト」につながりやすいのは明確な強みです。また、「増殖するG」はあるけど動けねえ!みたいなときに時間稼ぎをできる効果である他、別に墓地に行ってもソゥマくんがやさしくつり上げてくれます。いい友達を持ったもんだ。

クローラー・レセプター

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリバースした場合に発動できる。デッキから「クローラー」モンスター1体を手札に加える。②:表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。「クローラー・レセプター」以外の「クローラー」モンスター2体をデッキから裏側守備表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。

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ソゥマくんのリクル先要員その2。
こちらはリバース時に「クローラー」をサーチできるためソゥマくんを呼びに行くことができます。スパインが守りの堅い図書委員長だとしたら、レセプターは毎朝起こしに来る親公認のツンデレ幼馴染といったところでしょうか。イラストもなんだかさわがしいツインテ少女に見えて……来るかはわかりませんが、こちらもソゥマくんがどこからでも連れて行ってくれます。いいね、ソゥマくん。両手に花だよ。

騎甲虫スティンギー・ランス

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分・相手のメインフェイズに、自分の墓地の昆虫族モンスター1体と相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターを持ち主のデッキの一番下に戻す。②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ビートルーパー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。

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クッソ優秀な「騎甲虫隊」の2番手。
登場時にサーチがあるうえに2400打点
というのもそれだけですごいのですが、①の効果によりなんと相手ターンにでも出てこれます。しかもフリーチェーンのため、条件を満たしていれば「D.D.クロウ」的手札誘発のような使い方ができます。その条件も自分の墓地に昆虫族がいることであるため、例えば後攻の際に「増殖するG」さえ使っておけば出てこれるわけですね。カッコいいし、マスターデュエルじゃアイコンも配られたし、最高だ。実用的な良カードとはこういうやつのことを言うんですね。

デビルドーザー

このカードは通常召喚できない。自分の墓地の昆虫族モンスター2体をゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。

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大昔から昆虫族を支え続ける大ベテラン。
「お前まだ採用されるの!?」の声が聞こえてきそうですが、彼の「共振虫」を墓地へ送ってサーチでき、そのまま除外して消費少なく出てこれる」特性が弱くなることは未来永劫なさそうです。「樹冠の甲帝ベアグラム」との差別化点はいくつかありますが、やはりその消耗の少なさがイチバンでしょう。特に「アクセスコード・トーカー」と絡めてちょうど相手のライフを削り切れる2800という攻撃力が2体除外で出てくるのは魅力的です。
ただ、このあいだ「ティアラメンツ」と戦った時に強制効果のデッキトップ墓地肥やしによってケルベクが起動してひどい目に遭ったので、相手のデッキトップを墓地に送るときは十分に注意しましょう(1敗)。

重騎甲虫マイティ・ネプチューン

このカードは通常召喚できない。除外されている自分の昆虫族モンスター3体をデッキに戻した場合に特殊召喚できる。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:エンドフェイズに、このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力は1000アップする。②:自分・相手のメインフェイズに、フィールドのこのカードが相手の効果で、破壊された場合または除外された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。

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リソース回復と詰めの打点を兼ね備えたバカ要塞。
デカい昆虫ということで「ヤバすぎる召喚条件なんじゃないか」とビビりながら蓋を開けてみると、ちょうど「騎甲虫アームド・ホーン」の除外枚数とピッタリシナジーする設計。いわゆる動けるデブです。召喚条件によってデッキへ戻すのでEXから出たモンスターの回収は出来ませんが「共振虫」などをデッキに戻すのに使えます。そのうえ攻守ともに高く、維持すれば盤面の火力をものすごい速度で上げていけるので「放置したくはないが、他に優先的に除去しなきゃならないカードがある」という状況を相手に押し付けることができます。②の耐性も優秀。出しやすさと重量級にふさわしい豪快な押し付け性能を両立している点でかなり好きです。ほら、クラスに一人はいた、ぽっちゃり系だけど人柄と謎の魅力でモテるやつみたいな。
なあ、聞いているか?「超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス」くん?

樹冠の甲帝ベアグラム

このカードは通常召喚できない。自分の手札・墓地の昆虫族・植物族モンスター3体を除外した場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。自分は「樹冠の甲帝ベアグラム」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の魔法・罠カードの効果の発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。昆虫族・植物族モンスター以外のフィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。このターン、このカードは直接攻撃できない。

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突如現れたネオ・デビルドーザー
まず攻撃力が3400もある時点で驚きですが、なんと墓地からも特殊召喚できるので「共振虫」の除外時効果などで墓地へ送ればすぐに出てきます。あげく全体破壊効果を持ち、さらに魔法・罠へのチェーンを許さない効果を有します。おそらくはストラクの発売の近かった「蟲惑魔」を意識した効果なのですが……いやぁ。ホントに。バケモンです。

簡易融合

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:1000LPを払って発動できる。レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

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このデッキでいちばん禁止に近いパワカです。
「騎甲虫クルーエル・サターン」が星5であり、このカードで即座に呼び出せることでついに昆虫族もカップ麺を初動として使えるようになりました。他に語ることも少ないので豆知識を披露しておくと、実は昆虫族の融合モンスターは「騎甲虫」登場から今までで実に4倍もの数になっています。めっちゃ増えました。ええ。昆虫族の融合が20年以上「クワガー・ヘラクレス」1体のみだっただけなんですが……じつはその「クワガー・ヘラクレス」も星6で効果を持たない融合モンスターなので「簡素融合」で出せたりします。昆虫族融合の春、それが11期なのです。

騎甲虫隊上陸態勢

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の手札・フィールドから、昆虫族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。②:自分の墓地から昆虫族モンスター2体を除外して発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

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できれば抜きたいカード筆頭です。
何が悲しくて普通の「融合」の劣化版を大真面目に採用しなければならんのか……②の効果もなぜか墓地へ行ったターンにそのまま回収できないので、ピコファレーナの手札コストにしてあとから回収する、といった動きは出来ません。「騎甲虫」の名前がついているのでサーチができる点は評価できますが、うーん……やっぱりデッキ融合とは言わないからせめて墓地から除外して融合したかったなぁ。それこそ「騎甲虫クルーエル・サターン」の登場でまともに使えるようになりましたが、登場時の融合の選択肢なんか驚異の4体融合である「超騎甲虫アブソリュート・ヘラクレス」か前述の「クワガー・ヘラクレス」だけだったので、本当に初見の時は目を疑いました。
ただ、昆虫族の軽量融合が増えて行けば評価も自然と上がるはずなので、今後に期待できるカードではあります。

騎甲虫隊降下作戦

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドに「騎甲虫トークン」(昆虫族・地・星3・攻/守1000)1体を特殊召喚する。その後、自分フィールドに攻撃力3000以上の昆虫族モンスターが存在する場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊できる。

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展開札兼サーチの利く魔法・罠対策カードです。
基本的にはトークン出しとして使いますが、墓地に昆虫族が溜まらないので積極的に使いたいかといえばそうでもありません。盤面が出来上がったあと、返しで張られたちょっとウザい魔法・罠や、相手の一発逆転の伏せカードを割りつつトークンを出して動く、というのが主な使い道です。魔法・罠を破壊できる条件自体は場持ちのいい「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」がいれば達成できるほか、そのままあちらのリクル効果のコストにつながるのが気持ちいいですね。

墓穴の指名者

①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

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やはり「増殖するG」などが重すぎるので採用です。
メジャーな手札誘発を弾けるほか、そのまま伏せても妨害として機能するのが強い……というのは誰もが知っているお話だと思います。最近ではムドラやケルドウのせいで有効な場面が減ったりしていたようですが、やはり対手札誘発としての信頼性はまだまだ現役でしょう。今回は採用しなかった「抹殺の指名者」と比べても汎用性には差があります(昆虫族デッキが流行っているならともかく)。
ただ「増殖するG」を重く見るなら「抹殺の指名者」もどうにか採用したいところなのが悩みどころ……あちらは「無限泡影」など他の汎用カードと一緒に採用することで真価を発揮するカードであり、デッキの枠は実践しながらまだまだ要調整であることを思い出させてくれるカードですよね。
いつか禁止になりそう、とは無限に言われています。

騎甲虫空殺舞隊

このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分フィールドに「ビートルーパー」モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。②:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに攻撃力3000以上の昆虫族モンスターが存在する場合、自分エンドフェイズに自分の墓地から昆虫族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。

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昆虫族待望のサーチできる万能モンスター効果無効です!
しかも基本的にチェーンを許さないカウンター罠。発動条件も「騎甲虫」がいればいいとお手軽です。また、②の効果によって自分のターンに毎回セットできるので長期戦にも強い。再セット後に除外されないのはさすが令和といったところでしょうか。ただ、油断していると「騎甲虫」を蹴散らされて発動できなくなるのには注意したいところ。

大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス

昆虫族モンスター2体以上
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:リンク召喚したこのカードは攻撃力が3000以下の場合、相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。③:自分フィールドの昆虫族モンスター1体をリリースし、以下の効果から1つを選択して発動できる。●デッキから「ビートルーパー」モンスター1体を特殊召喚する。●このカードの攻撃力はターン終了時まで2000アップする。

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ようやく登場した大型昆虫リンクの着地点です。
まずまともに出せる3000打点というのが偉いです。①の耐性は余計なことをしなければ剥がれませんし、②の制約もまあ昆虫族デッキならあんまり気になりません。③の効果は紹介したようにリクル効果の方を多く使うことになりますが、その気になれば守りを捨てて5000打点になれるので、ライフを詰める瞬間や大型の壁を突破するのに使います。いままでその役割を持てるのが「B・F-突撃のヴォウジェ」しかいなかったことを考えると大きな進歩です。デッキの核となるエースですね。

アクセスコード・トーカー

効果モンスター2体以上
このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。②:自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外する事はできない。

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超有名なリンク3採用デッキの汎用人型決戦兵器。
こちらももう解説することなどない気がしますが一応。その突破性能は言うまでもなく、このデッキだと「熾天蝶」から自然につながるのが利点です。その際「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」の制約が邪魔になることもありますが、彼は③の効果で自身をリリースして自力で退くことができるんですね。真のエースとは小回りが利くもの。あとは横に「デビルドーザー」なりなんなりを添えれば相手は死にます。
今日も元気にアクセス・インテグレーション!!

熾天蝶

カード名が異なるモンスター2体以上
このカード名の①③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。このカードのリンク素材とした昆虫族モンスターの数だけこのカードにカウンターを置く。②:このカードの攻撃力は、このカードのカウンターの数×200アップする。③:このカードのカウンターを1つ取り除いて発動できる。自分の墓地からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

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クッソ便利な10期の遺産こと支店長です。
展開で見せたように制圧に使うこともできますが、返しのターンで吊ったモンスターと一緒にリンク4になることができるのが最大の特徴です。前述した「アクセスコード・トーカー」や「大騎甲虫インヴィンシブル・アトラス」でもいいですし、場合によっては他のリンク2などに化けてリソース回復を図ってもいい。何気に素材が昆虫族指定でないのもポイントです。ただ、蘇生用のカウンターを置く効果と蘇生効果は同じターンには使えないのは注意点として覚えておきましょう。

アティプスの蟲惑魔

昆虫族・植物族モンスターを含むモンスター2体以上
①:リンク召喚したこのカードは罠カードの効果を受けない。②:自分の墓地に通常罠カードが存在する限り、自分フィールドの「蟲惑魔」モンスターの攻撃力は1000アップする。③:1ターンに1度、自分フィールドの昆虫族・植物族モンスターの数まで、相手フィールドの表側表示のカードを対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。その後、以下を適用できる。●自分の墓地から通常罠カード1枚を除外し、対象の表側表示のカードの内1枚を選んで破壊する。

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実はなんとなく入っているカードその1です。
実戦ではまだ使ったことがありませんが、このデッキでは③の効果およびその召喚条件が目的です。捲っていくタイミングで相手の永続効果を持つ魔法・罠カードにも触れる点が優秀ですね。また自分フィールドに出てしまった邪魔な原始生命態トークン(岩石族)などを処理する役割も担えます。さらにリンク3なので「アクセスコード・トーカー」のタネになるのも優秀ですね。明確な役割はあるものの、実戦で出番が来ないとイマイチ実感がわかないタイプ。後々もっと評価が高まるかも。
あと「蟲惑魔」をちょっと混ぜて通常罠要素が入ると急に2800打点になるので狙ってもいいかもしれません。というか「無限泡影」を入れる動機じゃないか、これ……(書いてて気がつきました)

騎甲虫アームド・ホーン

昆虫族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。②:自分メインフェイズに発動できる。昆虫族モンスター1体を召喚する。③:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地からこのカード以外の昆虫族モンスター3体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

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「騎甲虫」がもたらした最高傑作昆虫です。
本記事の最初の方でも解説したので簡単にだけおさらいしますが、展開能力を持ち自己蘇生までできるリンク2が弱いわけがない。これからの昆虫族を支えるモンスターとして意図的に強く刷られているような気さえします。
これからもよろしくね!

甲虫装機 ピコファレーナ

昆虫族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがリンク召喚に成功した場合、手札を1枚捨て、このカード以外の自分フィールドの昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。デッキから昆虫族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力500アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。②:自分の墓地の昆虫族モンスター3体を対象として発動できる。そのモンスターをデッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

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リンクヴレインズパック1が遺した汎用昆虫リンク2です。
あのハリファイバーやケルビーニ、イゾルデ、エレクトラムなど錚々たる面子を輩出したパック出身だけあってかなり高性能です。①の効果は手札コストこそ必要ですが「共振虫」などをフィールドに用意できるうえ、②の効果で消耗を補えるデザインになっています。昆虫族専用の「ユニオン・キャリアー」といえますが、あちらが禁止カードとなってしまったことを考えるとこちらが強くないわけがありませんね。
ちなみに彼女の所属は昆虫族の陽キャ集団こと「甲虫装機」ですが、彼らがあんまり他の昆虫と仲良くないのに対してこの子だけはやたら協力的です。オタクにやさしいギャルみたいなもんだと言えるでしょう。

虫忍 ハガクレミノ

カード名が異なるモンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。②:このカードのリンク先のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の昆虫族モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは、フィールドから離れた場合に除外される。

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影こそ薄いがいないと困る、そういうタイプです。
彼の役割は「アティプスの蟲惑魔」とも重なる部分があります。すなわち昆虫族でないモンスターを昆虫族へと変換すること。送りつけられたトークンや「壊獣」、ラヴァゴなどがフィールドを圧迫してしまっている場合に出番となります。②の効果が役立つこともありますよ。何気に破壊の原因は自分でもいいので、もし自分フィールドのモンスターを破壊して展開できる昆虫族が現れたら、爆発的な展開力をもたらしてくれるでしょう。
余談ですが、この子はかの「G戦隊 シャインブラック」と同じプロモーションパック2019で登場して以来再録がないので何気に高いです。昆虫族こんなんばっかやな……

サークル・オブ・フェアリー

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに昆虫族・植物族モンスター1体を召喚できる。②:自分の昆虫族・植物族モンスターの戦闘でモンスターが破壊され墓地へ送られた時、その破壊されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。その後、与えたダメージの数値分だけ自分のLPを回復する。

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実はなんとなく入っているカードその2です。
展開補助効果は優秀ですが、植物族なのが残念なところ。ただハガクレミノ等で昆虫族に変換できるので「灰流うらら」通常召喚から入るしかないようなヤバい状況を立て直してくれることに期待しています。
そのうち抜けるか、明確な役割を持てるかは今後の活躍次第ですね。

No.2 蚊学忍者シャドー・モスキート

レベル2モンスター×2体以上
①:このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。②:攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。③:お互いのモンスターの攻撃宣言時、以下から1つを選択して発動できる。●このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体に幻覚カウンターを1つ置く。幻覚カウンターが置かれたモンスターの効果は無効化される。●幻覚カウンターが置かれているモンスター1体を選び、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

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変則的な盤面を勝ちにつなげられる忍者です。
本記事の前半でも書きましたが、彼は突然ライフポイントをもぎ取ることを何よりも得意とします。突破できない壁モンスターがいたとしても、ニードルなどのレベル2モンスターが並んだ状況から突如自爆覚悟の総突撃を仕掛けることで勝ちに行けるというわけですね。ただレベル2を2体並べられる状況は有利である場合が多いのと展開中に昆虫族縛りがつくことも多いので、いったんアーゼウスは不採用にしています。

No.3 地獄蝉王ローカスト・キング

レベル3モンスター×2
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの表示形式が変更された場合に発動できる。自分の手札・墓地から昆虫族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。②:フィールドのモンスターの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除き、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果を無効にする。その後、フィールドの昆虫族モンスター1体を選び、守備力を500アップするか、表示形式を変更する。

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2020年の夏に現れた令和の蝉です。
前述していますが、効果の無効効果のついでについている展開効果は無限の可能性を秘めています。制圧モンスターを出したり、返しのターンに表示形式変更から入ることで展開を伸ばしたりなど。守備力アップを選んでも場持ちがよくなるので無駄な効果がないです。効果無効に関しては対象を取ることと発動タイミングが限られているのが少し弱いですが、同一のモンスターが2回効果を発動することも多い昨今では有効な場面も多いですね。スカウトバギーの分裂でスムーズに出るのもポイント。
これからも採用の声がかかることは多いカードだと思います。

アロメルスの蟲惑魔

レベル4モンスター×2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:X素材を持っているこのカードは罠カードの効果を受けない。②:このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。自分の墓地から昆虫族・植物族のレベル4モンスター1体を選んで特殊召喚する。③:自分のカードの効果で相手モンスターがフィールドから離れ、墓地へ送られた場合または除外された場合、このカードのX素材を1つ取り除き、その内の1体を対象として発動できる。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

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かわいいから打点を作れるランク4の昆虫族ということで採用です。
②の効果による蘇生はデュエル終盤の打点を詰める段階で真価を発揮します。早撃ちのアルバレストを蘇生し合計4000打点を作ったり、「応戦するG」を蘇生してサーチを再起動したりなど、応用力のある細かな芸当ができるのが良いですね。何気に③の効果で相手のモンスターを連れ去ってくることもできるので、出番が少ないにしろ入れていないことを後悔するタイプの女です。ホラ、私が必要だったでしょ?的な……

騎甲虫クルーエル・サターン

「ビートルーパー」モンスター+昆虫族モンスター
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ビートルーパー」カード1枚を手札に加える。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は昆虫族モンスターしか特殊召喚できない。③:昆虫族モンスターが表側表示で除外された場合、除外されている自分の「ビートルーパー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

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今回のブログを起こすきっかけになったクソ強新規です。
性能等はさんざん擦ったかと思いますが、改めて言葉にするなら「手札以外からの展開手段を持つ」という点が非常に優秀です。令和の昆虫新規は本当に揃いも揃って手札消費がエグいものが多く、ソゥマくんだけが例外なほど。いつ禁止になるかもわからないとはいえ「簡易融合」で出るのもステキ。サーチもついているし、いかにも今年度の新規カードという感じです。惜しむらくは展開力が現状持て余し気味になっている点で、まとめでも語りましたが優秀な着地点の誕生を心待ちにしています。

完全態・グレート・インセクト

昆虫族・レベル8モンスター+昆虫族・レベル7モンスター
自分は「完全態・グレート・インセクト」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●装備カードを装備した自分の守備力2000以上の昆虫族モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる。①:このカードは戦闘では破壊されない。②:フィールドゾーンに表側表示でカードが存在する場合、自分・相手のバトルフェイズに1度、発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/card_search.action?ope=2&cid=18180&request_locale=ja

実質リンク1の優秀な召喚条件と打点が強い1枚です。
こいつが存在していることで通せる展開ルートが増えています。やっぱリンク1(融合)って強いんだなと実感させてくれますね。打点もあるし申し分ない。一応「騎甲虫隊上陸態勢」で出せることが活かせる場面も、時にはあるかもしれませんね。

以上になります!

ここまで読んでくださった方、本当にお疲れさまでした!
本当は不採用にしたカードについても語りたいところではありますが、いかんせん字数が爆発しかけているのでそれはまたの機会に。

それでは!
いいねや感想、ご指摘等をお待ちしていますよ!(乞食フェイズ2)

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