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KILLSWITCH ENGAGE 『Atonement 』(2019)
US出身のメタルコアバンド。
1999年、Mike D'Antonio(元Overcast)とAdam Dutkiewicz (元Aftershock)、Joel Stroetzel(元Aftershock)がによって結成。Jesse Leach (元Corrin/Nothing Stays Gold)が後にボーカルとして加入し、ラインナップが固まった。
デビューアルバム『Killswitch Engage』はKerrang誌で最高評価を得るなど評判は上々だったが、フロントマンのJesseが直後に脱退し、バンドは一時期混乱に陥る。
その後元Blood Has Been ShedのHoward Jonesが加入し、バンドの人気はV字回復。ワールドツアーやOzzfestなど巨大なフェスにも参加し、さらに2008年にはアメリカプロレス団体WWEに「This Fire」を提供するなど順調にキャリアを積み重ねていった。
しかし、2012年今度はHoward Jonesが病気の治療のため、バンドを脱退、電撃的にJesseが復帰することになる。
今作『Atonement』は2019年発表、Jesse復帰後3枚目、通算8枚目のアルバム。JesseもJesseでノドのポリープ除去手術を経て病み上がりの中、なんとか完成させた。
Roadrunner RecordsからMetal Blade Recordsへ移籍してのリリースで、なんとHoward Jonesがアディショナルボーカルとして参加している。
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Jesse Leach – lead vocals
Adam Dutkiewicz – lead guitar, backing vocals
Joel Stroetzel – rhythm guitar, backing vocals
Mike D'Antonio– bass, art direction and layout
Justin Foley – drums
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■Unleashed
不穏なリフに引きずられるようにJesseのクリーンボーカルが響きわたるずっしり系スローテンポの開幕チューン。
疾走するかと思わせて疾走せずにそのまま終わります。
■The Signal Fire
スラッシーなリフとツーバス連打の疾走曲。
ヴァースでは絶叫系グロウルきめて、コーラスではクリーンに走るお決まりのやつです。
ギターソロはしっかりメロくて思わずヨダレが…
何気にHowardが参加してるやつ。
元気な声を聞かせてくれます。
■Us Against The World
激エモのリフとテクいバッキングで、メタラーの心を鷲掴みにして、なんなら握りつぶしてしまうミドルテンポチューン。
Joelはこういう聴かせる系のバッキングギターワークが本当にうまい。
■The Crownless King
メロデス風味も醸しつつ、コーラスでは爽やかにシンガロングするアメリカンメロコアチューン。TESTAMENTのChuck Billyがゲスト参加してて豪華なツイングロウルをかましてくれます。豪華。
Chuckって割と嘔吐系ぶつ切りグロウルのイメージだったが、しっかりと歌える曲にもハマっててなんか新鮮。
■I Am Broken Too
ゆったりとクリーン主体に進むミドルテンポメタル。
いやもう聴かせるメロディが表に出過ぎてるからもはやハードバラード。
■As Sure As The Sun Will Rise
走るツーバスとブラストビート、単音トレモロバッキング、怒りに満ちたグロウルがミックスされた前半から、突如キャッチーでクリーンなコーラスに雪崩れ込む情報量多めのメタルコア。
■Know Your Enemy
バッキングギターが色々と主張するミドルテンポの曲。
勢いでザックリやってもいいフレーズ一個一個も丁寧に弾いててクオリティが高い。
北欧メタル風味のユニゾンギターソロも一聴の価値あり。
■Take Control
激臭激泣開幕イントロギターが印象的なスローなナンバー。
Jesseの激情クリーンシャウトがなかなか良い味出してて、それに絡まるギターソロもエモすぎ注意で両拳を思わず強く握りしめざるを得ない。
■Ravenous
切れ味鋭いエッジーなギターリフを主体に軽快に進む曲。
コーラスはメロいクリーンボイスが炸裂し、キャッチーな一面を見せるも、裏で暴れ回るギターとツーバスが曲がチャラくなりすぎないようにしっかりとアグレッションを効かせている。
■I Can't Be The Only One
乾いた陽気なメロディを振りまく爽やかアメリカンスタイルメタル。
Jesseはグロウルをほとんど使わずに終始クリーンシで歌い上げる。高音部はややCorey Tailorに声色が似てる?
ギターソロは短いながらもやや叙情的で耳を惹く。
■Bite The Hand That Feeds
北欧メロデス風のメロディアスかつスラッシーなトレモロリフが激しく動き回るアグレッシブなチューン。
アルバムの最後は重いリフとともにフェードアウト…
総合満足度 82点(なんとかして来日公演をエンゲージさせたいレベル)